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2024/07/25 18:13
NMB48卒業後、舞台を中心に活躍中の井尻晏菜「いつか帝国劇場にファンの皆さんを連れて行きたい」
『乃木坂46 6期生 夏組オーディション』や、『ワタナベ次世代オーディション2024』、アミューズ×賢プロダクション×キングレコード3社による『2024声優アーティスト育成プログラム・セレクション』など、注目オーディションが目白押しの今夏。オーディションサイト『デビュー』では、“オーディション”を経て芸能界デビューを果たした、先輩スターの【オーディションエピソード】を紹介。今回は、2020年にNMB48を卒業後、舞台「リコリス・リコイル」など舞台を中心に活躍中の井尻晏菜に、現事務所に所属した経緯や面談でアピールしたこと、この仕事の楽しさ・魅力、今後の目標などを語ってもらった。
【オムニア所属/井尻晏菜(いじり・あんな)インタビュー】
――芸能界に憧れたきっかけは?
「きっかけはたくさんあるのですが、一番根強く残っている記憶は、兄の幼馴染が芸能事務所にスカウトされたという話を聞いたときですね。兄がその子の話を楽しそうにしていたのが悔しかったんだと思います。あとはアニメや漫画が好きなので、“このキャラクターのいる世界に行きたい”という感情が拗れた節はあります」
――現在の事務所に所属した経緯を教えてください。
「舞台「リコリス・リコイル」で共演した河内美里さんにご縁を繋いでいただき、今の事務所に所属という形になりました」
――面接審査ではどんなアピールしましたか?
「面談の日は自分でも引くくらい緊張していたので、実はあまり覚えていないんです(笑)。グループの最終審査より緊張していたかもしれません。繋いでくださった人達に迷惑が掛からないように、恥をかかせないよう徹しなければ!と必死だったと思います。アピールできるものが少ないので、せめて意欲だけでも伝われ!と前のめりだったかもしれません。グループ時代を含めると無駄に芸歴だけは長いので、その中で培ったスキル(と呼べるほどのものではないのですが)や今後目指したい芝居に対しての想いを聞いていただきました。大口を叩いた分、軽く笑われる覚悟もあったのですが『井尻さんなら』とお世辞でも言っていただけて嬉しかったです!」
――デビューを掴み取るまでにどんな努力や準備をしていましたか?
「努力とはまた違いますが、手札を増やすことに専念しました。何事も恥ずかしくならない程度には身につけて損はないと思うので、その中で“楽しい!好きだ!”と思えるアクション等には熱を入れています」
――所属事務所はどんなところですか?
「機微に寄り添い、サポートを惜しまない事務所です。自分の中でブラすことのできない軸の話をしたときに、面倒くさがらず、しかし全肯定もせず背中を押してくださいました。あと、めちゃくちゃ腰の低いマネージャーさんがいらっしゃいます。低すぎて偶に折りたたまれています」
――事務所に所属してみて、一番驚いたことは?
「撮影時の褒め言葉パレードです。カレンダー撮影や宣材写真の撮影時に、“世界中の褒め言葉用意したんか?”というくらい褒めていただきました。恐らく一生分褒められています。恥ずかしいけど嬉しい、複雑でしたね」
――初めての仕事で印象に残っていることはどんなことですか?
「所属してから初めての舞台は、ずっと出演してみたかったキ上の空論さんでした。夢に一つに指先がかかり、決まった際は嬉しさで軽く踊りましたね」
――この仕事の魅力とは?
「違う人の人生を歩めることと、仕事ごとに現場が変わるので、毎回新鮮な気持ちになれることです」
――逆に大変だなと感じていることは?
「インプットとアウトプットです。特に私はインプットしないといけないことが多いので、頭の容量が足りなくなります。でもいくつになっても学びがあるって楽しいです」
――マネージャーさんやスタッフさんからのアドバイスで、心に残っている言葉はありますか?
「お世話になっているボイトレの先生に『その声を使いこなせたら、きっと貴方の立ちたい場所に立てる』と言っていただけたことです。嘘でもお世辞でも、あの言葉で私のやる気が上がりました」
――これまでで一番影響を受けた作品や芸能人は?
「中谷美紀さんです。ドラマ『JIN−仁−』で野風役を演じられている中谷さんを観て、こんなにも嘘を嘘じゃなく表現できる人がいるのかと感動しました。嘘を嘘にしない。物語だけどその人は実際に存在した。そう思わせる姿に大きな影響を受けました」
――今後の目標を教えてください。
「かなり大雑把なのですが2.5作品、ミュージカル、ストレートと多方面で活躍していきたいです。そしていつか帝国劇場にファンの皆さんを連れて行きたいです」
◆担当マネージャー・スタッフからの推薦コメント◆
「すごく根が真面目で努力を惜しまない女優です。お仕事をする上でとても重要なことだと思うので、彼女のお仕事に向き合う姿勢は、これから事務所に入ってくださる新人の皆様のお手本になってくれると思います」
【プロフィール】
井尻晏菜(いじり・あんな)●1995年1月20日生まれ、京都府出身。
■主な出演作
舞台「リコリス・リコイル」、キ上の空論 舞台「けもののおとこ」など。