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2022/04/07 07:01
野球一筋16年から芸能の道へ、中山秀征の長男・翔貴が俳優デビューへの想いを吐露 「一人の役者として認めてもらえるよう、頑張ります!」
中山秀征の長男・中山翔貴(23歳)が、4月8日スタートのテレビ東京ドラマ24『しろめし修行僧』(毎週金曜 深夜0:12〜)で俳優デビューすることが決定。ハナコの岡部大が演じる主人公・米田たくあんの弟・米田つぶあん役で出演する。オーディションサイト『デビュー』では、今回の役のために坊主姿で初ドラマに挑む彼に、俳優デビューへの想い、芸能の道に進むことを決意したきっかけ、ご両親の反応、初のドラマ現場の感想、今後の目標などを聞いた。
【ドラマ24『しろめし修行僧』で俳優デビュー/中山翔貴インタビュー】
■「実力をつけて、一人の役者として認めてもらえるよう、頑張ります!」
――ドラマ24『しろめし修行僧』で俳優デビューされる中山さん。ドラマ出演が決まったときの想いからお聞かせください。
「出演が決まったというのを聞いたのが、アルバイトの休憩中で。マネージャーさんから電話があって、『ドラマの出演が決まりました』と言われて、“えっ!? 本当かな?”と、一瞬何のことかわからなくて戸惑ってキョロキョロしてしまいました。それに、このドラマ24の枠は『勇者ヨシヒコと魔王の城』とかを観ていて好きな枠でもあったので、そのドラマ枠に自分が出られるんだ!!っていう驚きのほうが大きかったです」
――デビューが決まり、周りからの反響はいかがですか?
「家族も友達も、みんな喜んでくれています。家族からは『デビューが決まってとりあえず良かったね。ここからだから、1つずつ頑張っていかないとね』と言ってもらいました」
――小学1年生〜大学4年までの16年間、野球一筋だった中山さん。ご両親と同じ、芸能の道を目指したきっかけというのは?
「高校3年生のとき、母親(白城あやか)が出演した『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャルガラコンサート』を観に行って。その際、スポットライトに当たっているシーンを観たときに、カッコイイ世界だなと思ってすごく惹かれたんです。ただ、当時はまだ野球をもっと上のレベルでやっていきたいという思いがあったので、大学でも野球を続けて。でも、大学のときに怪我やイップスで投げられなくなったりすることがあって、これ以上、上のレベルで続けていくのは厳しいなと感じていたんです。そんな中で、大学3年生の頃、自分の将来を考えたときに、やっぱりやりたいことに挑戦しようと思って、前に出る仕事がしたいという思いもあったので、芸能の道に進むことを決断しました」
――それまでも“いずれは自分も芸能の道へ”…というような意識はあったんですか?
「野球バカっていうくらい、本当にずっと野球一直線でやってきたので、芸能のことはあまり考えたことはなかったです。ドラマや舞台とかも普通に観たりしていましたが、“自分もこの世界でやりたい”という考えは無くて…。でも、『エリザベート』を観たときに鳥肌が立って、“うわ〜、いいな〜!!”って、すごく魅力的に映ったんですよね。そのときの感覚は今でも覚えていて、そのときくらいから、意識し始めたのかもしれません」
――幼いころから16年間続けてきた野球人生の中で得たものは?
「大学は強豪校だったので、周りは甲子園に出た経験がある人も多くて、その中で自分は下手くそな部類だったんです。もともと上から投げるオーバースローのピッチャーでしたが、それでは通用しないなと思って、大学生のときにアンダースローに投げ方を変えたんです。そのとき、自分はダメだと簡単に諦めずに、変化を恐れずに自分が生き残る道を模索して、最大限それに挑戦することの大切さを学びました」
――ずっとやってきたものを1度壊して、新たに挑戦するって、なかなかできないことですよね。
「当時、辞めたいと思ったこともありましたが、ここで辞めたら絶対に後悔すると思いましたし、もし辞めることになっても自分がやれることを最後までやり切ってからじゃないとなと思ったので、投げ方を変えました」
――野球一筋から新たに芸能の道に進むことをご両親に報告した際、どのような反応がありました?
