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2021/08/10 21:02
演技を学ぶ短大から、職業としての役者を目指すTSALへ〜投元日佳里<トライストーン・アクティングラボ受講生インタビュー>
小栗旬、田中圭、綾野剛、坂口健太郎、間宮祥太朗、木村文乃など、実力派俳優が多数所属するトライストーン・エンタテイメント直営の俳優養成/演技研究所『トライストーン・アクティングラボ(TSAL)』。ここで学ぶ受講生たちは、様々な境遇を経て、本物の俳優を目指し、本気で芝居を学ぶために集った、熱い心を持った俳優・女優たち。オーディション情報サイト「デビュー」は受講生6人にインタビュー。彼らがTSALと出会ったきっかけ、そして彼らの芝居にかける想いについて聞いた。〈取材・文/児玉澄子 撮影/厚地健太郎〉
TSALは小栗旬、田中圭、綾野剛、坂口健太郎、間宮祥太朗。木村文乃らトライストーン・エンタテイメント マネージメント部が運営する俳優養成/演技研究所。現場で培ったノウハウと、本格的な講師の指導により、俳優としてのオリジナリティと魅力を光らせるレベルの高いレッスンを、初心者から経験者までに提供している。
TSALからは、映画やドラマで活躍中の前原 滉、東野絢香らが続々とトライストーン・エンタテイメントの所属俳優となっている。代表はトライストーン・エンタテイメントと同じく、数々の大作を手がけてきた映画プロデューサー・山本又一朗氏。TSAL在籍中から映画、テレビドラマ、舞台、CMなどに出演するチャンスを設けている。
■投元日佳里インタビュー
「あなたは何屋さん? という講師の投げかけで役者としての自分に向き合いました」
──TSALに入所して今年で3年目。それまでの経歴を教えてください。
「演技を学べる短大に進学したのですが、職業として役者を目指すならプロダクションが主宰する養成機関が近道なのではないかといろいろ調べていたところ、WebデビューのTSAL受講者インタビューにたどり着きました。トライストーンは演技派の役者さんが多く、自分の目指す将来像にも近いと考えて、短大をやめてTSALに入所しました」
──TSALでのレッスンで印象的だった出来事は?
「ある講師の方の『自分は何屋さんなのか考えてみよう』という投げかけにハッとしたことがありました。自分の強みを知って味方にしよう、と。それまで私はただ演技が楽しいというだけで、自分と向き合うことをあまりしてこなかったので、そこで初めて『自分ってなんだろう』と考えるようになりました。行き着いたのは、自分はどこにでもいるタイプだということ。それは決して武器にならないわけではない。だけど強烈な個性がない分、他の人よりも作品のテーマや役のことを深く理解しておかないと芝居も浅くなってしまうと思い、それからは準備や考察をもっと大切にするようになりました」
──"どこにでもいるタイプ"としての強みを感じたことはありますか?
「今年3月にTSALで映像に取組むプロジェクトがあり、1週間ほどのワークショップを通して配役が行われました。私がいただいた役は等身大の女の子。一番やりたかったところには配役されずでしたが……。ようは適材適所ということで、プロになっても必ずしもやりたい役ができるわけでないんですよね。そういう悔しさも噛み締めつつ、でもいただいた役も第2希望ではあって、それも"何屋さん"に通じる出来事でした」
──将来の目標を教えてください。
「トライストーンへの所属を目指してTSALに入ったのですが、講師の方にほかのプロダクションに推薦していただくなど、さまざまなチャンスもいただいています。いろんな可能性を探りながら、職業として役者になるという当初の目標をまずは実現させたいです。そして"どこにでもいるタイプ"という自分の特性を味方にして、『投元日佳里が演じる役は共感できる』と感じてもらえる役者になりたいです」
なげもとひかり●1998年9月8日生まれ、神奈川県出身。身長168cm。特技:アルトサックス、着付け、英会話。趣味:映画鑑賞、散歩。TSAL入所後は、サルメカンパニー第5回公演「瞬間プレイボーイ」ヒロイン役などに出演。