ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』が27日、東急シアターオーブにて開幕。初日公演のカーテンコールには、日本公演4回目にして初めて音楽・作詞のシンディ・ローパーがサプライズで登壇した。

　経営不振に陥った老舗の靴工場の跡取り息子チャーリーがドラァグクイーンのローラに出会い、差別や偏見を捨て、ドラァグクイーン専門のブーツ工場として再生する過程が描かれた同名イギリス映画（2005年公開）をミュージカル化した本作。日本で4回目の上演となる今回はキャストを一新。。オーディションで選ばれた、これからの日本のミュージカルシーンを担うフレッシュなメンバーが集結し、日本版『キンキーブーツ』の新たな歴史を創り上げる。

　27日の初日公演のカーテンコールに登場したシンディ・ローパーが、日本語で「ありがとうございます！ 元気？」と挨拶すると、場内は大歓声に包まれた。そして、「とにかくここにいる全員が素晴らしい。どんなことであっても一人で成し遂げられることなどありません。この舞台は我々全員が一緒になって成し遂げたことだと思います。この舞台上に立っているパフォーマーの皆さんは、それぞれの心臓・ハートをさらけ出して、そして自分自身の一部を舞台で表現してくれたのではないかと思います」とキャストらを称賛。

　さらに「この作品はすべての人をハッピーにしてくれる作品だと思います。そんな作品の一部に自分もなることができて本当に嬉しい。私が今特に大切だと感じるのは、この作品で描かれているように、コミュニティという家族を感じること。そして、その一部になれたことを本当に感謝しています」と述べた。

なお、26日の囲み取材には、チャーリー役の東啓介と有澤樟太郎（Wキャスト）、ローラ役の甲斐翔真と松下優也（Wキャスト）、演出・振付を手掛けるジェリー・ミッチェルが登壇。囲み取材にはWキャスト出演：東啓介・甲斐翔真・田村芽実の公開ゲネプロが行われ、翌27日にはWキャスト出演：有澤樟太郎・松下優也・清水くるみの公開ゲネプロが実施された。

【作品概要】
ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』
東京公演:2025年4月27日(日)〜5月18日(日)東急シアターオーブ
大阪公演:2025年5月26日(月)〜6月8日(日)オリックス劇場
脚本:ハーヴェイ・ファイアスタイン 音楽・作詞:シンディ・ローパー 演出・振付:ジェリー・ミッチェル
日本版演出協力/上演台本:岸谷五朗 訳詞:森 雪之丞
出演: 東啓介、有澤樟太郎、甲斐翔真、松下優也、田村芽実、清水くるみ、熊谷彩春、大山真志、ひのあらた 他