オスカープロモーション主催『第15回全日本国民的美少女コンテスト』吉本実憂×橋ひかる Special Interview | Deview-デビュー
米倉涼子、上戸彩、武井咲、剛力彩芽、河北麻友子らを発掘した、オスカープロモーションによるオーディション『全日本国民的美少女コンテスト』。第1回大会から30年を迎える今年、第15回大会の開催が決定! そこで、同コンテスト出身の吉本実憂×橋ひかるSpecial Interviewをお届け!! 第13回大会グランプリ・吉本はドラマ『クズの本懐』で主演を務め、第14回大会グランプリ・橋が大河ドラマ『おんな城主直虎』に出演決定など、それぞれ次世代女優として飛躍中の彼女たちに、同コンテストの思い出や応募者への応援メッセージを語ってもらった。
「コンプレックスをプラスにもできるお仕事なので、
今は自分に自信がない子でもぜひ挑戦してもらいたいです」
オスカープロモーション主催『第15回全日本国民的美少女コンテスト』
吉本実憂
――先日、『第15回全日本国民的美少女コンテスト』の発表会見に、武井咲さんら先輩たちと登壇されたお二人ですが、やっぱりこういう場に立つと当時を思い出しますか?
吉本実憂「私は、もともとものすごく人見知りで、人前に出るのも苦手だったので、審査当日はとにかく緊張していて、全身が震えていたのを今でも覚えています。緊張のせいか、ステージに立っているときの記憶があまりなくて……」
――応募のきっかけも、吉本さんに人見知りを克服してほしいとお母さんがこのコンテストを勧めてくれたとか?
吉本「そうなんです。自分でも人見知りを直したくて応募しました。オーディションなので当たり前ですが、最初はいろんな人にみられるということがすごく苦手で。本番前に合宿があったんですけど、そのときもレッスンを教えてくださる先生がおっしゃっていることに対して、『ハイ』という返事すらできなくて。“なんでその二言が言えないんだろう”という悔しさもありましたし、その反省もあって、返事というものを大切にするようになりました」
オスカープロモーション主催『第15回全日本国民的美少女コンテスト』
橋ひかる
――橋さんは小さい頃からダンスをやっていたということで、人前には慣れていたのでは?
橋ひかる「そうかもしれません。それに、まだ中1でしたし、あんまり事の重大さに気づいてなくて、審査中は楽しかったなという印象です。ただ、歌唱審査のとき、歌っている最中はスポットライトを浴びて楽しかったという感覚だったんですが、終わってステージからはけたときに、体中が固まっていて、知らず知らずのうちに、心の中では緊張していたんだなって思いました。でも、基本的にはすべてが楽しかったという思い出しかないです」
――緊張しきりだった吉本さんに、楽しめたという橋さん。好対称な二人がグランプリに輝いているというのも面白いですね。
吉本「でも、ひかるちゃん、中1で(最終審査の衣装の)ヒールは大丈夫だった? 私は高1だったけど、普段はローファーばっかり履いていたから、ヒールに慣れていなくて、ウォーキング審査で転ぶんじゃないかと不安でいっぱいだったのを覚えています」
「思い出しました! 最終審査で履いたヒールは、ピンヒールに近いものだったので、私も初めてで、まっすぐ歩けなかったです。ウエッジソールのヒールのように、地面についている面積が多くないので、歩くのに不安定で慣れるまで大変でした」
吉本「そうそう。地面にかかとが付いてないのってこんなに不安定なんだって、ドキドキしていました」
「でも今、思い出すとそんなに高いヒールでもないんですよね」
吉本「確かに(笑)。仕事で履くようになると、慣れるようになるよね」
――そしてグランプリ受賞後ですが、オスカープロモーションには「一人の人間として育てるために、最低3年は厳しいレッスンをする」という育成方針があるとのこと。お二人も様々なレッスンを経験されているということですね。
吉本「上京させてもらってから、1年間くらいは、ウォーキング、MC、歌、ダンス、演技と、週7日でレッスンがあった頃もありました」
オスカープロモーション主催『第15回全日本国民的美少女コンテスト』
――週7日! すごく手厚い育成体制だけど、キツくなかったですか?