「“やりたいことを自由にやっていいけど、その分、きちんと覚悟を持ってやり続けなさい”というのが我が家の教えで。父親からは『勧めることもしないけど、別に否定もしない。華やかな世界だけど、その分大変なことも多い世界だから、やるんだったら誠実に。常にいろんな人から見られている仕事だから、努力することは怠らずにやりなさい』ということは言われました」
■「初演技は変に緊張することもなく、楽しくやれました」
――大学卒業後、1年ほどレッスンを積んで掴んだ俳優デビュー。初めて演技した際、どんな感覚でした?
「変に緊張することもなく、楽しくやれました。もともと人前に立つことが好きだったっていうのがあったからかもしれませんが、たくさんのカメラがある中でも、委縮することなく、気持ちよく演技できたと思います。岡部さんもたくさん話しかけてくださったり、監督さんも僕が初めてだからというのもあると思いますが、優しく接してくださったり、コミュニケーションもとってくださったので、わりと楽しんで演技することができました」
――本番に強いというか、度胸があるタイプなんですね。
「ずっと野球をやっていて、ピッチャーという注目を浴びるし、責任も伴うポジションをやっていたので、度胸みたいなものはあったのかもしれません」
――初めてのドラマの現場はいかがでした?
「すごく新鮮でした。1つのシーンを撮るのに、こんなにも多くのスタッフさんが携わっていて、何カットもいろんな角度から同じシーンを撮影しているんだって思って。こんなにたくさんの人たちが関わってやっているのだから、自分一人が準備不足なんてことは絶対にできないなと感じました」
――今回、岡部さん演じる主人公・米田たくあんの弟、米田つぶあん役を演じられますが、どんなキャラクターですか?
「お兄ちゃんが大好きで、仲が良いからこそ、たまにお兄ちゃんのことをイジったりする、憎めない、可愛げのあるキャラクターだなと思います」
――演じる上で心掛けたことは?
「これは監督さんにも言われたことなのですが、『芝居は相手のセリフに対してのリアクション、受けの芝居が大事だから。“自分がどうセリフを言おう”ではなく、“相手の芝居に対して、どういうリアクションを取るか”っていうのを意識したほうがいいよ』とアドバイスを頂いて。自分がどうこうではなく、相手のセリフを聞いて、それを受けて演じる…とにかくそれを意識して演じました」
――お芝居に触れてみて、楽しいと感じたことは?
「今回のドラマだったら“修行僧”という、自分が普通に生きていたら経験できないようなものを、役を通して体験できるというのは、すごく楽しいなと感じました。自分じゃない誰かになって、家族も変わるっていうのが、すごく新鮮な感覚で楽しかったです」
――このドラマをどんな風に楽しんでもらいたいですか?
「タイトルが『しろめし修行僧』というだけあって、“しろめし=ごはん”のおかずがたくさん出てくるので、それを一緒になって楽しんでもらいたいですし、笑いながらお腹を空かせて観てほしいなと思います」
――究極のご飯の友を探すたくあんの旅が描かれる本作ですが、中山さんの“究極のご飯の友”はなんですか?
「納豆です!(即答)。納豆ご飯は毎朝食べているので、欠かせないですね。僕にとって、最高のおかずです!!」
――では最後に、役者としての目標を教えてください。
「まずは、中山翔貴という1人の役者をみなさんに知ってもらえるよう、頑張っていきたいと思っています。父の名前で言われることはあると思いますが、自分の努力次第で認めてもらえる世界だとも思うので。とにかく今は実力をつけて、一人の役者として認めてもらえるよう、頑張ります!」
【プロフィール】
中山翔貴(なかやま・しょうき)●1999年3月18日生まれ、東京都出身。青山学院大学卒業。
小学校1年生の時から野球を始め、以後16年間野球を続ける。
ポジションは投手でアンダースロー投げ、大学在学中は青山学院大学の7年ぶりの東都一部リーグ昇格に貢献する。
2021年よりワタナベエンターテインメントに所属。1年間のレッスンを経て、俳優デビュー。
趣味は歌とゴルフ。4人兄弟の長男。