ニュース
2021/08/20 12:01
若手実力派俳優の前原滉・天野はな・奈緒と新鋭監督・山西竜矢による初長編映画「彼女来来」 北米最大の日本映画祭で「NextGeneration」部門選出
演劇ユニット「ピンク・リバティ」の代表をつとめ、劇作家・演出家としても注目を集める弊社所属の山西竜矢(やまにし・たつや)。彼が監督を務めるオリジナル脚本による初長編映画『彼女来来(カノジョライライ)』が、北米最大の日本映画祭「JAPANCUTS」のコンペティション部門「NextGeneration」部門に選出され、本日からオンライン上映が始まる。
本作は、若き名バイプレイヤーとして話題作への出演が続く前原滉、ドラマ『あなたの番です』で注目を集め様々な作品で引っ張りだこの奈緒と、ドラマ『そして、ユリコは一人になった』での出演やMV、映画などでも存在感が光る天野はなをメインキャストに起用した、山西竜矢監督のオリジナル脚本による奇妙な“恋愛”映画。
音楽は、関西から世界を魅了する異色バンドであり、テレビ東京で放送されたドラマ『生きるとか死ぬとか父親とか』の劇中音楽も担当するVampilliaのヴァイオリニスト・宮本玲がヴァイオリンのみで制作し、不穏かつ不可思議な本作の世界観を増幅させる楽曲を生み出している。
音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB[JOINT]2020-2021」コンペティション部門にて先行上映され、準グランプリ・最優秀男優賞(前野滉)・女優賞(天野はな)と三部門で受賞。また、行定勲監督がディレクターを務めるくまもと復興映画祭2021へ選出されるなど、すでに国内で高い評価を得ている。
6月18日から新宿武蔵野館での上映をきっかけに、伏見ミリオン座(愛知県名古屋市)、チネ・ラヴィータ(宮城県仙台市)、シネマロブレ(栃木県小山市)、KBCシネマ(福岡県福岡市)、アップリンク吉祥寺(東京都武蔵野市)、宇都宮ヒカリ座(栃木県宇都宮市)、kinocinema横浜みなとみらい(神奈川県横浜市)、サツゲキ(北海道札幌市)など全国各地で上映が決まり、今後もシアターセブン(大阪府大阪市)、出町座(京都府京都市)、元町映画館(兵庫県神戸市)、シネマテークたかさき(群馬県高崎市)、シネ・ウインド(新潟県新潟市)、横川シネマ(広島県広島市)での上映も決定している。
そしてついにこの映画は海を渡り、タイトル『Mari and Mari』として北米最大の日本映画祭「JAPANCUTS」(8月20日〜9月2日)にノミネート。映画祭唯一のコンペティション部門であり、新人監督作品を特集する「Next Generation」部門への選出で、映画業界の専門家である審査員たちから最も評価された作品には故・大林宣彦監督に敬意を表した「大林賞」が授与されます。同部門には『佐々木、イン、マイマイン』(内山拓也監督)、『夏、至るころ』(池田エライザ監督)、『スパゲティコード・ラブ』(丸山健司監督)、『愛のくだらない』(野本梢監督)、『B/B』(中濱宏介監督)など、日本映画の新たな才能が集結している。
<『彼女来来』あらすじ>
きえたマリ、あらわれたマリ 二人のマリに翻弄される男の葛藤を描く
都内郊外のキャスティング会社で働く男・佐田紀夫、30歳。
彼は交際三年目になる恋人・田辺茉莉と、穏やかな毎日を送っていた。
ある夏の日。紀夫が家に帰ると、窓から強い夕陽が差し込んでいた。焦げるようなその日差しを目にした瞬間、紀夫は奇妙な感覚に襲われる。気付くとそこにあるはずの茉莉の姿は無く、代わりに見知らぬ若い女がいた。困惑する紀夫に、女はここに住むために来た、と無茶苦茶なことを言う。透き通るような白い肌のその女は「マリ」と名乗り─
突然失踪した恋人を探しながら、別人との奇妙な関係に迷い込んだ男を描く、奇妙さと写実性を両立した恋愛劇。