2010年2月26日
もう随分と前になるが、バックパックを担いでイタリア放浪をしたとき、最初に入ったローマで驚いたことがあった。
…と個人的な話から始めましたが、後で芸能につながるので、とりあえず。
海外は二度目。
空港からテルミニ駅まで行き、ツーリスト・インフォメーションで安宿を案内してもらい、バスで向かうと街外れの寂れた場所で。着いたのはもう夜。何でもいいから食事を…と近くを歩き、目についた小さなトラットリアに入った。
イタリア語のメニューはよく分からなかったが、一番安いパスタを注文。
すると、丸顔にチョビヒゲのおじさんがニコニコして運んできたそのパスタが、恐ろしくうまかったのだ。ひと口しただけで、ひっくり返りそうになったほどに。
おじさんがまた来て「うまいか?」みたいなことを聞いてきたので、思わず「world's best!」と答えた。英語の誇張表現として覚えたフレーズだったが、文字通り世界一うまいように思えて。
自分がグルメと無縁だったことを差し引いても、こんな街外れの何でもない店で、これほどうまいパスタが食べられるとは。さすが本場!と感動した。
高級リストランテのパスタはどんだけうまいんだか。ところが…。
(明日へ続く)

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