吉本「確かに大変ではあったんですけど、いろんなことを学ばせていただいたので、とても貴重な時間だなと思っています。それに“お芝居ってこんなに楽しいんだ”と気付かせてもらったことが本当に大きかったです。コンテストを受けるまでの私には『これが好き』と胸を張って言えるものがなくて、レッスンを通して初めて自分の中で目標ができたんです。“お芝居が好きだから、もっと上手になりたい”って」
――橋さんはいかがですか?
「私もレッスンが大好きなので、これからも続けさせていただきたいなと思っています。同世代の方々と一緒にやることで刺激もたくさん受けていて。先生からはよく『レッスンは失敗する場だ』と言っていただくんですけど、本当にそうだなと。レッスンで勉強して経験して行くからこそ、現場でも緊張せずにできたりすることがたくさんあると思うので、レッスンさせていただけて本当にありがたいです」
オスカープロモーション主催『第15回全日本国民的美少女コンテスト』
――オスカープロモーションは、晴れ着撮影会など、所属者同士が共演するお仕事も多いですが、先輩・後輩の繋がりはいかがですか?
吉本「初めてお会いする先輩でも、同じ事務所同士ということでとても気にかけてくださるんです。私が覚えているのが、ドラマ『獣医さん、事件ですよ』でドラマデビューしたときに、ちゃんとお芝居ができているかどうか不安でいっぱいだったんです。そんなとき、たまたま事務所でお会いした米倉涼子さんが『ドラマ見たよ。お芝居とても良かった』と声をかけてくださったんです。その一言がとても嬉しくて、女優さんとしてもですけど、一人の女性としての立ち振る舞いや気遣いがステキだなって感動したのを覚えています」
――橋さんはコンテストのときから、剛力彩芽さんの大ファンだと公言されていますが。
「はい。剛力さんもお会いする度に気さくに声をかけてくださって、とても優しいです。晴れ着撮影会のときもすごく緊張していたんですが、剛力さんたち先輩方が優しく接してくださるので、緊張がほぐれました。あと、受賞してすぐに、吉本さんと対談させていただくお仕事があったの、覚えていますか?」
吉本「覚えてるよ、懐かしい〜」
「当時はぜんぜんしゃべれなかったんですが、吉本さんがリードしてくださって、楽しくお話させていただいたんです。だから私も、まだまだ何の助けにもならないかもしれないけど、今回のコンテストで初めてできる後輩の方を精一杯サポートしたいなと思っています」
オスカープロモーション主催『第15回全日本国民的美少女コンテスト』
――橋さんは大河ドラマ『おんな城主直虎』への出演も決まって、8月8日に開催される今回の本選大会の頃には一回り成長しているのでは?
「そうだといいなと思うんですが、今(取材時)はちょうど現場に入る直前でドキドキですが、楽しみです。私が演じる高瀬は、元気な女の子ではあるのですが、少し謎を抱えている部分もあるので、台本には描かれていない背景などもしっかり考えて演じていきたいなと思っています。吉本さんも『軍師官兵衛』に出られていたので、大河の現場がどんな雰囲気か教えていただけたらなと」
吉本「大河ドラマは、主役級のみなさんが集まる作品なので、たくさん吸収できる場であるのは間違いないと思います。だからこそ、“自分ももっと頑張らないと!”とすごく刺激を受けますし、私は毎日が楽しかったです。ひかるちゃんなら大丈夫、きっと楽しめると思う!」
――ちなみに今年開催のグランプリ受賞者は、オスカープロモーション製作30周年記念映画への出演が約束されています。吉本さんも映画『ゆめはるか』主演で女優デビューされていますが、いきなり主演っていかがでしたか?
