AKB48の本当の勝負どころ(5/5) | Deview-デビュー
2010年3月4日

 AKBは当初から電通が絡み、NTTドコモとのタイアップなど"上"からの人気作りがありつつ、地道な劇場公演の積み重ねで"下"からの盛り上がりが生まれた。その人気をさらに引き上げるために、また"上"からの仕掛けが続いているのが今。

 それは必要なプロセスでも、本当に大事なのはその先だ。

特別メニューが尽きて通常営業に戻ったとき、お客さんは来てくれるか。

 たとえば安室奈美恵は、アムラーと呼ばれる信者を生んだブームの後、あれこれあって数年、仕掛けどころかTV出演も抑えめにしながら良質な楽曲をリリースするうち、アルバムが再び大ヒット。

かつての彼女を知らない若いファンも増やした。こういう形は理想だが、たいていはブームが去ればそれ以上の再浮上はないのが現実。

 今から先のことを心配しても仕方ないが、AKBを取り巻く大人たちには、仕掛けで彼女たちを疲弊させて人気が落ちたらハシゴを外すマネはして欲しくないし、彼女たちには今の人気に流されず、公演のために地道に稽古を重ねた気持ちを忘れないで欲しいなと。何でお父さんみたいなことを言ってるんだか。

 最後に個人的な話に戻ると、この年末年始もローマで過ごして。

初めて行ったときのトラットリアは、もうどこにあったのかも分からないが、またテヴェレ川を越えた街外れに宿を取り、近くの店でパスタを食べたら、やっぱりガイドブックに載ってる店よりうまかった。
(終わり)


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