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2025/03/27 20:02
本屋大賞2025ノミネート作品『死んだ山田と教室』今秋舞台化、メインキャストオーディションも決定
「劇団鹿殺し」の制作者、高橋戦車によるプロデュースユニット、TANK PLANの第2弾公演として、第65回メフィスト賞受賞、2025年本屋大賞にノミネートされた話題作『死んだ山田と教室』を10月に舞台化することが決定。和久津役と山田役以外のキャストはオーディションにて決定することも発表され、メインキャストオーディションのエントリーも開始された。
この舞台化にあたり、気鋭のクリエイター、俳優が集結。脚本を務めるのは、インスタライブでの生配信劇、YouTubeを利用したラジオドラマなど、「演劇」という枠を超えて活動し、注目を集める新星劇団「南極」の座付き作家・こんにち博士。演出を務めるのは「THE ROB CARLTON」の村角太洋。同劇団の演出をはじめ、松竹創業百三十周年2025年11月公演「じゃりン子チエ」の演出など外部活動も活発に行う村角が演出を手掛ける。
そして、物語の主要人物・和久津を演じるのは、ミュージカル『刀剣乱舞』、ミュージカル『薄桜鬼 志譚』など、話題作に次々と出演し、俳優及びモデルとしても活躍中の山崎晶吾(「崎」は「たつさき」が正式表記)。小劇場から2.5次元ミュージカルまで、様々なジャンルで活躍するメンバーが集結し、「死んだ山田と教室」の舞台化に臨む。
なお、和久津役と山田役以外のキャストは、全てオーディションにて決定。18歳〜30歳までの健康的な男女で、原作小説「死んだ山田と教室」を読了している人を対象に、男性15名・女性2名のキャストを募集。書類選考は、6月1日(日)23:59締切となっている。
【スタッフ陣・キャストコメント】
■金子玲介(原作)
小劇場が大好きで、小説も大好きで、小劇場の熱を小説に閉じ込めることばかり考えて書いてきました。『死んだ山田と教室』の執筆中、頭には常に2年E組のセットと生徒役の俳優たちがいて、いつか本当の舞台で見たいな、と思っていた「いつか」がこんなにも早く訪れることに、驚きと幸せを感じています。いち小劇場ファンとして、山田たちを下北沢駅前劇場(あの駅前劇場ですよ!)で観られることを、心から楽しみにしています。
■こんにち博士(脚本)
金子玲介さんの『死んだ山田と教室』を読んだとき、熱くて、アホで、さみしくて、プラスの感情もマイナスの感情もすべてを巻き込みながら進んでいく物語に、竜巻みたいだなと感じたことを覚えています。
脚本を担当するにあたって、何よりも金子さんの原作の空気感、教室の中の温度だったり、人のにおいを忠実に表現することを意識しました。執筆を進める中で、2年E組の生徒たちが小説から飛び出してきて、勝手に動き回ったり喋ったりするような感覚があって、それがとっても嬉しかったです。書き終わった時はさみしかったです。
とても魅力的な物語ですので、ぜひ劇場へ足をお運びください。
■村角太洋(演出)
高校時代は間違いなく今より時間が長く流れていました。
どうしてあんなに長かったのか。
あっという間に終わったというのに。
今思えば、永遠に続く気がしていたんだと思います。
原作を読みながら、何かが心臓に集まってくる感覚に包まれました。
私は今も高校時代に特別な感情を抱いています。
長くて永遠に続く気がしていたあの時間。
その時間はあっという間に終わったと感じ、戻れないんだと思って生きている今。
彼らのすべての瞬間を大切に作っていきたいと思います。
■山崎晶吾(和久津役)
初めまして、和久津役の山崎晶吾です。
物語が進んでいくにつれてなんとも言えない生々しさがあり読み終えた後は少しの間、何も考えたくない状況になったのを覚えています。
是非応援よろしくお願いします。
■高橋戦車(プロデューサー)
はじめまして。
今作の企画・プロデューサーをつとめます、高橋戦車です。
2021年に立ち上げ、コロナ禍で上演を断念していたプロデュースシリーズ「TANK PLAN」を、この度新たな作品とメンバーで再始動します。
場所は下北沢の「駅前劇場」、私が劇団鹿殺しで初舞台を踏んだ思い入れのある場所でもあります。
今作、『死んだ山田と教室』は、男子校を舞台にした作品です。
誰も経験したことのない物語なのに読むと不思議と青春時代が心に浮かび、ふいにあの頃の教室に戻されるような大好きな作品です。
原作に最大の敬意を表し、舞台化します。
脚本の博士、演出の村角さん、そして和久津を演じる、山崎晶吾さん。選りすぐりのメンバーに集まってもらっております。
今回は和久津・山田を除く17役をオーディションで決めます。
ぜひ原作を読んで、ご参加ください。米村、倉持、吉岡ら、作品を彩る2年E組のメンバーとの出会いを楽しみにしています。
また、今作は上演舞台版と別に「高校生演劇部ver」の戯曲を作成し、高校演劇部を対象に無償で提供いたします。
「演劇に興味はあるけど脚本が書けないし、やったことがない」「演劇は見たことがないけど、原作は知っている」
そういった10代の高校生たちの一助となり、演劇と文芸、それぞれの世界を広げるきっかけになることを祈っています。
TANK PLANでは、若手演劇人が活躍する場所を積極的に作り、広げていきたいと考えています。
皆様のご来場と出会いを、心からお待ちしております。
【公演概要】
TANK PLAN #2 舞台「死んだ山田と教室」
会場:下北沢駅前劇場
日程:2025年10月1日(水)〜12日(日)
原作:金子玲介『死んだ山田と教室』 (講談社)
脚本:こんにち博士(南極)
演出:村角太洋(THE ROB CARLTON)
出演:
和久津役:山崎晶吾/ 山田役:近日発表
他オーディション合格者