芸能プロダクション「ArcJewel」に所属するアイドル、愛乙女☆DOLL、Luce Twinkle Wink☆、Ange☆Reve、Jewel☆Neige、Jewel☆Rouge、Jewel☆Cielらが総出演し、聖地「中野サンプラザ」にて10日、大型ライブ「AJ祭 2020夏〜中野でSun!Sun!Festival!!〜 in 中野サンプラザ」を開催した。

　今回行われた『AJ祭 2020夏』は、今年1月5日、お台場・青海のZepp Tokyoで開催された。『ArcJewel Beat!! 2020〜Zeppで夢のAJ祭〜』に続く、同事務所のスペシャルライブ第2弾。新型コロナウイルス感染症の影響下において、ソーシャルディスタンスに配慮し席数を大幅に削減、来場者はマスク着用の上検温・手指の消毒を実施、声援の禁止、ライブ中盤に換気タイムを設けるなど、最大限に感染拡大防止策を講じて開催を実現した。

　オープニングアクトは、北海道の地に新たに誕生したArcJewel HOKKAIDO。元気よく飛び出してきた4人は「ギュッとSTAR!!」をはつらつとパフォーマンス。この楽曲はかつてArcJewelに在籍していたDoll☆Elementsの楽曲で、今も上を目指していく研究生が歌唱するなど、アガる楽曲として親しまれている。誕生したばかりのArcJewel HOKKAIDOのお披露目にふさわしいオープニングアクトで会場を温めた。

　続いて各ユニットの個性が詰まったSEに乗って次々とメンバーが登場。今の季節にぴったりな「カレンダーガール」をメンバー全員で歌唱する。お祭りの提灯と風船ヨーヨーをあしらったステージが一気に夏模様に。そしてトップバッターは、胸元がきらめく爽やかな衣装で登場した「Jewel☆Ciel」。青いペンライトの海を前に、疾走感あふれる青春ロックを響かせた。

　会場のペンライトが真っ赤に変わり「Jewel☆Rouge」が登場。看護師として医療業務に従事しているため出演を自粛している星野白花のために、「心は5人だぜ！しろかの分までぶっ飛ばしていくぞ！」とエモく煽る月美たまご。赤と黒の新衣装で、ハードにパンキッシュにキメて見せた。次に登場したのは「Jewel☆Neige」。真夏の会場に、ふわふわした雪のようなキラキラのアイドルが舞い降りる。メルティでキュートな声と、7人が織りなす美しいフォーメーションで魅了した。

　三者三様の“Jewel Garden”の後は、「AJ祭」のお楽しみ、シャッフルユニットによる「Sun!Sun!メドレー」。カッコいい系の「スターマイン」、キュートでザ・夏の「セツナツダイバー」、そしてはじける炭酸のような「Baby summer」…夏曲メドレーでお祭り感を盛り上げた。

　へそ出しルックから美脚がのぞく衣装で現れたのはAnge☆Reve。「絶対リメンバー」「運命的％」の表情豊かなパフォーマンスに、ファンもハンドクラップで応える。ストレートなサビが心を打ちぬくキラーチューン「イトシラブ」では、佐々木璃花のセリフ「大好きなの」が萌えポイントなのだが、声援を禁じられたファンは、オーバーアクションと大きな拍手で高まる気持ちを伝えていた。

　愛乙女☆DOLLは、灼熱の太陽を思わせるビビッドで大人びた衣装で登場。情熱的なラテンのリズムが印象的な、9月22日発売の新曲『真夏イリュージョン』では、セクシーなダンスと、美しいハモリを見せつける。そして拳振り上げ系の「永遠グローリー」、太田里緒菜のアカペラソロからの「High Jump!!」のコンボでファンをノックアウトした。

　グループ最後の登場はLuce Twinkle Wink☆。「大きいクラップちょうだい！」と貫録のパフォーマンスで盛り上げる。新メンバー・城崎桃華を迎えての初の大きな舞台だが、新しい5人のルーチェもやっぱりシンクロ率100％だ。幾多のステージを経験してきたグループが、アイドルの聖地に見事な五芒星を描いた。

　続いては、この日に至るまでファン投票を重ねてきた「リクエストアワー」のカウントダウン。6位「勇敢な恋のセレナーデ」（Ange☆Reve）、5位「Shooting Star」(Jewel☆Rouge)、4位「白い雪とマーガレット」（Jewel☆Neige）、3位「ナツオト」（Jewel☆Ciel）、2位「未来航路」（愛乙女☆DOLL）と続き、1位はLuce Twinkle Wink☆「ヒカリ」となった。5人で叶える夢を歌ったエモーショナルな楽曲で掴んだ順位に対し、「1位ありがとう！」とファンに感謝を述べた。

　ラストスパートは再びのSun!Sun!メドレー。らぶどる、あんじゅれ、ルーチェによる「ロケットパラダイス」に始まり、タオル振り回し系の「サマラブ」ではステージ上に全員が一直線に並んでダンス。最後は今回のAJ祭を支えるために立候補した「AJ祭実行委員」メンバーによる渾身の「恋色・思考回路」で締めくくった。

　エンディングは、前回のAJ祭からAJファミリーのアンセムとなった「シンガロンソン」を全員で歌って大団円。アイドルなら憧れる夢の舞台・中野サンプラザ。メンバーとファンが、ソーシャルディスタンスを超えて心を一つにした瞬間となった。