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2021/04/27 18:21
主演・多和田任益らキャスト続投、中屋敷法仁演出「改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン」待望の再演
日本の演劇の聖地として57年の伝統を誇る紀伊國屋ホールの、改修後のこけら落とし公演の第二弾として、6月24日より「改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン〜復讐のアバンチュール〜」の上演が決定。主演・木村伝兵衛役を多和田任益が務めるほか、昨年のキャストが続投することが明らかとなった。
6月10日(木)から上演されるこけら落とし公演の第一弾「新・熱海殺人事件」に続く第二弾として、「熱海殺人事件」の数あるバージョンの中で最も異端な作品「熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン」の上演が決定。
昨年、つかこうへい没後10年目の節目に開催された「つかこうへい演劇祭」。その中で、「改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン」と銘打ち、中屋敷法仁が演出を手掛けて上演された本作は、開幕とともに観客にセンセーションを巻き起こし話題となった。しかし、感染症の猛威によって、全ての日程を全うすることなく公演中止を余儀なくされた。そして、1年と数ヵ月の月日が経ち、リニューアルされた紀伊國屋ホールをリベンジマッチの舞台として、再び上演される。
主演の木村伝兵衛部長刑事は、昨年、見事なパフォーマンスと妖艶で狂気的な演技で観客を圧倒した多和田任益が、第一弾の「新・熱海殺人事件」(熊田留吉役)から続けざまに出演を果たす。相反する2役を連続で演じるのは、長い「熱海殺人事件」の歴史の中でも“前代未聞”。
木村伝兵衛に翻弄されながらも事件を捜査する速水健作刑事は、高いポテンシャルを証明し、圧倒的な熱量で輝きを放った菊池修司。ヒロインの水野朋子婦人警官は、女優としての新境地に到達し、その悲哀を見事に演じ切った、元HKT48の兒玉遥。
そして容疑者・大山金太郎は、数多くの舞台経験に裏打ちされた風格で、作品や座組の根幹を担った鳥越裕貴。演出は、高い演劇教養と演出力で異端な戯曲を見事に昇華した中屋敷法仁が再びその腕を振う。
盛りだくさんの新装紀伊國屋ホールこけら落とし公演。第一弾の「新・熱海殺人事件」からバトンを引き継ぎ、第二弾の「改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン〜復讐のアバンチュール〜」、そして翌月には、井上ひさし作・こまつ座「母と暮らせば」と続いていく。
【公演概要】
「改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン〜復讐のアバンチュール〜」
2021年6月24日(木)〜27日(日)紀伊國屋ホール
作:つかこうへい
演出:中屋敷法仁
出演:
木村伝兵衛部長刑事:多和田任益
速水健作刑事:菊池修司
婦人警官水野朋子:兒玉遥
容疑者大山金太郎:鳥越裕貴