ニュース
2019/10/04 19:01
『烈車戦隊トッキュウジャー』カグラ幼少期を演じた清水らら、『魔法使いの嫁』で本格舞台デビュー
ヤマザキコレによるファンタジー漫画を原作とした舞台『魔法使いの嫁』が、いよいよ10月5日より、東京・あうるすぽっとにて上演される。オーディションサイト『デビュー』では、同作品で本格的に舞台デビューを果たす17歳の現役女子高生女優・清水ららにインタビュー。初舞台への意気込み、人気作品のキャラクターを演じることについて、女優としての将来の目標などを聞いた。
【舞台『魔法使いの嫁』/清水らら インタビュー】
■「出演が決まったときは、驚きや嬉しさ、いろいろな感情が入り混じった感じでした」
『魔法使いの嫁』の物語の主人公は、生まれ持った特別な能力以外には、帰る場所も、生きる理由も、その術も何も持ち合わせていない15歳の少女・羽鳥チセ。そんなチセを「弟子」として、そして将来の「花嫁」として迎え入れたのは、ヒトならざる異形の魔法使いだった……という異類婚姻幻想譚。舞台の脚本・演出は、自らも劇団を主宰し、アニメ『魔法使いの嫁』で脚本を担当した高羽彩が手がける。キャストには、主人公・羽鳥チセを工藤遥、異形の魔法使い・エリアス・エインズワースを神農直隆が演じる。
本作で本格舞台デビューとなる清水は、『烈車戦隊トッキュウジャー』カグラ/トッキュウ5号の幼少役など、小学1年生の頃から子役として活動。その後、高校受験を機に、一度芸能界から離れるが、2017年、磯村勇斗らが所属する「BLUE LABEL」と「デビュー」が共同で実施したワークショップオーディション『BLUE LABEL AUDITION 2017』でグランプリを受賞し、芸能活動を再開。
初舞台が決定した際の想いを「舞台で声のみの出演という経験はあったのですが、舞台に立ってセリフを言うという経験は初めてなので、“声の出し方が違ったりするのかな?”とドキドキしたり、もともと原作の漫画も知っていたので、“この作品に出られるんだ!”という驚きや嬉しさ、いろいろな感情が入り混じった感じでした」と明かす。
稽古前には原作の漫画やアニメを観て、自分なりに予習したそうで、「原作の漫画をすべて購入して読み込みましたし、アニメも友達が好きだったこともあって観たことはあったのですが、出演が決まった際に、改めて観てみたら、ヤマザキさんの特独なファンタジーの世界がより伝わってきて。私はステラ・バークレムという少女を演じるのですが、なるべく原作に近づけたほうがいいのかなと思って、その子のキャラクターについていろいろと調べたり、セリフの言い回しなども研究しました」と述べ、「稽古中も合間に、“このシーンはどんな風にしゃべっていたかな?”って、漫画やアニメを確認しながら演技の参考にしたりして、やっています」とコメント。
また、初舞台の稽古については「今までは映像のお仕事が多かったので、芝居のやり方や雰囲気などぜんぜん違うんだなって思いました」と毎日の稽古が新鮮だと言い、「稽古場は、時折笑いが起こったり、稽古前にみんなで雑談をしたり、とても明るくて楽しい雰囲気です。でも、そういう和やかな雰囲気がある一方で、稽古が始まると、楽しさは残しつつも、ピリっとした感じになります」とカンパニーの雰囲気について語る。今回のキャストの中では、最年少となる清水だが、「稽古初日のとき、すごく緊張していたのですが、共演者のみなさんが『よろしくね』って、フレンドリーに話しかけてくださって、緊張が少し和らぎました」と顔をほころばせた。
そして、“稽古を通して見えてきた課題”について聞くと、「1つは、声の出し方がぜんぜん違うので、これまでのやり方でやると、どうしても声が小さくなってしまうこと。本番はマイク無しで、生声で届けないといけないですし、エリアス役の神農さんにも『300人のお客さんが前にいるというのをイメージして、声を張って頑張って』と言われたので、それを意識して頑張っています」と述べ、「もう1つは、登場人物がわりと影のあるキャラクターが多い中、私が演じるステラは元気な女の子なので、『頑張って元気出して!』とも言われていて。100%じゃ足りないので、150%くらいの元気を使って表現しないといけない。でも、全部のエネルギーを使って表現するというのではなく、ちょっとのエネルギーでも元気に見える動きだったり、声の張り方、舞台の空間の使い方だったりをもっと研究しないといけないなと感じています」
■「演じるステラ・バークレムと私が似ている部分は、気が強いところ」
元気いっぱいで弟想いな少女・ステラについて、自身と重なる部分は「気が強いところ」だという。「私も中学のときに委員長をやってみんなをまとめたりしているときに、『気が強いよね』と言われたり、『男っぽい』と言われたりすることがあったので、そういうところは似ているのかなと思います」と明かし、「ステラのすごいなと思うところは、自分の意見をバッと言えるところ。私はどちらかというと、自分の意見を言う前に周りの意見を聞いてから、“これは言ったほうがいい? 言わないほうがいい?”って、自分の中でいろいろと考えてから言うので、思ったことをズバッと言うステラのエネルギッシュなところはすごいなって思います」と、自身が演じる役について語った。
