声優の世界を目指す若き才能の応援を目的とした『第13回国際声優コンテスト「声優魂」』（主催：一般社団法人　国際声優育成協会）の最終審査・表彰式が11月17日（日）、あうるすぽっと(東京・豊島区池袋)にて開催された。最終審査の後、各賞の表彰式が行われ、6名の受賞者が誕生した。受賞者の一人、優秀賞に選ばれたのは岐阜県の中学2年生・池田葵さん。「聞いてくれる人に感動を届けられるような声優さんになりたいと思っています」と目標を語った。

　『声優魂』は今大会までの総エントリーが12,000名を超える日本最大の中高生声優コンテスト。予選(国内、インターナショナル各部門)及び、地方大会の選考からファイナリスト22名(24名選出中、当日欠席2名)が選ばれこの最終審査に臨んだ。公開レッスン方式での最終審査では、アフレコ(課題作品『この素晴らしい世界に祝福を！3』)及び、掛け合い台詞による演技が披露され、審査員である声優の水島裕、倉田雅世ら演技指導により、高水準の演技審査が行われた。

　優秀賞に選ばれたのは岐阜県の中学2年生・池田葵さん。「舞台に立ってすごく緊張するかなと思っていたんですけれども、それ以上に楽しくて！　今日全力で楽しむことができました」と笑顔。また審査員からの指導を受け「適度に緊張することって大事なんだなと思いました」と、新たな学びがあったようだ。

　幼い頃に『プリキュア』シリーズに触れたことが声優を志望したルーツ。「小さい頃は自分のことのように観ていたので、声の演技のことは考えていなかったんですが、今考えると声にすごく引き込まれていたんだなと思います」と振り返り、「プリキュアみたいな可愛い声にも憧れますが、ディズニー映画のように声で感情すべてを表現できたり、人を惹きつけられたら素敵だなと思って声優を目指したいなと思いました」と語る。

　そして目指す声優像について「私が今、絶賛ハマっているアニメ『ちいかわ』でうさぎの声を担当している小澤亜李さん。声を聞いた時に自分が漫画で読んでた時に想像してた声と本当にそっくりで、声優ってすごいんだなって改めて感心したので、あの人のようにいろんなアニメを担当することと、聞いてくれる人に感動を届けるような声優さんになりたいと思っています」と教えてくれた。

【各賞受賞者】
最優秀賞：鈴木碧桜［すずき・みお］（ 高1／神奈川県）
優秀賞：池田葵［いけだ・あおい］（中2／岐阜県）
優秀賞：松下響［まつした・ひびき］（高1／島根県）

■インターナショナルカテゴリー
優秀賞：西真名佳（アメリカ）
優秀賞：Ma Cheuk wai（中国）
優秀賞：LAM KA MING（オーストラリア）
敬称略