『第55回 ミス日本コンテスト 2023』の最終審査が23日、東京・京王プラザホテルにて行われ、兵庫出身の関西学院大社会学部2年・吉岡恵麻さん（よしおか・えま／20歳）がグランプリに輝いた。アナウンサーを志望する吉岡さんは「この賞をいただいたことで、さらに夢に向かって努力していきたい」と宣言した。

　ミス日本は、「日本らしい美しさ」を磨き上げ、社会で活躍することを後押しする美のコンテスト。容姿だけでなく心の持ちようや社交性など幅広い人間性を審査し、将来、日本に元気や活力をもたらすような人物に成長することを願い、選抜や育成を行う。ファイナリストたちは様々な分野の講師による勉強会に参加。22日の前日審査（社交力審査）を経て、23日の最終審査（着物・ドレス・スポーツウェア審査、審査員質疑応答など）に臨んだ。

　グランプリとして名前を呼ばれた吉岡さんは目を丸くして驚き、「まさか自分を選んでいただけるとは…。夢を見ているような気持ちです。今まで支えてくれた先生方、ファイナリストの13人、そして家族、全員に感謝したい」とスピーチ。一番に喜びを伝えたい人として現在病気養中の母を挙げ、「今この大会をYouTubeで見てくれていると思います。病気が治ったら一緒に旅行に行こうねと伝えたい」と感無量の表情を見せた。将来の夢は「アナウンサー」と語っており、「この賞をいただいたことで、さらに夢に向かって努力していきたい」と夢の実現を誓った。

　憧れのアナウンサーは日本テレビ・藤井貴彦で「言葉の一つひとつが心に刺さり、温かく包み込んでくれる。そういう言葉選びをするために努力してこられたのだと思います」と心酔。古典文学が大好きで、大好きな「平家物語」の話をし出すと止まらない。今後アナウンサーとして「若い人に古典文学の面白さ、素晴らしさを伝えたい。そして神社仏閣を巡るようなレポートをやってみたいです。今、財政難に陥っている神社仏閣もあるのですが、そういう場所にエールを送って助けることが出来たら」と自身の趣味も絡めた活動に意欲を見せた。

　なお「準ミス日本」に東京出身の目黒日大学高2年・東海林杏朱さん（とうかいりん・あんじゅ／17歳）、「ミス着物」に神奈川出身の東大文科1類2年・寺嶋琴さん（てらじま・こと／20歳）、「海の日」に東京出身の慶大法学部3年・稲川夏希さん（いながわ・なつき／21歳）、「みどりの大使」に東京出身の慶大大学院2年・上村さや香さん（かみむら・さやか／23歳）、「水の天使」に愛知出身の名大医学部2年・竹田聖彩さん（たけだ・せいあ／20歳）がそれぞれ選出された。