凝った衣裳や、カツラを着用してのビジュアル撮影ももちろん初体験だった清水。「ビジュアル撮影のときに衣装やメイクをしていただいて、鏡を見た瞬間かなりテンションが上がりました(笑)」と声を弾ませ、「撮影のときも、カメラマンさんに『こんな風に写っているよ』と、モニターを見せていただいたんですが、自分じゃないみたいで、すごく楽しかったです!」とニッコリ。
ビジュアル撮影を通して、「撮影中にカメラマンさんから、『ステラのキャラクターっぽいポーズをしてみて』という要望があったので、“元気いっぱいな女の子って、こういう感じかな?”と自分なりに考えたポージングをしました。メイクや衣装を含め、ビジュアル撮影のときに、キャラクターのイメージがより湧いてきました」と撮影を振り返った。さらに、メインビジュアルが解禁された際も「学校に居るときに母から『メインビジュアルが解禁されたよ』と連絡が来て、それを観たときに、思わず泣きそうなってしまって。周りにいた学校の友達にも『どうしたの!? なんか泣きそうだけど大丈夫?』って言われて、“本当に興奮しているんだな、私”って思いました(笑)」と笑顔で胸中を明かした。
初舞台の稽古についても「稽古はすごく楽しいです」と目を輝かせ、「まるで自分が本当にその世界の登場人物になったみたいな気持ちになってすごく面白いです」と語り、「稽古中も台本を読んでいるときに、“私、本当にこの子を演じるんだ”って、顔がニヤけたりしています(笑)」と、大好きな漫画の世界の人物を演じることに大きな喜びを感じているようだ。
現在、17歳の現役女子高生の清水は、自身の高校生活について、「勉強するときはちゃんと真面目にやるんですけど、部活の同級生や後輩としゃべるときは笑わせたり、面白い話をしたり、盛り上げるタイプだと思います」と告白。また、中学校までは文化部だったが、高校からは空手道部に入部したそうで、「周りからも“中学まで文化部だったのに、なんで高校から運動部に入ったの?”とビックリされましたが、あまり何も考えずに行動するというか、思い立ったら即行動するタイプなので、空手ってカッコイイなと思って入部しました。入部した後に、将来、アクションにも活かせるかもしれないし、役の幅を広げるためにもいいんじゃないか、一石二鳥だなって思って。完全なる後付けですけど(笑)」と笑みを浮かべつつ、「空手は高校から新たに始めたことですし、毎回新鮮な気持ちでやっています。友達もみんな個性的で話しやすく、自分が素直になれる場所でもあるので、学校生活の中の息抜きみたいな感じで、楽しんでいます」と学校生活について明かした。
最後に女優としての将来の目標について聞くと、「まだまだ未熟でわからないことのほうが多いですが、挨拶などの人としての基本的なことや初心を忘れず、真摯に1つ1つ目の前のことに向き合っていきたいなと思います。それと、どんな役がきても一生懸命演じられる女優さんになりたいです」と吐露。さらに、挑戦してみたいジャンルは「ホラー作品」だそうで、「ホラー作品が大好きなので、出てみたいです。空手も始めたので、アクションにも挑戦してみたいなと思います。それと、漫画やアニメ、ゲームも好きなので、今回の『魔法使いの嫁』のような作品にもまた出られるように頑張りたいです!」と決意を新たにした。
【プロフィール】
清水らら(しみず・らら)●2002年4月6日生まれ、北海道出身。BLUE LABEL所属。小学1年生より子役として、ドラマ『相棒season10元日SP』(EX)、『烈車戦隊トッキュウジャー』(EX)カグラ/トッキュウ5号の幼少役などで活躍。高校受験を機に一度芸能界から離れたが、2017年に『BLUE LABEL AUDITION 2017』でグランプリを受賞し、芸能活動を再開。主な出演作に、ソフトバンク【ソフトバンクニュース特別動画企画「Pepperは見た」】、舞台『ジーザス・クライスト・レディオスター』(声のみの出演)、雑誌『るるぶ東京でしたいこと101』、日清シスコ ココナッツサブレ『どこでもサブ★ランド 秋だけど 篇 カラオケver.』CM など。
【作品情報】
舞台『魔法使いの嫁』
2019年10月5日(金)〜14日(月・祝)あうるすぽっと
原作:ヤマザキコレ「魔法使いの嫁」(ブレイドコミックス刊)
脚本・演出:高羽彩
出演:
工藤遥 神農直隆
西井幸人 小松準弥 広川碧 佐倉花怜 清水らら/結城洋平 ウィリアム良太ザッキー
アンサンブル:五十嵐愛 大上のの 七瀬彰斗
制作:WIT STUDIO、MMJ
主催:舞台「魔法使いの嫁」製作委員会
公式HP: https://mahoyome-stage.jp
公式Twitter:?@mahoyome_stage
(C)2019 ヤマザキコレ/マッグガーデン・舞台「魔法使いの嫁」製作委員会