ニュース
2023/02/10 08:41
賞レースグランプリを凌ぐ2位の躍進【2023年ネクストブレイクランキング】お笑い芸人編
近年『M-1グランプリ』『キングオブコント』『女芸人No.1決定戦 THE W』等のお笑い系賞レースの結果は、ネットを中心に論戦の格好のネタとなる。オーディション&エンタメ情報サイト「デビュー」が発表している『ネクストブレイクランキング』お笑い芸人編においては、各賞の優勝者以上に準優勝者がブレイクの期待を集め、その結果ブレイクを果たすという流れ続いている。『2023年ネクストブレイクランキング』のランキング1位には『M-1グランプリ2022』グランプリのウエストランドを抑え、準優勝のさや香が輝いた。2023年、ブレイク芸人筆頭としてお笑い界を牽引していくのは彼らだ。
■正統な漫才の完成度と関西で磨いたタレントとしての腕が花咲く
1位に選ばれたのはさや香。『M-1グランプリ2022』の決勝において敗れはしたものの、正統な掛け合い漫才としての完成度はウエストランドを凌ぐ高評価を得た。「『M-1』の決勝に行くまでの漫才を見ていて、優勝は確実にさや香だと思うぐらいには面白かったし笑いも取れてた。結果は準優勝だったけれど、関西のバラエティ番組では『せやねん!』(MBS)含め色々出ているので、東京に進出したらブレイクすると思う」(大阪/30代/男性)「『M-1』では審査員には魅力が伝わりきらなかったようだが、視聴者にはこんなに面白いコンビなんだと知れたので期待されると思う。地味だけどこれからが楽しみである」(東京/40代/女性)「『M-1』を拝見しましたが、自分の中ではさや香が一番良かったと思いました。テンポ良く正統派の漫才という感じでとても好感を持ちました」(島根/50代/女性)と、漫才の実力で多くを視聴者の心を掴んだ。
『M-1』で見せた漫才についての評価が先行しているが、元々関西圏では知られた若手コンビ。石井のダンスと身体能力を活かしたギャグ、そして新山のルックスなど、売れる要素を多数持つ。「ダンスネタで昔から知ってたけど、『M-1』でしっかりした漫才ネタやってるのを見てびっくり。面白い!言葉のセンスや展開が秀逸だと思った。まさしく次世代の正統派漫才」(北海道/40代/女性)「今までは関西でしか知名度がなかったが、『M-1』で全国的に知名度を上げて評価されていたのと、新山さんのビジュアルが好きな女性が多そうなので女性人気も上がりそう」(広島/20代/女性)「漫才が誰よりすごいし、ルックスも雰囲気も良い。何でもこなしそうな器用な感じと、自分の芸をきっちり守る頑固さの両方持ってそう」(大阪/50代/女性)と、コンビのネタのみならず、それぞれが持つ魅力も評価されている。
また、ネタ番組以外でさらなるブレイクの可能性も秘めている二人。「ネタだけでなく、ロケで食レポなども分かりやすく伝えてくれるから、メインじゃなくても露出が増えそう。増えてほしい」(岡山/40代/女性)「漫才だけでなく他のバラエティ番組にも使えそうだから」(大阪/50代/男性)「すでにブレイクしてますが、ウエストランドよりテレビ的に使いやすいかも。ロケ番組とか上手そうで、今年たくさん露出ありそうなので」(東京/50代/男性)と、関西のテレビ番組で培ったバラエティ対応力で、本格的な東京進出も成し遂げるかもしれない。「グランプリ2位の人がブレイクしやすいと聞いたことがあるので」(山梨/20代/女性)というジンクスに従って、ウエストランドを超えブレイクを果たせるか、注目したい。
◆第2位は「賛否両論の毒舌ネタがエンタメ界に風穴を開ける」
2位にランクインしたのはウエストランド。“あるなしクイズ”に答えるていで、井口浩之があらゆる物事を独断と偏見でぶった切る、いわゆる“毒舌漫才”で『M-1グランプリ2022』覇者となった。爆笑を呼んだそのネタは賞賛と非難を同時に浴びることとなったが、「ネタを観たのですが、悪口を言っているけれど、観ている人が嫌な気分にならない面白い漫才だったので、これから色々なバラエティで活躍されそうだなぁと思ったからです!」(富山/20代/女性)「やはり『M-1』のネタのインパクトがあり、今あのような路線のネタをやる芸人が減ったので新鮮味がありブレイクすると思う」(東京/20代/男性)「今の時代に足りないバラエティセンスある毒舌の論客として期待できるから」(神奈川/30代/男性)と快哉を叫ぶ層は多く、彼らを2位に押し上げた。
井口がネタでも見せるマシンガンのように放つ毒舌・愚痴で、バラエティ番組にも多く出演。「ネタの面白さは『M-1』で証明され、元々バラエティでも喋れるので露出が増えると思うから」(埼玉県/20代/男性)「やさぐれ毒舌キャラでバラエティ番組に欠かせない存在になりそう」(東京都/30代/男性)「『M-1』優勝後、順調に番組出演を重ね、トークでも徐々に持ち味を発揮してきている」(京都/40代/男性)「『M-1』チャンピオンだし平場にも強そう」(香川/30代/女性)と、ネタ番組以外での活躍にも期待が高まる。一方「井口さんばかり目立ってコンビ格差が広がらないか心配です。河本さんにも頑張って欲しいですね」(島根/20代/男性)「河本の面白さを誰か司会者が引き出してくれるはず」(大阪/50代/女性)という指摘もあり、河本太の奮起がブレイクのカギになるのかもしれない。
