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2021/02/05 20:40
清水崇監督作品にエキストラで出演していた山口まゆ、10年越しの主演に「感慨深い気持ち」
ホラーの巨匠・清水崇がメガホンをとった映画『樹海村』の初日舞台挨拶が5日、都内にて行われ、W主演を務めた山田杏奈と山口まゆ、共演者の神尾楓珠、倉悠貴、工藤遥、大谷凜香、塚地武雅、安達祐実、そして清水監督が登壇した。
本作は、昨年2月に公開された映画『犬鳴村』に続く、「恐怖の村」シリーズ第2弾。令和の時代となった今もなお禁足地として存在する富士の樹海を舞台に、封印されし凶悪な呪い箱…「絶対に検索してはいけない」とインターネットの怪談スレで語り継がれる、通称”コトリバコ”を巡って恐怖に引きずり込まれる姉妹の物語を描く。
劇場公開初日を迎えた心境を山田は、「この作品は去年の夏ごろに撮影をしていて、私にとっては自粛明け初の作品だったので、すごく思い入れのある作品です。こうしてまたみんなで集まることができ、無事に公開を迎えられてすごく嬉しい気持ちでいっぱいです」とコメント。山口は自身が10歳の時、清水監督の作品にエキストラとして参加していたそうで、「20歳になった今、こうして清水監督の作品で主演を務めさせていただき、公開をむかえる感慨深い気持ちです」と笑顔を見せた。
本編に本物の幽霊が写り込んでいることが話題を呼んでいることにちなみ、撮影後に起きた心霊体験についてのトークになると、神尾は撮影中に“金縛りにあう”という恐怖体験をしたそうで、「本編に写っている名もなきキャストが家に来ちゃったんでしょうね(笑)」と明るく話し、キャスト陣の笑いを誘う。倉は「実はずっと前から、朝起きたときに人がいるというのが続いているんです」と語りキャスト陣を驚かせたが、本人はあまり気にしていない様子で、マイペースな一面をみせていた。
また、劇中では"何かが見える"という役柄を演じたものの、私生活では全く霊感がないという山田は、「逆にどこかにいるんじゃないかと思って、急に振り返ったりしてみて、探してみたんですが、全然見えませんでした」と残念がるひと幕も。一方、ホラーが苦手という工藤は「冒頭に出てくる東映のロゴも怖い仕様になっていて、いきなり席を去りそうになりました(笑)。私と同じようにホラーが苦手な方は心の準備をしていただいた方が良いと思います!」と来場者にアドバイス。同じくホラーが苦手という安達は、「台本を読んでいるはずなのに、何が起こるかわからなくて、現場でビクビクしていました。今回も撮影後は、お風呂に少し塩を入れて、頭まで浸かるってことはしました」と幽霊対策をしっかりとして撮影に臨んだようだ。
『犬鳴村』に続いて、本作にも出演している大谷は「去年の今頃、同じようにご挨拶をさせていただいたんですが、そこから1年間で企画から撮影して、こうして公開を迎えているのが不思議な気持ちです」と胸中を明かす。今回、若いキャスト陣が多く出演したホラー作品だが、現場は和気あいあいとした雰囲気だったようで、塚地が「控室でも本当にみんな仲が良くて、気を遣わずにしっかりと休んでいました! 僕も若いエキスを吸わせていただきました(笑)」と撮影を振り返った。
そして清水監督は、リモートでのオーディション中に起きたという不思議な出来事について告白。「脚本の保坂さんだけが小鳥の声が聞こえると急に言い出したんですが、僕らは何も聞こえなかったんです。そのままオーディションを続けていたんですが、休憩に入った時、女性のプロデューサーも『私も小鳥の声が聞こえてきた』と言い出して、その謎は今も未解決のままなんです」とエピソードが披露されると、これにはキャスト陣も驚きを隠せない様子だった。
最後に、山田は「この物語がたくさんの方に届いて、それぞれどんな感想や感情になるのかとても楽しみです。こうした状況ですので、しっかりと感染予防をして、劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです」とアピール。山口も「皆さんにはこの映画をたくさんの方に広めていただけると嬉しいです。今後ともこの作品をよろしくお願いします」とコメントし、初日舞台挨拶の幕は閉じた。