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2015/04/28 20:22
制服向上委員会が日比谷野音ライブ “脱・原発”“反戦”を力強くアピール
アイドルグループ・制服向上委員会が、25日に日比谷野外大音楽堂で『NO NUKES NO WAR LIVE』を開催。“脱・原発”“反戦"などを音楽を通して訴える、メッセージ色の強いライブとなった。
1992年の結成以来、社会問題、環境問題などにも積極的に取り組んできた制服向上委員会。この日のライブ前には“4・25 日比谷・平和パレード”として
原発や核兵器の根絶、反戦を訴えるデモ行進を行った。
ライブは5月1日発売の新曲『会津磐梯山』からスタート。福島民謡として広く知られる同曲。福島の原発事故から4年、その重大さを風化させないよう、脱・原発の思いを込め、新たにリミックスされた楽曲だ。その後も『SAVE THE CHILDREN』『PROTESTER』『Oh!ズサンナ』など、政治、社会問題に正面から斬り込む、メッセージ性の強い曲が続いた。
MCでは、リーダー・清水花梨が中心となり、“NO NUKES NO WAR”をテーマに思いを語った。メンバー全員が10代ながら、しっかりとした口調で、毅然と話し続けた。
またゲストに同グループの元リーダーで、現在はソロ歌手として活動する橋本美香が登場。『原発さえなければ』などをギター弾き語りした。同じくゲストとして登場したロックシンガー・PANTAは『時代はサーカスの象にのって』などを披露、力強いギターと歌声で場内を魅了。
そしてステージ後半、昨年9月に同グループを卒業した前リーダー・小川杏奈がサプライズで登場。ファンをあっと驚かせた。半年ぶりのステージとなったが、現役時代同様、ハツラツとした歌声とキレのあるダンスを見せ、大きな歓声を浴びた。
2010年からリーダーをつとめ、2011年3月11日の東日本大震災以降、脱・原発活動に積極的に取り組み始めた時期にグループを引っ張っていた小川。当時から在籍しているメンバーは、今や現リーダー・清水のみだが、その時期から「何回歌ったかわからないくらい」という、思い入れのある『ダッ!ダッ!脱・原発の歌』も現メンバーとともに熱唱した。そして「この曲を歌ってアピールしなくてもいい世の中になるように……」と想いを語る小川と清水だった。
ラストは、メンバー、ゲストがステージに登場し、原発や米軍基地の辺野古移設などの社会問題に対して「NO!」のシュプレヒコールをあげ、ステージは幕をおろした。
なお、制服向上委員会内のユニット“寿隊(ことぶきたい)”が現在新メンバーオーディションを開催中。詳細はオーディションエンタメ情報サイト『Deview/デビュー』(https://deview.co.jp/)に掲載中だ。