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2019/11/17 21:44
全国中高生の声の祭典『第八回 声優魂』最優秀賞は鳥取出身の高校2年生・田中苑希さん 第六回最優秀賞の憧れの先輩に続く
全国の高校生・中学生と、世界中の“声優”を目指す若者が集う“声の祭典”「第八回 国際声優コンテスト『声優魂』」が17日、ゲートシティ大崎ホールにて開催された。24名のファイナリストが公開最終審査のステージに上がり、鳥取県出身の高校2年生・田中苑希(たなか・そのか)さんが最優秀賞に輝いた。
一般社団法人 国際声優育成協会が、声優プロダクション、アニメ製作会社、メディアなどの協力を得て、『声の祭典』として声優の世界をめざす若い才能を応援するために開催している『声優魂』。今年は、書類・音声選考を通過した全国の中高生と、中部(飯田)・鳥取・近畿(京都)の3地方大会受賞者、そして世界中からのエントリー「インターナショナルカテゴリー」の代表を合わせたファイナリスト24名が最終審査のステージに上がった。
最終審査は、アニメ『SHOW BY ROCK!!』の映像を使用。ステージ上で3人一組のアフレコレッスン形式で行なう『アフレコ審査』、そしてボイスドラマの台本を3人一組で演じる『掛け合い台詞審査』という2つの実技審査を実施。現役の声優や音響監督(声の演出の責任者)、アニメプロデューサーらが審査を行なった。審査では台本や映像からのキャラクターの掴み方、相手との距離感などについて具体的なアドバイスが飛ぶ。
話はアニメごとの世界観の理解の仕方にまで及び、音響プロデューサーも「コメントが厳しいと言われたけど、思わず本当の現場のように本気で指導してしまった」というほど、出場者全員がレベルの高い演技を見せた。一度目の演技より二度目の演技が向上を見せるなど、スポンジのような吸収力で成長を見せていた。
今回、最優秀賞を受賞した田中さんは、中3の時に初めて『第六回声優魂』の鳥取大会に出場。そのときに出会った『第六回声優魂』最優秀賞受賞者・木村美言さんに憧れ、同じ高校に進学し同じ演劇部に所属。その背中を追うように声優魂に挑戦を続け、今年最優秀賞を掴んだ。田中さんはステージで「この受賞で背中を押してもらって、胸を張って声優を目指すと宣言したい」と宣言。会場で応援した先輩の木村さんも「ずっと一緒に活動してきたので、すごく嬉しい」と喜びをあらわにしていた。
なお第八回 国際声優コンテスト『声優魂』では、優秀賞に東京都出身の中学2年生・金光このぶさん(かねみつ・このぶ)、京都府出身の高校3年生・西川真由さん(にしかわ・まゆ)、インターナショナルカテゴリー入賞に朱恩永さん(韓国)、ヒュー・ジョウェン(Hew Jowen/マレーシア)、李詩蘋さん(香港)がそれぞれ選ばれた。