2010年3月12日
私事で恐縮ですが、長年愛用してきたコンパクトカメラが壊れました。
シャッターが押せない。
買ったのは15年以上前でデジカメではなく、もはや珍しいフィルム用。
高級品でも何でもないオートフォーカス。ただ、手にしたときから使い心地が良く、旅先などで写真を撮ってきた。
数年前にデジカメも買ったが、素人スナップなりにフィルムの質感が好きで、相変わらずこっちを使うことが多かった。そのカメラが壊れた。
量販店の修理コーナーに持ってくと、同型のものはもう生産してなくて、直すには1万円以上かかるとのこと。
新品のデジカメを買ったほうが安上がり。
だが、自分には旅の相棒のようなカメラだけに、あえて修理を依頼した。
なのに店員は「最近のデジカメですと、お値段的にも…」とパンフレットを出してきた。カッチーン。
「そんなこと分かってんだよ! それでもこのカメラを使いたいんだよ!」と、『曲げられない女』の菅野美穂のように叫びたくなった。
叫ばなかったけど。
カメラ修理は小さなことだが、"誰にも理解されなくても自分が大切にしてることは譲れない!"との菅野の叫びは、毎回胸に来る。
そこに彼女の女優としての凄味もあって。(明日へ続く)

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