役の過ごした時間を表現できる女優(5/5) | Deview-デビュー
2010年3月18日

 『曲げられない女』と同時期の放送となった『まっすぐな男』。

視聴率は良いときで10%と苦戦している。

 これ、深田恭子演じるヒロインが観ていてイヤ〜な感じなのがマイナスなのでは。

"まっすぐ"な主人公の佐藤隆太と対照的に、自由奔放な小悪魔との設定だが、"どこか憎めない"というポジションであるべきところが、ただの胸クソ悪い女になっていて。

 善意で泊めてくれた貫地谷しほりの部屋を好き放題荒らして、彼女のバイクを勝手に乗り回して事故ったまま放置とか。

辛い過去を持つ反動にしても共感できない。

そんな女のほうを佐藤が「好きになった」と貫地谷と別れる展開なんて。そこで"まっすぐ"かよ。貫地谷がかわいそ過ぎる。

 『曲げられない女』の菅野も、元カレの子供を妊娠してると分かっても司法試験も出産も諦めず、周りの助言に耳を貸さず、"曲げられない"のが"意固地"にも見えてきた。

だが、味方が誰もいなくてなお、黙々と我が道を行く意固地さはジンとくる。

誰にも少しはあるから。分かっていても曲げられないこと…。

 あと、永作博美演じる主婦も妊娠発覚し、谷原章介が「腹が出てると思った」という台詞があったが、そりゃ永作本人が妊娠中だからねぇとツッコンでみた。

(終わり)


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