俳優の山本舞香が16日、都内で行われたイベント『ヒロインメイク20周年Anniversary〜天まで届いた〜』PR取材会に登場。イメージキャラクターを務めるヒロインメイクの20年を年表で振り返るとともに、自身の人生のターニングポイントを振り返った。

　ヒロインメイクの誕生当時、8歳だったという山本、すでに美少女として完成されたルックスの写真を公開されると「画質、荒っ!　なんか歴史を感じます」と照れた様子。そして「黒いじゃないですか？　結構日焼けしてるからきっと外で遊ぶのが好きだったのかなと思います。男兄弟がいるんですが、男の子と女の子の遊びって違うので、よくおばあちゃんと遊んでた記憶はあります」と振り返った。

　ヒロインメイクオリジナルキャラクターの「エリザベート・姫子」がメディアデビューした2010年には、山本は12歳の小学校6年生で、年表には「空手で鳥取県大会優勝、全国大会に進出」とのトピック。「鳥取県なので人口も少ないですし」と謙遜しつつも「すごく努力しました」と振り返る。「小学5年生で準優勝だったんですが、そこで終わりたくないという気持ちがありました。私は型の選手だったんですが、組手の選手の子と“6年生になったら2人で優勝して全国大会行こう”って約束して。見事2人とも優勝して一緒に全国大会に行ったのを覚えてます」と、思い出に目を輝かせた。

　そして、「『アナザースカイ』という番組のMCをやらせていただいてるんですけど、鳥取県で私が空手をしていたときの先生に会いまして。先生もめっちゃ泣いてて、私もうるっと来ました。すごく辛くて大変だったしきつかったし…でもそれがこの仕事に生きてるなって思ったので、先生に感謝の気持ちを伝えられてよかったなと思いました。めちゃくちゃ負けず嫌いで、負けないぞという思いや、トップを取るぞっていう思いなど、いろんな気持ちがこの時に形成されたのかもしれないですね」と語った。

　翌年、13歳で芸能界デビューすると、同年テレビドラマで女優デビューし、ティーン向けファッション誌の専属モデルにも抜擢されるなど、順風満帆なスタートを切るが、本人は「苦しい日々だった」と振り返る。「大人たちと一緒に毎日仕事するということが考えられなくて、“人見知り全開”で仕事をしていたと思います。スカウトをきっかけに興味本位で始めた感じで、この仕事を好きになるまでに結構時間かかったし、向いているのかどうかとかも、20歳以降になって考え出したので。その時、その時を集中しながらお仕事をして、慣れなきゃ、しっかり大人の世界に入っていかなきゃって思っていたのを覚えています」と当時の心境を明かした。

　始めた当初「本当はいろいろ下積みをして、レッスンを受けてからやっていくところを、芸能界にポーンと入った瞬間に女優デビュー、雑誌デビューがあって、トントン拍子過ぎて、食らいついて行くのに必死だったと思います。最初は服にもそんなに興味がなくて、真っ黒ばっかり着ていて“私、ここにいていいのかな”という気持ちだった」と言うが、「今はお芝居ももちろん好きだし、服も大好きなので、勉強させてもらったという感じかな。無知の私が、徐々にお洋服もお芝居も学んでどんどんと身につけていきました」と、仕事の中で、空手で学んだ強い気持ちを携え、成長していった歴史を振り返った。