『東映特撮ファン感謝祭2022 オンラインfeat.ゼロイチファミリア』が東映特撮ファンクラブ（TTFC）にて18日に後編の配信が開始され、桃月なしこから『ヨドンナ』『ヨドンナ2』に続く、『ヨドンナ』シリーズ第3弾の制作が発表された。

　『ヨドンナ』シリーズは、2020年に放送された『魔進戦隊キラメイジャー』に登場した悪の幹部、ヨドンナが主役のスピンオフ作品。2021年8月にTTFCオリジナル作品として『ヨドンナ』が、翌9月に『ヨドンナ2』が配信された。テレビシリーズでは消滅したヨドンナだったが、『ヨドンナ』『ヨドンナ2』では人間の生命エネルギーを吸収して復活するため、熱田充瑠（キラメイレッド）の彼女である柿原瑞希の体に入り込む。しかし柿原瑞希と一緒に行動するうちに人間の感情を知り、自ら再び死後の世界＝ヨドンヘイムへと戻る選択をする。そこで、実は喜怒哀楽の感情を知れば生き返らせてもらえたはずが、自身の身勝手な行動が問題視されて保留となった事実を知るヨドンナ。だが「愛情」をも知ることが出来たなら、再び生き返る権利を得られると聞かされ…、というところで物語は終わっていた。

　当初は２部作の予定で、続編については全く決まっていなかった。ただ、もしチャンスがあればまたヨドンナに会えるようにしたい、というキャスト、スタッフの想いから、ラストシーンではっきり終わらせず、次につながる余地を残して、見てたファンの皆様にゆだねる形となった。そして、公開されると、予想を上回る反響があり、上映イベントや、DVD／Blu-ray発売イベントも実施された。

　続編制作への機運が高まっていたが、決定づけたのは、坂本浩一監督の続編への熱量だった。2022年は『リバイスレガシー　仮面ライダーベイル』、『Birth of Chimera』、『仮面ライダージャンヌ＆仮面ライダーアギレラ　withガールズリミックス』と、坂本浩一監督によるTTFC作品が立て続けに制作された。その打ち合わせのたびに監督から「次は『ヨドンナ』（の続編を）撮りましょう」という声があり、この3作品のプロデューサーである望月卓氏が『魔進戦隊キラメイジャー』『ヨドンナ』のプロデューサーであることもあって続編プロジェクトは進行。そして主演の桃月もオファーを快諾し、ついに制作が決定した。

　桃月の口から語られているように、どんな内容になるかはまだまだ発表できる段階ではないというが、きっとヨドンナは「愛情」を学ぶ物語になるはず。そのとき、ヨドンナはどういう選択をするのか。『ヨドンナ』シリーズの集大成となるシリーズ第3弾。前作は熱田充瑠役の小宮璃央、射水為朝役の木原瑠生が『魔進戦隊キラメイジャー』からゲスト出演したが、今回もゲスト出演があるのか。続報に注目だ。