ニュース
2021/09/02 20:01
アニメ映画『漁港の肉子ちゃん』のオーディションで声優デビューを勝ち取った15歳・石井いづみ、吉本興業に所属「キツめの役も演じてみたい」
公開中の明石家さんま企画・プロデュースのアニメ映画『漁港の肉子ちゃん』にて、1,673人のオーディションを経て声優デビューを果たした15歳、石井いづみが、吉本興業株式会社に所属することが発表された。オーディション情報サイト「デビュー」で一般公募の声優オーディションに挑み、同作で肉子ちゃんの娘・キクコの同級生・マリア役を演じ、高い評価を受けている彼女に、所属の感想から今後の抱負・夢、そしてプライベートの一面についてまで話を聞いた。
■石井いづみインタビュー
――アップリンク吉祥寺で行われた『漁港の肉子ちゃん』吉祥寺凱旋公開記念!7日連続トークイベントでは本作の渡辺歩監督と出演。サイン会も行われるなど盛況でした。これまでの舞台挨拶とは違って、いづみさんがメインのイベントでしたが、いかがでしたか?
「緊張しましたけど、楽しかったです! サインは、こういう機会があるかなって思って以前作っていたものです(笑)。サインをしているときに”良かったよ”って言ってくださった方もいて、すごく嬉しかったです! ちょっとだけ自覚が出てきました」
――吉本興業に所属になって、プロとしての一歩を改めて踏み出しましたね! さらに夢が膨らんだのではないですか?
「ずっと声優になりたいと思っていたので、夢が叶った!と思って、すごく嬉しかったです。演技をすることが好きなので、これからは声優だけではなくて、女優さんなどいろいろなお仕事をやってみたいと思います。歌は苦手なんですけど…やってみたい気持ちもあるので、頑張りたいです。最近のアニメでは役柄として歌うこともあるので、そういう役にもぜひ挑戦してみたいです」
――今年の7月に15歳になったばかり。新人声優のなかでもとびきり若いうちにデビューを果たしているので、今後の伸びしろに期待をしてしまいます。
「声のお仕事、演技についてもっともっと勉強したいと思っています。実際に映画を観て、もっと声に表情を付けられたほうがよかったなと思うところがありました。監督からも、泣き方一つとっても声優さんの演技には様々なパターンがあるとお聞きして、引き出しは多いほうがいいとアドバイスをいただいたので、今後に活かしていきたいと思っています」
――まだ本格的な声優のレッスンの経験は無いんですよね。これまでは自分なりに練習したりしていたんですか?
「『ラブライブ!』が大好きで、ステージに立っている女の子たちみたいになりたいと思って、憧れていました。小さいときからキャラクターの真似をして遊んでいたので、それが役に立ったのかもしれません」
――自分の声についてはどう思っていましたか?
「周りからは『声、高いよね』って言われます。普段友達といるときはもっとしゃべるほうなので、今回演じたマリアちゃんの声に近いと思います。そんなに自分の声を好きだと思ったことは無いんですが…」
――監督が「マリア役はこの子しかいない」とプッシュして決まったそうなんですが、実際マリアちゃんのキャラクターにとてもハマっていたと思います。
「キクコちゃんに複雑な感情を抱くんですが、台本を読んで根は優しい子だなって思ったので、意地悪っぽくなり過ぎないように、声を作り過ぎないようにしました。普段、友達と話しているときのような声を選びました」
――そんないづみさんは、友だちからはどんな子だねって言われますか?
「『何も考えていなさそうだけど、しゃべってみると考えてるね』って言われます(笑)。悩みがなさそうに見えるんですかね。性格は…めんどくさがり屋でガサツ(笑)。そう言われるし、自分でも自覚しています」
――ガサツ(笑)。良く言えばサバサバしているんですかね。でも声を聞いていたら、ご自身もやってみたいと言っていた「キツい感じの役」も似合うのかなって思いました。
「強い女、みたいなアニメのキャラの真似をしてみたりして研究してます」
――これまで観てきた作品で、こんな役をやってみたいというキャラはいますか?
「『妖狐×僕SS』の髏々宮カルタちゃんとか、白鬼院凛々蝶ちゃんとか…。カルタちゃんは優しめで、凛々蝶ちゃんは強めのキャラなんです。ファンタジーやアクションみたいな作品もやってみたいです。昔の作品では、『らき☆すた』とか『撲殺天使ドクロちゃん』とかにハマっていました。可愛らしいけど、ちょっと毒があるような作品も好きなんです」
――アニメ以外でハマっていることはありますか?
「純喫茶巡りです。地元の近くのお店にも行きますし、新宿に出たときとかにお店を探して、クリームソーダを飲みに行ったりして。昔ながらのメニューを楽しんでいます」
――15歳にして純喫茶巡りとか意外ですね。まだまだ面白い一面が出て来そう。では最後に、いづみさんのように声優デビューを夢見ている人にエールをもらえますか?
「私は、憧れている声優の花澤香菜さんがテレビに出ているのを見てやっぱり声優になりたいと思い、ネットで調べて応募締め切り2時間前に応募したんです。その時すぐに一歩を踏み出したことが今に繋がっています。皆さんもぜひ、挑戦して頑張ってください!」
――そしてデビュー作のとなった『漁港の肉子ちゃん』についても見どころを教えていただけますか?
「マリアちゃんが出てくる部分で、クラスの中のいざこざみたいなドロッとしたシーンにも共感できる部分があって、こんなことあったなって、誰でも共感できるお話だと思います。そして肉子ちゃんがまっすぐで、応援したくなるような作品です!」
■石井いづみ
2006年7月25日生まれ、群馬県出身(15歳)
血液型O型
身長161cm
趣味:アニメ鑑賞、造形
特技:好きな声優さんを一声で当てることができる。
肉子ちゃんの娘・キクコの同級生・マリア役を演じた、劇場アニメ映画『漁港の肉子ちゃん』は現在公開中。