結成から11年、大阪・難波を拠点に全国区で活動するアイドルグループ・NMB48。現在第8期生オーディションの参加者を募集中だ。8月31日、NMB48劇場で最後の1期生・白間美瑠が卒業、本格的に次世代メンバー中心が中心となって引っ張っていくこととなる。そんな新たなNMB48をけん引する一人が5期生の上西怜。先日大阪城ホールで“センター奪取”宣言をした次世代エース候補にデビューがインタビュー。これからのNMB48と自分自身、そして新たに加入する8期生への期待について話を聞いた。

■NMB48・上西怜インタビュー

――先日、最後の1期生・白間美瑠さんが卒業されましたが、今はどんな想いでいますか？

【上西】「美瑠さんの卒業はいつか来るとは思っていたんですけど、いざその時になってみると、“嘘じゃないかな？”って信じられない自分がいて…。卒業されたんですけど、また会えるんだろうなって感じでいます。ホンマに1期生の方がいなくなってしまったので、5期生が本気でちゃんと先輩の側に立って、今は先頭もセンターもいないので、NMB48メンバーみんなでそこを取り合う気持ちで、もっとこのグループを盛り上げていきたいなって思っています」

――大阪城ホールの『NMB48次世代コンサート〜戦わな次世代ちゃうやろっ！〜』のステージでも「先頭もセンターも空いている。私はそこに立ちたい。私だってNMB48のセンターに立ちたいです」とセンター宣言をしたこともニュースになっていましたね。そんな発言をしたのはどんな気持ちからですか？

【上西】「美瑠さんも大きなライブでセンター宣言をしていらっしゃいましたし、美瑠さんとお仕事をさせていただいたときに“こういうのは言ったもん勝ちやから”っておっしゃっていたので。もうここで言わなきゃ後悔するなって思ったんです」

――じゃあ、白間さんから直接「難波魂」を注入されていたんですね。

【上西】「そうですね！美瑠さんを見ていて、何も考えずにやらなきゃって気持ちでした」

――キャプテンの小嶋花梨さんも同期で、5期生がNMB48の中核を担っていく世代です。そのなかで、自分がグループを引っ張っていく覚悟が出来たということでしょうか。

【上西】「もう後輩のほうが多いですよね。ずっと、私はついていく側だと思っていたんですけど、たくさんの先輩や同期が卒業していって、誰かがそこを埋めなきゃいけないって思った時、先輩方だけに任せるんじゃなくて、自分もちゃんと支えないといけないと思っています」

――NMB48は1期生の時代から色が濃い方々が多くいたと思うんですが、今のNMB48についてどう考えていますか？

【上西】「今までのNMB48を好きだった方々にもこれからも好きでいてほしいので、可愛いも、ダンスも、面白いも全部がつまったNMB48を、このままちゃんと守っていきたいです。スタッフの方から、“今一人一人に勢いがない”“気持ちが感じられない”って言われてしまうこともあるので、もっとNMB48に期待していただけるように、全員が本気になってグループをもう一回大きくしたいと思っています。そして、ちゃんとファンの皆さんにも周りの方々にも認めてもらえるグループになりたいです！　今回の美瑠さんの卒業がそのタイミングになると思います」

――昨年7期生が、先日のライブでは7.5期生が入ってきました。新たな仲間に期待している部分は？

【上西】「“えーっ！！”てみんなが思っちゃうようなことを言ったり、したりする衝撃的な子に入って来てほしいと思っているんです。それによって私たちも焦るだろうし、みんなで強くなっていけたらいいと思います」

――ここで少し自分がオーディションを受けたときの気持ちを思い出していただけますか？　NMB48のオーディションにチャレンジしようと思ったきっかけは？

【上西】「元々モデルさんになりたくていろんなオーディションを受けてたんですが、全然結果が出なくて。そんなときにNMB48のメンバーだったお姉ちゃん（上西恵）から5期生のオーディションがあることを聞いて。NMB48ならモデルの活動をされている方もいるし、歌うことも好きだったので、どっちの夢も叶うなって思って応募しました」

