女優の深田恭子、綾瀬はるか、石原さとみらを輩出した、ホリプロ伝統オーディション『第45回ホリプロタレントスカウトキャラバン』（TSC）において、史上最年少グランプリ（受賞時11歳5ヵ月）に輝いた新人・小田愛結（おだ・あゆ）。先日放送された、TBS系日曜劇場『Get Ready！』最終回でドラマデビューを果たした小田が、オーディション情報サイト『Deview／デビュー』のインタビューに応え、グランプリ受賞の想いやオーディション審査で印象に残ったこと、今後の目標などを語った。

　第45回の今回は、「ピュアガールピュアボーイ」をテーマに、次世代スター候補の原石を発掘するために、性別やジャンルは問わず、「クラスで一番の推しの子募集」として、幅広く募集。昨年6月から募集が開始され、約4ヵ月にわたり地方予選も含めて完全非公開で審査が行われ、昨年の10月15日に最終審査会が実施され、グランプリが決定。

　10月の最終審査会では、自己PRでヨルシカの『ただ君に晴れ』を歌唱し、グランプリ発表時に名前が呼ばれた際には、驚きの表情を見せたのちに涙を流したという小田。受賞直後のスピーチでは、「東京合宿ではいろいろなことをやってきました。その時の努力を無駄にしなくて良かったなと思いました。ありがとうございました」と涙ながらに受賞の喜びを噛みしめた。

　3月5日に行われたグランプリお披露目会では、大勢のマスコミの前に初めて登場し、透明感のあるビジュアルと素直すぎる発言で時折笑いを誘うなど報道陣を魅了。この日のお披露目会について、小田は「初めての経験だったのですごく緊張しました。自分的にはあまり上手く喋れていなかったかな〜と思います」と振り返る。

　家族や親戚からモデルを勧められていたものの、当時はあまり興味がなかったという小田。「小学3、4年生のころに、よく家族や親戚から『モデルやってみたら？』と言われるようになって。そのときはあまり興味がなかったのですが、小学5年生になったとき、いろんな俳優さんのドラマを観たりするなかで、私もこういう風な演技をやってみたいと思い始めました」と芸能界に興味を持ったきっかけを回顧。そして、「自分もやってみたいと思い始めてから、いろんなオーディションを探していて、そのときにたまたまホリプロタレントスカウトキャラバンの募集を見つけて応募しました」と応募に至った経緯を明かした。

　書類選考、地方予選等を勝ち抜き、10月に合宿形式で行われた最終審査では、演技や歌、ダンスなど、レッスンを通じて様々なことに初挑戦。「オーディションではダンスをやったり、歌を歌ったり、演技をしたり、いろいろなことに挑戦しました。演技をやるのはこのオーディションが初めてだったので、最初は緊張しましたが、やってみたらとっても楽しいことに気がつきました。歌を歌うのも好きで、家族でカラオケに行ったり、家で歌ったりもしています」と、初めての経験が多い中でもオーディションを楽しめた様子。

　一方で、ダンスの経験はあまりなく、オーディションで苦戦したと明かす。「ダンスが苦手で、最初は勇気がなかったけど、自分なりに頑張ろうと思って、諦めずにチャレンジした結果、少しはできたんじゃないかなって思います。オーディションで一番頑張ったのはダンスです」と、今回のオーディションで一番印象に残っていることについて語った。

　自身の性格について、グランプリお披露目会見では「アホな性格だと思う」と発言して笑いを誘っていたが、自身のアピールポイントについても「面白いところ」と回答。「クラスではあまり目立つほうではないけど、仲が良い友達からは『面白くて優しい子』って言われることが多いです」と自身のアピールポイントについて明かしつつ、「短所は、苦手なものや嫌いなものがあったりすると、そこから逃げてしまうことがあるところです。自分でも良くないところだなと思っているので、そこは直したいです」と胸の内を語った。

　今回のオーディションでは、苦手なダンスに対しても逃げずに一生懸命に向き合ったことが、グランプリという結果にも繋がったのだろう。「諦めずに最後まで頑張ってやったら、良いことが起きるんだなって実感しました。こういうすごいことで名前を呼ばれたことが今までなかったので、人生の中でこんなにも良いことがあるんだ！って思いました」と、努力の結果、グランプリ受賞という大きなチャンスを掴み取った喜びを噛みしめた。

　この春から小学6年生になる小田。小学校の教科では、「算数が苦手」だそうで、「算数の勉強が苦手なのですが、最初から最後まで諦めずに頑張っています」と話し、得意な科目については、「地域の人を助けたり、自然を守ったりする『総合』という授業が得意です」と回答。さらに「学校ではイラストクラブに入っていて、絵を描くのは得意ではないけど、絵を描くことが面白くて好きです」と述べ、今、一番ハマっていることに対しては、「外で遊んでいるときが一番楽しい。みんなで鬼ごっこすることが多いです」と、小学生らしい元気いっぱいな笑顔で答えてくれた。

　将来の夢は「みんなから愛されるモデルや女優になること」。憧れの俳優は、「阿部寛さん。お母さんが『TRICK』を観ていて、”面白いのかな？“って、私も観るようになったら、不思議な演技がとても面白くて好きになりました」と明かし、「いつかドラマとかで阿部寛さんと共演したいです！」と目を輝かせた。

「今回のテーマの“ピュアガール ピュアボーイ”にある通り、まだ何の色にも染まっていないような、真っ白な原石感のある子に出会えたら」と、オーディション開催時のインタビューで思いを明かしていた、今大会の実行委員長・白石哲也氏。お披露目会見で、小田のグランプリ受賞について、「私を含めスタッフ一同、満場一致の素晴らしい原石に出会うことができました。ビジュアル、内面、雰囲気、そして声、すべてがテーマそのものでございました」と明かしていた通り、無色透明で"真っ白な原石感"のある、ピュアガール・小田愛結が、これからどのような飛躍を遂げるのか、今後の活躍に期待したい。

【小田愛結（おだ・あゆ） プロフィール】
2011年5月2日生まれ、神奈川県出身。11歳。小学校5年生。3月12日(日)に放送された、TBS日曜劇場「Get Ready！」でドラマデビューを果たした。現在、ユニクロのCM「UVカット　LifeとWear/夏の美術館」編に出演中。
■好きな食べ物：ブラジル料理（特にパステル フェジョン）
■好きな教科：総合
■特技：子供の面倒を見る
■趣味：絵を描くこと
■興味のあること：英語のコミュニケーション（※これから学んでいきたい）、洋服、美容
■やってみたいお仕事：俳優・モデル活動