ミュージカル『アニー』が、23日から東京・新国立劇場 中劇場で幕を開ける。それに先立って22日、初日前記者会見が行われた。オーディションで選ばれたアニー役の山崎杏と山本花帆、そしてキャスト陣が揃い公演に向けての意気込みを語った。

　ミュージカル『アニー』は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により2020年は東京公演・地方公演とも中止、2021年も4月24日の東京公演のみが行われ、それ以降の公演が中止となっていた（同年夏に内容と演出を変更して公演）。それだけに初日を目前にしたキャストたちの思いはひとしお。ハニガン役のマルシアは「ここ2年間、複雑な想いでいたんですが、最後まで走れるよう、精一杯やりたいと思います」と語った。

　稽古中も感染対策のために、マスクをしたままでの芝居を余儀なくされていたキャスト陣。それだけにマスクを外しての舞台稽古は新鮮だったという。ウォーバックス役の葛山信吾は「ゲネプロでマスクを外して芝居するのが初めてだったんですが、新しい感覚でした。今後の公演を楽しみに、芝居を育てていきたい」と語り、マルシアは「肺活量がすごく鍛えられました。ヤバいです（笑）」と自信を見せた。

　昨年11月のオーディションで選ばれた二人のアニーは公演への期待に胸を膨らませる。山崎は「あしたが初日ということで、前日の練習は緊張したのですが、舞台に出たら楽しくできたと思います。体調を整えて明日を迎えたいと思います」と言い、山本は「稽古ででいろいろと頑張ってきたことを、全て出し切りたいと思います」と意気込みを語った。

　元気で眩しい輝きを放つ二人は躍動感にあふれるアニーそのもの。山崎は「アニーはすごく元気で明るくて、全てをポジティブに考えている子で、元気なところや負けず嫌いなところも自分に似ていると思います」と言い、山本も「アニーはポジティブな考え方で、嫌なことがあっても、すぐに立ち直れるところが似ているなと思います」と語った。

　丸美屋食品ミュージカル『アニー』は、4月23日〜5月8日まで新国立劇場・中劇場にて行われる。