2010年3月2日
AKB48に早くからハマった人が口を揃えるのが、専用劇場で連日行われる公演の素晴らしさだった。
料金3000円。そのくらいの値段で多くの美少女を至近距離で見られる。しかも、そのパフォーマンスはレッスンで練られたレベルの高いもの。
自分も見に行ったことがある。
当時まだ無名に近かったにせよ、まさにローマの名もない店で至高のパスタを味わうような、アイドルファンとしての幸福感があった。
だが、AKBはそこで止まらなかった。
劇場公演の評判は広まりチケット入手が難しくなる一方、テレビなどメディア展開も積極的に広げ、昨年ついにオリコン1位に。
劇場のほうはどうなってるかというと、相変わらず公演は行われているが、HPのスケジュール表を見ても、チームA公演に「板野友美、篠田麻里子、前田敦子欠席します」、チームB公演に「柏木由紀欠席します」など、主要メンバーの欠席が目立つ。
それはそうだろう。
グループとしてのTVレギュラーだけで4本あるうえ、前田がNHK大河ドラマ『龍馬伝』出演など、各メンバーのソロ活動も増える中、稽古が必要な劇場公演まで手が回り切らないのが実情。
そしてリリースされる楽曲にも、変質が見えるようになった。
(明日へ続く)

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