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2021/07/23 18:01
小さな実力派・陣慶昭 「TOKYO青春映画祭」で主演男優賞を受賞「憧れは山崎育三郎さん」
エンタメプロデューサーつんく♂が立ち上げた、「青春」をテーマにした映画祭「TOKYO青春映画祭」が開催され、ノミネート作品の上映、作品賞グランプリをはじめとする各賞の発表が行われた。本映画祭で最優秀作品賞を受賞した『けしかすの花』(監督・小池匠)の主演俳優・陣慶昭が最優秀主演男優賞を受賞した。
つんく♂が総監修を務め、「中2に見えるヒロイン募集」からスタート、「中2」をテーマに青春映画を製作する「中2映画プロジェクト2022」から発展した「TOKYO青春映画祭」。テーマは「甘酸っぱい」「ほろ苦い」「思春期の笑顔・涙・汗」、時には「熱血」時には「社会問題」「友情問題」「家族関係」など、「青春」とカテゴライズできる映画なら誰でも参加できる、世界でもレアな映画祭となっている。
陣が主人公の波田樹を演じた短編『けしかすの花』は、小学4年生の小さな世界を舞台に、台詞を極力排し、小学生たちのナチュラルでリアルな表情の演技が印象を残す作品。主演男優賞を受賞し、「僕が取れるなんて思っていなかったので、すごく嬉しい気持ちでいっぱいです!」と笑顔を見せた。
作品について、「すごい作品だと思います。いじめの深刻さとか、いじめがどれだけ恐ろしいことかも伝わるし。そんな中でも夏呼ちゃん(ヒロイン・松瀬吹蕗)に元気づけられている樹の姿など、温かい気持ちにもなれる作品でした」と感想を語る陣。
台詞がほとんど無いなかで、表情だけの演技を多く要求されたが「表情で表現するって本当に難しくて、どうやったらいいか分からなくなったりしました。でも彼女(夏呼)と向き合って、その顔を見ることで、自然に表情が出てきました」と、ナチュラルな表情を秘密を教えてくれた。
東宝ミュージカルや歌舞伎などの舞台にも多く出演している陣。「憧れの俳優は山崎育三郎さん。舞台と映像の両方で活躍できるような俳優が目標です」と今後の目標を語った。
■作品部門
●グランプリ:『けしかすの花』(監督・小池匠)
●準グランプリ:『雨のまにまに』(監督・金澤勇貴)
●審査員特別賞:『SMILE』(監督・空下慎)
●最優秀青春賞(観客投票による):『SMILE』(監督・空下慎)
■個人部門
●最優秀シナリオ賞:笠原ちゃこ監督(『ブスの法則』)
●最優秀監督賞:内田英介監督(『雨でも晴れる』)
●最優秀男優賞:陣慶昭(『消しかすの花』)
●最優秀女優賞:光石桔梗(『雨でも晴れる』)・園田あいか(『SMILE』)
●最優秀助演賞:佐々木このみ(『ブスの法則』)・峰平朔良(『アカリとマキコ』)
●アイドル賞:園田あいか(『SMILE』)・桜田ミレイ(『従姉妹協奏曲〜いとこコンチェルト〜』)