――オーディションではどんなところをアピールしようと思いましたか？

【上西】「元々人前に出たら泣いちゃうぐらい、絶対に人前で喋れなかったので、ホンマに緊張していたことしか覚えていなくて、受かると思っていませんでした。でも、面接ではモデルになりたいとか、そういう自分の気持ちを話していたと思います」

――その頃を考えると、NMB48での活動の経験を経て、自分が成長したと思うところはありますか？

【上西】「昔よりは緊張せずに、慌てずに話せるようになったし、あんまり落ち込まなくなって、心が強くなりました。そんな自分が大きなステージであんなことを言えるなんて、自分でもびっくりです（笑）。NMB48に入って変われました」

――そんな経験を踏まえて、これからオーディションを受けようと思っている子に、NMB48はココがいいよ！というところ教えてください。

【上西】「『夢を叶えられるグループ』だと思っています。自分の大好きなメイクやコスメのジャンルで活躍しているアカリン（吉田朱里）さんをはじめ、先輩方が夢を言葉にして全部叶えていっているので。自分も写真集を出すのが夢だったんですが、ちゃんと言葉にすることで叶えることが出来たんです。自分もNMB48に入る前は、あまり“これがしたい”とか言えなかったんですけど、そうやって心にしまい込んでいる方、密かに憧れている方、自分を変えたい方、みんないっぱい変われると思います。なにより楽しいですし、ちょっとでも気になっている方がいたら、ぜひ入って来てほしいです」

――ソロの写真集を出すというのも、今の出版界の状況の中では大変な事です。

【上西】「ありがたいです。先輩方がカッコいい背中をいっぱい見せて下さったので、自分も先輩たちのように、これから入って来る８期生の子たちから憧れられる存在になりたいですね」

――NMB48のメンバーとして邁進することはもちろんですが、上西さんもその先の未来を考えいらっしゃるんでしょうか？

【上西】「なんでもできる人になりたくて…。モデルさんにもなりたいですし、女優さんも経験したい。おしゃべりももっとできるようになって、カメレオンみたいにいろんな表現を身につけていろんなところに出ていけるような人になりたいです」

――今は先輩メンバーの渋谷凪咲さんがバラエティ番組で頭角を現していますよね。そういう現メンバーの活躍も刺激になるのでは？

【上西】「“あ、こんな道もあるんだ！”っていうのを先輩方がいっぱい見せてくれています。そうやって刺激し合うことで、グループ自体も大きくなっていければと思います」

――今回募集中の8期生について、「こんな子に来てほしい」という希望はありますか？　非常に個人的な希望でもいいですよ。

【上西】「何事にも全力で取り組んでくれる子に入って来てほしいです。劇場公演も、どんなお仕事にも全力で、グループの活動に命を懸けてやるくらい熱い子が入って来てくれたら嬉しいです。あとは…自分が人見知りで、今の後輩の子たちとも仲のいい子はそんなに多くないので（苦笑）、自分から来てくれる子がいいですね。あまりグイグイ来られても怖いかもしれないですが、そのぐらい積極的に来てくれたらありがたいです（笑）」

――入って来てくれたらこんな風に可愛がります！という特典は？

【上西】「私、可愛い女の子を見るのが大好きなので、一緒に写真を撮ってSNSにいっぱい上げたいです！（笑）」

――では最後に8期生への応募を考えているユーザーにエールをお願いします。

【上西】「NMB48のオーディションは何年か振りだと思うんですが、次はいつチャンスがあるか分からないので、ちょっとでも気になっている方は、勇気を振り絞って応募してほしいですし、一緒にNMB48を盛り上げてくれたら嬉しいなって思います。NMB48は自信が無かった子でも自信を持つことができるグループですし、キラキラできるので、ご応募待っています！」

　NMB48 第8期生オーディションは現在応募受付中。募集しているのは2021年9月30日時点で満11歳から満22歳の女性。応募の締め切りは9月30日必着。

■上西怜（じょうにし・れい）プロフィール
2001年5月28日、滋賀県出身。2016年6月チームBII劇場公演において、NMB48の5期生としてお披露目。2020年11月25日、1st写真集『水の温度』（集英社）を発売。