シューゲイズユニット「The Otals（オタルズ）」が主催するコンピレーションアルバム『夏のルール４』の先行シングルとして、、声優アーティスト・加藤里保菜とThe Otalsのコラボ楽曲『ロリータ田舎に生まれ』が、6月4日にサブスクリプション限定で先行配信される。

　The Otals は「世界一とっつきやすいシューゲイザー」を掲げる、二人組のカートゥーン・シューゲイズユニット。シリーズ第4弾となる『夏のルール４』は、一つのテーマのもと、参加アーティストが楽曲を持ち寄って構成されるスプリットアルバムだ。

　同アルバムの先行シングルとして先行配信される『ロリータ田舎に生まれ』は、The Otals と声優アーティスト・加藤里保菜の初コラボ作品。茨城県出身で、声優・俳優・タレントとして活動する加藤は、近年ソロシンガーとしても注目を集めているが、「偶然が重なってこの曲に参加させていただくことになりました。訳も分からないまま、いい意味でめちゃくちゃなことに巻き込まれた感じ（笑）」と今回のコラボを語っている。

　一見するとまったく異色のコラボのようだが、北海道小樽市出身のThe Otals と茨城県出身の加藤には「地方出身」という共通点がある。加藤は「田舎で青春時代を過ごし、東京に憧れた気持ちは私にもあり、今回の曲の歌詞にはとても共感できる。昔の気持ちを思い出しました」とコメントしている。

　楽曲は、突き抜けるような爽やかなハーモニーとポップなメロディーに、ハイパーポップ調の強烈なシンセサイザーが重なり、スウィング感のあるフィジカルなバンドサウンドと融合。ポップさと歪さが同居する、独特な存在感を放っている。レコーディングでは加藤自身も「今回、私も曲の世界観に合うように、普段の歌唱法とは違う新しい表現方法に挑戦しました。」と語り、「いつも私の歌を聴いてくださっている方々も驚くかも。反応がとても楽しみです」と期待をのぞかせている。

　“シューゲイザー×声優”という異色のコラボが、どのようなケミストリーを生んだのか。そして音楽ファンの間でどんな反応を巻き起こすのか注目される。『ロリータ田舎に生まれ』は6月4日にサブスクリプション限定で配信開始。さらに、加藤は7月20日にLIVE STUDIO LODGE で初のソロライブ『りほなつ日和。』を、The Otalsは8月16日に渋谷WWW で3rd ワンマンライブ『All Imperfect
Summerland』を開催予定。それぞれの“夏”の物語にも、ぜひ注目したい。

■The Otals
June FAXxxxxx(ジューン・ファックス) と Marina Timer(マリーナ・タイマー)の従兄妹2人によるシューゲイザーデュオ。2021年3月に突如としてWeb上にて活動を開始し、正体不明で対バン出演も行わないスタイルながら、ほとんど口コミのみで規模を拡大。わずか2 回目のライブ公演で新代田Fever をソールドアウトさせた。特徴のひとつとなっているカートゥーン調のキャラクターは、アートワークだけでなくMV等にも登場する。ささやくようなボーカルにリバーブやファズギターを多用した“シューゲイザー”的なサウンドを核としながらもその様式美に縛られず、ダンスやエレクトロ、さらにはエモやポップパンクなど、さまざまなジャンルを取り込み、独自路線のインディーポップに昇華し続けている。

■加藤里保菜
茨城県出身の声優・俳優・シンガー・タレント。『D4DJ』青柳椿役、『けものフレンズ』タヌキ役、TOKYO FM『あ、安部礼司』ひたち野夏都役などを担当。メディアミックスコンテンツ『D4DJ』ではロック系DJ ユニット・燐舞曲（ロンド）のメインヴォーカル・青柳椿役として、アニメ・ゲームに出演、リアルライブでのパフォーマンスも行っている。2024年7月には同郷・茨城県出身の音楽家・マシコタツロウのプロデュースでソロ楽曲『故郷』を発表。同年11月にはゲーム『ゼンレスゾーンゼロ』に登場する月城柳のキャラクターソング『途切れて続く』の歌唱を担当した。