◆第3位は「溢れる才能と愛されキャラを併せ持つ、過去に類を見ない女性コンビ」
3位はヨネダ2000。『M-1グランプリ2022』決勝で6位に食い込み、同年の『女芸人No.1決定戦 THE W』では準優勝となった実力派の女性コンビ。特に『M-1』決勝で見せた正確なリズムネタは驚きをもって迎えられ、ネットでもバズる結果に。「2年目と思えない活躍で、昨年の『THE W』と『M-1』両方のファイナリストって女性コンビでまず見たことがなかったので、すごいコンビだなと思いました。前に出た『THE W』の時に知ったのですが、お得意のリズムネタを上手く活かして、これからCMも多く出演される予感がします」(東京/50代/女性)「まだ結成2、3年だそうなのにいろんな賞レースで注目を集めていてすごい。お二人の人柄も親しみやすくて可愛らしい。子供が真似したくなるリズム感の良さで、リズム・歌ネタのコンビでは珍しく何作もネタを持っているのも強い」(千葉/40代/女性)と、彼女たちの才能を絶賛する声が大きい。
さらに「結成が浅いとは思えない息がピッタリな二人。独特な世界がまた観たいと思わせる」(東京/50代/女性)「ネタのぶっ飛び方がとんでもなくて、平場でもすごい角度のボケを平気で放てる精神力があり、いつもちゃんと面白い。コンビビジュアルも最高にマッチしてると思う」(東京/30代/女性)と、二人が醸し出す独特の空気に加え、「ブレイク=好感度の高い人と考えるとヨネダ2000はこれから人気が高まると思います。漫才している以外の時、オフショは本当に可愛い女の子だし、『嗚呼!!みんなの動物園』(NTV)の猫枠はとても良いと思います」(東京/50代/女性)という愛の“愛されキャラ”、「キャラクターや世界観、また誠さんの天才加減が上手く世間に受け入れられそうな気がするので」(福岡/30代/男性)という誠の“笑いの才能”など、ブレイクの要素は枚挙にいとまがない。
◆明日のブレイクを待つ実力派ひしめくTOP10
トップ10にランクインした芸人をチェックしておこう。4位はかが屋。コント師として芸人からも一目置かれ、作品のクオリティは評価が高い。「コントのみに突っ走り、ひたすらに積み重ねてきている感がある。演技力、表情力が本当に高く、日常を切り取って笑いにする力が強い。スタイリッシュなだけでなく、ギャグ作りを頑張ったり、キャラの強いコントも積極的にやっていこうとするお笑いへの愛を感じる」(東京/30代/女性)「ネタはすべて面白い。若手でお金を出して観に行きたいと思える数少ない芸人」(青森/50代/男性)と、コントに向かう姿勢に支持が集まっている。「コントが面白い。人柄が良い。2人とも演技が上手いので、俳優としての活躍も見てみたいです」(群馬/40代/女性)「ネタ作りの上手さに加えて演技力があり、お芝居のほうでもオファーがありそうだから」(兵庫/30代/女性)と、その演技力を推す声も多く、俳優という思わぬ形でのブレイクもあるかもしれない。
5位は天才ピアニスト。昨年は『NHK上方漫才コンテスト』で優勝、『THE W』で6代目女王に輝くなど、実力を天下に知らしめた。「これまでの蓄積されていた実力がようやく開花してきたと思っていて、これからは惜しみなく実力を発揮していくばかりであると思うので」(神奈川/50代/男性)「複数の賞を取れてるので、これまで以上に知名度を上げれば女性コンビで完全ブレイクできると思う」(徳島/50代/女性)と、彼女たちの実力を知る者にとっては、念願のブレイクのタイミングだと言える。また、「漫才も面白く、上沼恵美子さんのものまねも上手。嫌味がない感じが良い。さらに人気が出ると思う」(京都/女性/50代)「紅白などでもさっそく出演していたし、上沼恵美子のものまねなどで印象に残りやすいから」(島根/30代/女性)と、ボケのますみは「上沼恵美子のものまね」で認知されており、すでにブレイクへの足掛かりは整っていると言えるだろう。
【調査概要】
集計期間:2023年1月11日(水)〜1月16日(月)
調査対象:合計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代〜50代 並びに、デビューLINE友達会員)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
※現在、全国ネットの冠番組を持っていない芸人から選出。
※過去5年(ORICON NEW・デビュー調べ)のブレイクランキングTOP10内、ネクストブレイクランキング1位に、それぞれランクインしたことのない芸人が対象。