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2022/05/09 12:24

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魂削って挑んだシリーズ作の集大成、陳内将「完結編だけど”また見たい”とも思ってほしい」 舞台「紅葉鬼」〜酒呑奇譚〜が幕開け

舞台「紅葉鬼」〜酒呑奇譚〜への意気込みを語った(写真左より)菊池修司、陳内将、加藤将、町田慎吾(演出)(C)Deview
舞台「紅葉鬼」〜酒呑奇譚〜への意気込みを語った(写真左より)菊池修司、陳内将、加藤将、町田慎吾(演出)(C)Deview

 舞台「紅葉鬼」の完結編となる、舞台「紅葉鬼」〜酒呑奇譚〜が8日よりシアター1010にて開幕。初日公演に先立ち公開ゲネプロが行われ、西條高人/経若役の陳内将、東谷准太/酒呑童子役の加藤将、綾木千広/繁貞役の菊池修司、演出の町田慎吾が本公演への意気込みを語った。

 原作コミックはシリーズ累計発行部数400万部突破、2018年にはTVアニメが放送され、2021年に公開された劇場版アニメも大好評を博した「抱かれたい男1位に脅されています。」(月刊マガジンビーボーイ連載/リブレ刊)。

 その劇中劇として描かれ2019年に舞台化した、舞台「紅葉鬼」は、鬼と人間の美しく儚い宿命物語が話題を呼び、2021年1月には続編の舞台「紅葉鬼」〜童子奇譚〜を上演。一層迫力のある殺陣やドラマティックなストーリー展開で、盛況のうちに幕を閉じた。そして3作目にして完結編となる今作では、原作「抱かれたい男1位に脅されています。」登場キャラクターの東谷准太演じる酒呑童子がついに登場する。

 これまでの3作品すべてに出演してきた陳内は、「2019年夏から始まり、2021年冬、2022年春と、『紅葉鬼』というタイトルだけど紅葉の季節である秋には上演されてなくて。春・夏・冬と紅葉は見れない季節だけど、なんかふと思い出した紅葉の景色がこの舞台には詰まっているという意味では、オールシーズン僕はやれたと思っていて。それが粋だなというか、逆にエモさも感じています」としみじみ。

 そして「最初の公演を(菊池)修司とW主演でやらせてもらって、座長としても役柄上ではありますが兄としても、3作目に修司がまた帰ってきてくれたことも嬉しいし、酒呑童子としてゆかりのある(加藤)将が出てくれることも頼もしい」と共演者への想いを述べ、「(演出の町田)まっちーさんの演出プランも2019年よりもどんどん広がっていて、一緒にみんなでエンターテインメントを作っていけること、そしてそれをお客様に届けられることを、本当に幸せに思っております」と感慨深い表情を浮かべた。

 本作からの出演となる加藤は、「出来上がったカンパニーに最終章でメインの酒呑童子として入るというプレッシャーが最初はすごくありましたが、座組のみんながいい人たちで、たくさん引っ張ってくれたので、ここまでできたと思います」とコメント。

 そして本作について、「オリジナル作品なので、難しい部分もあって。自由だけど原作があるから制限もある…という中で、みなさんが作ってきた作品が舞台「紅葉鬼」だと思います。だからこそ、自分たちのやっていることに誇りを持って、"これが舞台「紅葉鬼」だ!"ということを、お客様にもしっかりと見てもらえるよう、たくさん稽古をしてきました。みなさん、ぜひお楽しみください!」と力強く語った。

 1作目以来の出演となる菊池は、「僕は3年ぶりの出演となるのですが、その当時はこんな風に3部作のシリーズものになるとは思ってもいませんでした」と当時を振り返り、「たくさん応援してくださった方々がいるからこそ、こうして3作やれるんだなと思うとすごくありがたいことだなと思います。それを当たり前だと思わず、僕らカンパニー一同で、今回の完結編を今まで以上の大作としてみなさまに届けられるよう、僕たちも稽古を頑張ってきました」と自信をのぞかせる。

 さらに「稽古をしていても3年前のいろんな思い出がすごく蘇って。3年の時を経て成長した僕の気持ちだったり、僕が繁貞として経若を見る気持ちだったり、いろいろな思いがありながら、今回はこの作品に挑ませていただいたので、その集大成をみなさんと届けていきたいなと思います」と決意を新たにした。

