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2020/02/13 19:25
注目の女優・佐久間由衣と奈緒が共演 芥川賞作家・津村記久子デビュー作『君は永遠にそいつらより若い』実写映画化決定
芥川賞受賞作家・津村記久子のデビュー作で第21回太宰治賞受賞作『君は永遠にそいつらより若い』(筑摩書房)の実写映画化が決定。主演は映画『“隠れビッチ”やってました。』に続き2作目の映画主演となる佐久間由衣。ドラマ『やめるときも、すこやかなるときも』(日本テレビ)ヒロインの奈緒との、期待の若手女優同士の共演も注目される。
『君は永遠にそいつらより若い』は、卒業間近の大学生である主人公・堀貝佐世が、なんとなく過ごす日常の中で、ふとした折に「暴力」「児童虐待」「ネグレクト」などの社会の闇と、それに伴うやり切れない「哀しみ」に直面する物語。大学やバイト先のぐだぐだした日常は軽快にユーモラスに描かれ、一方、作者の確かな問題意識と倫理観で、それら社会の闇の部分ともきちんと対峙する作品となっている。津村記久子作品では今回が初の映画化となる。
主人公の大学生・堀貝佐世を演じるのは佐久間由衣。2015年のドラマ『トランジットガールズ』でドラマ初出演にして初主演を果たし、2017年NHK連続テレビ小説『ひよっこ』にレギュラー出演。主演映画『“隠れビッチ”やってました。』にて第32回東京国際映画祭東京ジェムストーン賞を受賞するなど評価が高まっている。また堀貝と出会う、痛ましい過去を持つ猪乃木楠子役を演じるのは奈緒。『あなたの番です』(日本テレビ)尾野幹葉役の怪演が話題となる一方、主演映画『ハルカの陶』では、夢に向かって真っすぐに突き進む女性を瑞々しく演じ、多彩な表現力を見せている。
監督・脚本を務めるのは吉野竜平は、声優として活躍する朴ロ美(ロは王へんに路)を主演に、カルト宗教にのめりこむ親子を描いた初監督作品『あかぼし』で、練り上げられた脚本と緻密で力強い演出が注目される。そして2作目となる『スプリング、ハズ、カム』では主演に柳家喬太郎と石井杏奈を迎え、地方都市から上京してくる娘と父の部屋探しを通して、どこにでもいそうな父娘のありふれた一日をあたたかい眼差しで切り取ってみせた。『あかぼし』『スプリング、ハズ、カム』の両作品とも東京国際映画祭に選出されており、長編3作目となる本作にも期待が高まる。
映画『君は永遠にそいつらより若い』は、2020年春に撮影、2021年に全国順次公開の予定。