スター誕生の陰のマネージャーの物語(5/5) | Deview-デビュー
2010年3月26日

 ホリプロの新人俳優オーディション「キャンパスター☆H50」で実行委員長を務めた五間岩ゆかさんは、放送局勤務やベトナム留学を経て30歳でホリプロ入社。

マネージャーとして平山あややユンソナを売り出している。

 だが、男性タレントの担当経験はない。

それがいきなり、創業50周年記念の重要な男性オーディションの責任者に。

「男の子の担当は逃げてました。でも、上司が『食わず嫌いはダメだ。やれ』と。男子が得意なスタッフもいるのに、あえて私に挑戦させようとする会社が素晴らしいと思って」

 スカウトキャラバンの実行委員長として声を掛けられても「もう少し経ったら」と断っていたが、今回は「やるなら今」と思ったそう。

そしてグランプリに選んだのが大野くん。タレントは時間をかけて売り出す場合もあるが、50周年記念の今回、猛スピードでスターにすることが求められている。

 「人の人生を背負うのは、すごく重いものと捕らえてます」と五間岩さんは言う。

ユンソナとの共著『きらいきらい大好き』では、言葉や文化の壁に大喧嘩を繰り返しながら、二人三脚で歩んできた道程が描かれているが、大野くんも「一緒に頑張りたいと思えた」ことが、選んだポイントの一つだったと。

 タレントは素材が一流なだけでは売れない。表に出ないマネージャーの物語も、今ここで始まっている。
(終わり)


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