 3作すべての演出を手掛けている町田は、「2019年の初演が僕の初めての演出作品となります。その作品が、2作目、そして今回完結編として、続けられたこと、演出をさせていただけたことを本当に幸せに思っています」と喜びをかみしめ、「オリジナル作品ということで、本当に手探りで、稽古場で役者のみんなと話し合いながら作っていき、すごく大変な分、楽しさもありました。それをお客様が1作目、2作目と楽しんでくださって、今回に繋がっている。絶対に今回も楽しんでいただけるように、心を込めてカンパニー全員で作りました」と作品への熱い想いを明かす。

 また、演出面でのこだわりを聞かれると、町田は「(原作者の)桜日先生の美しい世界観をまず第一に大切にしたいなと思っていて。前回の2作目から生演奏の方々にも入っていただいているのですが、3作目の今回が今までで一番エンタメ要素が強いのではないかなと。役者のみなさんの芝居は崩さずに、音楽とエンタメ性とでより素敵に、みなさんがキレイに見えるように演出しました」とこだわりポイントを解説。

 それに対し、菊池が「驚きの嵐です!」と絶賛すると、陳内も「自分が出ていないシーンを客席とかで見たりしていると、わ〜、スゴイな!って思う部分があるので、本当に楽しみにしていただきたいです」と声を弾ませた。

 稽古場の雰囲気について質問されると、陳内は「僕が(加藤)将に対して"こうやるよ"と言ってちょっとピリっとした空気感になったとき、将の天然要素にすごく助けられて。ふとしたときに突拍子もないことを言ったりやったりしてくれるおかげで和んで、予期せぬいい感じの空気感になったりしました」と回顧。すると加藤は「僕は(陳内)将くんがバランサーだと思ってたんですけど、実は俺がバランサー役だったってことですね。今、判明しました!!」と満面の笑みを浮かべる。しかし、周りから「そうは言ってない!」と総ツッコミを受け、笑いを誘っていた。

 また、町田から「(菊池)修ちゃんも天然だったよね」と言われた菊池は、"W将"の関係性に対し、「僕も1作目のときに、ちゃんじん(陳内)さんにすごく可愛がってもらったんですが、今作は加藤将くんばっか可愛がっていて…。ちょっと嫉妬が渦巻いてます」とライバル心を露わに。陳内は「それはアレじゃない!(笑)」と慌てつつ、「今回は一緒に居れるシーンもさ…それは見てのお楽しみだけど」と言葉を濁して苦笑いするひと幕も。

 そんな和気あいあいとしたキャストたちのやり取りを見ながら、町田は「陳内くんは初演の頃から比べて、今回とても笑顔が多くなった。すごく素敵な笑顔をいつも見せてくれました」と打ち明け、「座長としてピリッとした空気を作ってくれたり、和ませてくれたりと、本当にすごく助けられました。この天然の方たちとね」と、3作品を共にした陳内への想い明かした。

 最後にファンへのメッセージを求められると、陳内は「完結編ということでお客様には満足してほしいけど、また見たいとも思ってほしい。3部作の完結編として完遂させるのが今回の僕らの責務でもあると思うのですが、『番外編を見たい』とも思ってもらえるように…と思ってしまう気持ちもある」と本音をポロリ。「どっちつかずの気持ちがあるくらい、僕は舞台「紅葉鬼」に命を注いできましたし、魂削ってきたので、それをお客様が存分に楽しんでくだされば僕は幸せです」と笑顔を見せる。

 町田は「脚本の葛木英さんが初演から今作まで、登場人物・物語に愛を持って書いてくださって、素敵な完結編になっていると思います」と述べ、「役者も本当に素晴らしく演じてくださっていて、必ず心に響く作品をお見せできると確信しておりますので、一人でも多くの方に観に来ていただければと思います」と本作をアピールした。

 舞台「紅葉鬼」〜酒呑奇譚〜は、5月8日(日)〜15日(日)までシアター1010にて上演。初日公演と千秋楽公演に関してはライブ配信及びディレイ配信も決定。なお、11月23日(水)には同公演のBlu-ray&DVDが発売される。

(C)DO1 PROJECT/舞台「紅葉鬼」製作委員会 

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  • 舞台「紅葉鬼」〜酒呑奇譚〜への意気込みを語った(写真左より)菊池修司、陳内将、加藤将、町田慎吾(演出)(C)Deview

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