『こち亀』の失敗とドラマ転換期(2/5) | Deview-デビュー
2009年10月7日

 思わぬ低視聴率となった『こちら葛飾区亀有公園前派出所』だが、主演の香取慎吾に罪はない。

むしろ両津のムチャクチャだが人情味あるキャラを、原作からよく汲み取って熱演していた。

それだけに、数字で結果が出ないと空回り感で痛々しく見えてしまうのだが……。

 ドタバタしながら最後にホロッとさせる展開も悪くない。でも、視聴率はあの結果。誰もが思った通り、両津を香取慎吾が演じたのが、あまりのミスキャストだった。

ずんぐりした中年男の両津役がスラリと長身の香取では……。

 そこそこの原作ならともかく、『こち亀』ほど浸透しているマンガでは、キャラのイメージは強固で覆せない。

ドラマ版は原作ファンにソッポを向かれ、香取慎吾ファンが観たがる話でもなく、魚のいない釣り堀にエサを垂らしたようなもの。麗子役の香里奈と中川役の速水もこみちはハマっていたが。

香里奈のミニスカ制服姿をもっと……というのはありつつ。どうすれば良かったんだろう、このドラマ。(明日へ続く)


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