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2024/08/08 12:01

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五十嵐耕平監督の長編最新作『SUPER HAPPY FOREVER』、予告編&メインビジュアル、場面写真解禁 第81回ヴェネチア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門オープニング作品に選出

五十嵐耕平監督『SUPER HAPPY FOREVER』/9月27日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開(C)2024 NOBO/MLD Films/Incline/High Endz
五十嵐耕平監督『SUPER HAPPY FOREVER』/9月27日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開(C)2024 NOBO/MLD Films/Incline/High Endz

 世界が注目する俊英・五十嵐耕平監督による長編最新作『SUPER HAPPY FOREVER』が、9月27日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開が決定。そのメインビジュアルと本予告、場面写真が解禁となった。また、先日正式出品が発表された第81回ヴェネチア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門において、『SUPER HAPPY FOREVER』がオープニング作品に決定。同部門のオープニングを飾るのは日本映画としては初めて。イタリア現地時間で8月28日(水)に上映され、海の都・ヴェネチアでワールドプレミアを迎える。

 海辺のリゾートホテルを5年ぶりに訪れた幼馴染の佐野と宮田が、佐野の亡き妻・凪(なぎ)と出会った思い出の場所を巡りながら、かつて失くした赤い帽子を探すことから始まるひと夏の物語『SUPER HAPPY FOREVER』。

 第67回ロカルノ国際映画祭新鋭監督コンペティション部門正式出品作 『息を殺して』や、第74回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門に正式出品されたダミアン・マニヴェルとの共同監督作『泳ぎすぎた夜』など、世界が注目する五十嵐耕平監督による待望の長編最新作であり。第81回ヴェネチア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門では日本映画初となるオープニング上映作品に選出された。

 本作にはダミアン・マニヴェルも共同プロデューサーとして参加し、ポストプロダクションをフランスで行うなど、日仏合作で製作。短編に引き続き佐野役を『TOCKA [タスカー]』や『愛にイナズマ』、『浜の朝日の嘘つきどもと』での好演も光った佐野弘樹が、宮田役を『サボテンと海底』や「TOKYO VICE Season2」、濱口竜介監督『悪は存在しない』で強烈な印象を残した宮田佳典が務める。そして、今泉力哉監督『猫は逃げた』で注目を集め、近年では『走れない人の走り方』など話題作への出演が続く山本奈衣瑠が凪役を演じている。

 今回解禁となったのは、窓の外に海が広がるホテルの一室でくつろぐ佐野と宮田、そして一人きりで海辺を歩く凪の姿が収められたメインビジュアル。海岸は静謐な美しさとは裏腹にどこか寂しげで、今や亡き妻となってしまった凪へと思いを馳せる佐野の虚ろな表情が印象的だ。「どこか、また、海の彼方で」というコピーが添えられ、この場所と登場人物それぞれの物語とがどのように交錯していくのか、併せて解禁された6点の場面写真と共に想像が膨らむ内容となっている。

 本予告では冒頭から、佐野と、偶然同じ苗字の凪が船上で楽しそうに会話する多幸感あふれる空気が漂う。しかし時が経ち、凪を亡くした佐野は心ここにあらずの状態で、かつて失くした帽子を探し歩いている。幼馴染の宮田はそんな佐野を見かねて「こういうことするの、やめたほうがいいよ」と助言をするものの、その声は届く気配がなく……。

 後半では、ホテルで働くベトナム人女性・アンが歌う名曲「Beyond the Sea」のメロディに乗せ、かつて交わされた凪とアンの約束、そして佐野と凪の、いつまでも忘れることのない大切な時間が描かれる。あの”奇跡のような幸せ”は、今どこにあるのか? ライター・編集者の門間雄介からは「奇跡が起こりうると信じられれば、人はほんのわずかでも前を向いて生きていけるのかもしれない。」というコメントも届いている。

 思いがけない出会いがもたらす幸せも、別離がもたらす悲しみも、月日とともに過ぎていく。しかし、“人生のかけがえのない瞬間”は、そんな時の流れにこそ隠れている。本作では5年前と現在という2つの時間の中で、「青春期の終わり」を迎えた人々の奇跡のようなひとときを、さりげなくも鮮やかに記録した。

■『SUPER HAPPY FOREVER』STORY

2023年8月19日、伊豆にある海辺のリゾートホテルを訪れた幼馴染の佐野と宮田。まもなく閉館を迎えるこのホテルでは、アンをはじめとしたベトナム人の従業員たちが、ひと足早く退職日を迎えようとしている。佐野は、5年前にここで出会い恋に落ちた妻・凪を最近亡くしたばかりだった。妻との思い出に固執し自暴自棄になる姿を見かねて、宮田は友人として助言をするものの、あるセミナーに傾倒している宮田の言葉は佐野には届かない。2人は少ない言葉を交わしながら、閉店した思い出のレストランや遊覧船を巡り、かつて失くした赤い帽子を探し始める。

関連写真

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