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2021/08/06 19:56
野球で挫折するもドラマの台詞に感銘を受け役者の道へ〜佐藤流星<トライストーン・アクティングラボ受講生インタビュー>
小栗旬、田中圭、綾野剛、坂口健太郎、間宮祥太朗、木村文乃など、実力派俳優が多数所属するトライストーン・エンタテイメント直営の俳優養成/演技研究所『トライストーン・アクティングラボ(TSAL)』。ここで学ぶ受講生たちは、様々な境遇を経て、本物の俳優を目指し、本気で芝居を学ぶために集った、熱い心を持った俳優・女優たち。オーディション情報サイト「デビュー」は受講生6人にインタビュー。彼らがTSALと出会ったきっかけ、そして彼らの芝居にかける想いについて聞いた。〈取材・文/児玉澄子 撮影/厚地健太郎〉
TSALは小栗旬、田中圭、綾野剛、坂口健太郎、間宮祥太朗。木村文乃らトライストーン・エンタテイメント マネージメント部が運営する俳優養成/演技研究所。現場で培ったノウハウと、本格的な講師の指導により、俳優としてのオリジナリティと魅力を光らせるレベルの高いレッスンを、初心者から経験者までに提供している。
TSALからは、映画やドラマで活躍中の前原 滉、東野絢香らが続々とトライストーン・エンタテイメントの所属俳優となっている。代表はトライストーン・エンタテイメントと同じく、数々の大作を手がけてきた映画プロデューサー・山本又一朗氏。TSAL在籍中から映画、テレビドラマ、舞台、CMなどに出演するチャンスを設けている。
■佐藤流星インタビュー
「苦戦していたレッスンが、いざオーディションや現場に立ったときに生きました」
──TSALに入所したのは高3の10月。それまでの経歴を教えてください。
「高校は野球推薦で入ったのですが、イップスで投げられなくなって寮も出ることに。実家に戻り、精神的にも苦しかったときに救いになったのがドラマや映画でした。中でも小栗旬さん主演のドラマ『信長コンツェルト』の"塵も積もれば道になる"という言葉に大きな感銘を受けて、また一から新しい道を歩き始めようと俳優を目指すことを決めました」
──演技未経験で入所して、特にどんなレッスンが印象的でしたか?
「相手と1対1で思ったことをズバズバ言う、"無責任エクササイズ"というレッスンがとても刺激的でした。僕たちは普段、モラルやマナーに縛られて思ったことの半分も言えてない。だけどそうした心のストッパーが芝居を邪魔することもある……というのがこのレッスンの目的でした。だけど自分を解放するというのは想像以上に難しくて。まだ完全には乗り越えられてないと感じています」
──今年春にはTV局のドラマ制作班が製作した配信用映画に出演。どのような経緯だったのですか?
「ちょうど"無責任エクササイズ"に苦戦していた頃にTSALから紹介されました。初めてのオーディションで緊張はしましたが、レッスンより自分を出すことができて。講師の方が『レッスンでどれだけ自分を追い込めるかが、現場やオーディションで生きてくる』とおっしゃっていたことを身にしみて実感しました」
──現場はどうでしたか?
「ロケ地に向かう新幹線では窓の景色も見れないくらい緊張していたのですが、いざ現場に入ってご挨拶した瞬間に腹を括りました。できないことは多かったけれど、みなさんに助けていただいて楽しい現場でした。ちなみに撮影は卒業式の1週間前だったんですが、同級生が大学などに進路を決めていく中で僕は俳優という不安定な職業を選んで、しかもまだプロにはなれていません。だけど友だちや先生が『一歩先に社会に出るんだね』と撮影に送り出してくれたことがうれしくて、みんなの応援に応えられるように頑張ろうと改めて思いました」
──今後の目標を教えてください。
「今年10月で入所から丸1年。できないことが多いですが、TSALは講師も受講生も活発に発言するので、第三者の意見も参考にもっと成長したいです。そして小栗旬さんのいるトライストーンへの所属を目標にしています」
〈PROFILE〉
さとうりゅうせい●2002年6月10日生まれ、千葉県出身。身長173cm。特技:野球、水泳。趣味:ドラマ、アニメ、映画、音楽観賞。