失われたアイドル歌唱法(2/5) | Deview-デビュー
2010年3月30日

 ♪あなた、私の元から〜。原田知世が歌った「時をかける少女」は1983年4月に発売され、オリコン2位に。

58万枚を売り上げる大ヒットとなった。まだレコードの時代。

 女優の歌といえば、最近だと北乃きいの「サクラサク」がオリコン7位に。

女優のデビューシングルのTOP10入りは、新垣結衣以来1年7ヵ月ぶりとか。栗山千明も『機動戦士ガンダムUC』主題歌で歌手デビュー。福田沙紀も新人時代以来の歌手活動を再開している。

 他にもCDを出した女優というと、柴咲コウ、綾瀬はるか、黒木メイサ…など、結構挙がる。

ただ、みんなアーティスト志向。

 ガッキーは女性アーティストの提供曲が多く、CDデビューの際にレコード会社はアイドル誌は眼中にない勢いで、音楽誌にプロモーションをかけていた。アイドル性が高い北乃も楽曲は往年の小室哲哉サウンドっぽい。

 そして最近はみんな、ある程度のレベルで歌える。"よくこれでデビューさせたな"と思うアイドルは少なくなった。物心ついた頃からカラオケに親しんできた世代ゆえ?

 反面、カラオケのように小手先で"うまいっぽく歌ってる"との印象も受けがち。

かつての原田知世のようなアイドルならではの歌い方は、もう誰もしない。どういうことかというと…。
(明日へ続く)


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