ニュース
2021/01/24 19:58
《芸能プロ・イチオシ女優インタビュー》杉谷玲奈「自分が生きた役が、誰かの人生の刺激になれば」
長く続くコロナ禍の中、エンタテインメント業界に希望の光を見出し、自分の夢に向かって進んでいる若手女優たちがいる。今回演技ワークショップへの参加をきっかけにCiNEAST(シネアスト)に所属した大学生、杉谷玲奈(22歳)にインタビュー。デビューのきっかけから、オーディションのエピソード、所属事務所のサポート、転機となった仕事、将来の夢について話を聞いた。
■杉谷玲奈インタビュー【ワークショップ「フィルムアクターズラボ」出身】
――元々俳優の世界に憧れたきっかけは?
「幼稚園のころ、父親の転勤でパキスタンに住んでいてブリティッシュスクールに通っていました。その頃、インド女優のアイシュワリヤー・ラーイさんのことが大好きになり、テレビを観ながら一緒に踊ったりして、芸能の道に憧れるようになったんです。小・中学生のころには歌って踊れるアーティストに憧れて、事務所に応募していたんですけど落ちてしまっていて。そして高校生の時、イギリスの立教英国学院に通っていた時、学内公演でミュージカル『レ・ミゼラブル』のエポニーヌ役をやらせていただいて、初めてお芝居を経験しました。その時、これまでの人生で一番気持ちがキラキラしたんです」
――そこから女優の道を本格的にめざすことに。
「その後もオーディションを受け続けていたんですけど上手くいかず、もっと演技の経験が必要だと思っていました。大学に入ってからCiNEAST主催のワークショップに行った後、代表の園田監督にお声がけいただき所属することになりました。」
――ワークショップに参加してみて変わったことは?
「実は19から20歳ぐらいのときに悩みを抱えて、周りの人が怖くてふさぎ込んで、家からも出られないときがあったんです。家族や友達の支えでやっと外に出られるようになって、やりたかったことに挑戦してみようと思ってワークショップに参加したんです。そこで、俳優の演技には、今までのどんな経験も活かすことができるということに気づき救われました。辛かったことや悩んでいること、考えていることを作品に活かし昇華させられることを知って、とても前向きに生きていけるようになりましたし、絶対にこの仕事をしていきたいって思うようになりました。」
――所属事務所からはどんなサポートを受けていますか?
「定期的に面談の場を設けてくださって、そこで俳優の仕事のことからプライベートなことまで全部相談できるのが嬉しいです。代表の園田監督も“なんでも言ってください”っておっしゃるので話しやすいですし、スタッフの方も、すごく優しくて。私はこの事務所に所属できて本当に幸せだなと思います。」
――実際の現場を経験してどうですか?
「私は今まで現場撮影とリモート撮影を経験しました。現場撮影では直のコミュニケーションで成り立つ演技の面白さがある一方で、リモート撮影をした『パレット』という短編映画では、遠隔で他の役者の方と打ち合わせをして、お互いの役を分析したり脚本には無い設定を考えたりした後、部屋の飾り付けや身につけるものなど映像に映るものを全て自分で演出しました。私の役の登場は短かったので、限られた時間、限られた空間で役をどれだけ表現できるか一つの課題でした。自分の役を演技だけでなく周りの小道具でも自由に表現させていただけて、役への向き合い方がぐっと深まりました。」
――今後やってみたいお仕事はありますか?
「今はまだ2年目なので、この分野に絞りたいということはなくて、目の前のことに本気で貪欲に挑戦してきたいと思っています。朝ドラ『エール』で、関内吟(松井玲奈)さんの台詞に『強欲上等』っていう言葉があったんですが、ハングリー精神で、欲張りって言われてもいいから何でもやりたい。ちゃんと計画や準備は必要ですが、何でもやりたいという気持ちは持っていていいんだって思います」
――最後に今後の目標を教えてください。
「一番惹かれているのは映画ですが、この1年で舞台や映像の魅力をたくさん知ったので、まだまだ自分の可能性を探し続けていきたいと思っています。目標としては、長澤まさみさんのように多彩なジャンルで活躍出来る人になって、自分が生きた役が誰かの心に響いて、だれかの心に残って、そのことがその人の人生の刺激になればすごいなって思っています。私も実際にアイシュワリヤー・ラーイさんに人生を変えられたので」
■杉谷玲奈プロフィール
1998年6月12日生まれ、東京都出身。
小学4年生からダンス、高校3年間は乗馬を習い、現在は大学で異文化コミュニケーション学を専攻。
映画
2020「まだ、残ってる」(梶浦勇矢監督)キシタ役 ※ヒロイン
2020「2020年 東京。12人の役者たち」(松本動監督)
2020「パレット」(松本動監督)
CM
2020 国土交通省 TikTok向けプロモーション動画 ※ヒロイン