吉本「プレッシャーが大きかったですが、とても恵まれた経験をさせていただきました。主演という感覚すらなく、スタッフさん、キャストさんに支えてもらってばかりでしたけど、たくさんのことを学べた現場でした。その直後に出させていただいたのが、『軍師官兵衛』だったんですが、岡田准一さん、中谷美紀さんが周りのキャストさんやスタッフさんととてもコミュニケーションをとられていたんです。それを見て、現場での居方を学ばせていただいたというか、私も今度、主演というチャンスをつかんだら、こうありたいと思いました」
――まさに現在、ドラマ『クズの本懐』で主演を務められていますが、現場でのコミュニケーションはどうですか?
吉本「みなさんといい関係を築かせていただいていると思います。それも頑張ってそうしてるわけではなく、自然とできるようになっていたんです。2年半前の自分からは想像できないくらいですが、やっぱり仕事って、自分を成長させてくれるんだなと思います」
オスカープロモーション主催『第15回全日本国民的美少女コンテスト』
――では最後に、お二人の「夢を叶える秘訣」を教えていただけますか?
「私はこれまでのオーディションとかを振り返ると、いい結果が出るのはいつも自分らしくいられたときだったなと思うんです。自分をちょっと作ったり、自分らしくないことをしたときって、いい結果になったことって少ないなと。たとえば、クールな役のオーディションのときに、自分もクールを装って挑戦したりすると、結果ダメだったことが多かったように思います。お芝居の審査のときは、台本に合わせて変わってもいいと思うんですが、自己PRのときは、なるべく自分らしさを出して、楽しもうと心がけています。『全日本国民的美少女コンテスト』のときも、自分の中では上手くやれたという実感は全然なかったですけど、自分らしく楽しんでやれたことが良かったのかなと思います」
吉本「私も見ている人はきっといるから、素直な自分でいることが大事だと思います。それと私はお仕事を始めてからずっと“一つの仕事に一つの挑戦”ということを心がけてるんですが、振り返ると『全日本国民的美少女コンテスト』への応募は人生で一番大きな最初の挑戦でした。あんなに人見知りだった私が、大勢の前に出て行くなんて。でも人見知りっていうのは、人の目線を意識するからなると思うし、それってこの仕事にとても大切なことなんです。それと人見知りだからこそ、私も逆に人をよく見るようになって、それがお芝居にも役に立っているのかなと思うこともあります。コンプレックスをプラスにもできるのがこのお仕事の魅力なので、今は自分に自信がない方でもぜひ挑戦してもらいたいです」
撮影/mika 取材・文/児玉澄子 【橋】ヘアメイク/井出真紗子 スタイリング/飯間千裕
プロフィール
吉本実憂(よしもと・みゆ)●1996年12月28日生まれ、福岡県出身。オスカープロモーション所属。2012年『第13回全日本国民的美少女コンテスト』グランプリ。2013年1月、第13回大会のファイナリストで結成されたX21で、リーダーを務める。『獣医さん、事件ですよ』(読売テレビ/日本テレビ)で女優デビューを果たし様々な作品に出演。現在、主演ドラマ『クズの本懐』(フジテレビ)が放送中。2017年9月には、映画『赤い襷〜富岡製紙場物語〜』が公開される。
橋ひかる(たかはし・ひかる)●2001年9月22日生まれ、滋賀県出身。オスカープロモーション所属。2014年『第14回全日本国民的美少女コンテスト』グランプリ。2016年1月に映画『人生の約束』で、映画初主演作にしてヒロインでスクリーンデビューを果たす。大鵬薬品工業『チオビタ・ドリンク』など、CMにも多数出演。現在放送中の大河ドラマ『おんな城主 直虎』(NHK)では、信濃から来た少女・高瀬を演じる。
オスカープロモーション主催『第15回全日本国民的美少女コンテスト』
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