グラビアアイドルの倉持由香がプロデュースする女子eスポーツチーム「G-STAR Gaming」のメンバーが12日、幕張メッセで開催中の国内最大のゲーム展示会『東京ゲームショウ2019』のMCJブースお披露目された。自らオーディションで選抜した10人のメンバーの第一歩を見届けたプロデューサーの倉持は「このチームはもちろん、女子ゲーマー全体の地位を上げて、女子ゲーマーのシーンを盛り上げていくことに注力したい」と夢を語った。
　お披露目を終え「無事に終わってホッとしているというのが正直なところです」と安堵の表情の倉持。「今回芸能活動をしていた子も何人かいるんですけど、本当にただの女子大生です、女子高生ですっていう子もいるので、すごくみんな不安がっていたんです。だから前日に事務所にみんなを集めて、『現場入りしたら“おはようございます”なんだよ』っていうところから（笑）、メディアさんへの対応はこうしましょうとか、芸能界の活動のルールの指導から始めましたね。その甲斐あって、終始みんなにこやかにできたかなって思います」と、この日に至るまでの舞台裏を語る。

　東京ゲームショウという最高の舞台をお披露目の場とすることができたのも、これまで倉持が真摯な姿勢で積み上げてきたゲーム業界での実績、人脈があってのこと。マウスコンピューターとは2013年から仕事をしており、今回チームへのスポンサードが決定。マウスコンピューター担当者も「倉持さんは何をしたらパートナーが喜ぶかを常に考えている」と絶賛する。倉持は「ゲーム好きにとって、東京ゲームショウでデビューっていうのはめちゃくちゃホントにありがたいこと。こうしてたくさんのメディアの方に集まっていただいて、最高のスタートが切れたと思っているので、マウスコンピューターさんはじめ、スポンサーになってくださった皆様にも感謝です」と語る。

　今回女子eスポーツチーム「G-STAR Gaming」の10名のメンバーは、オーディション情報サイト「デビュー」を通じて一般公募を行った。「今年のお盆休み期間中に、スタッフ総出で、1日8時間ぐらいかけて毎日面接をしました。ビジュアルも応募写真だけだと分からないですし、ゲームに対する熱意も、PR文に書いてくれていることだけじゃなく、実際に会って話して、目を見て聞きたかったので。だから、可能な限り多くの方にお会いしましたね」と審査の様子を語る。

　そして審査で重視したポイントについて「今現在のゲームの上手さやランクはもちろんなんですが、ゲームが本当に好きなのか、やる気があるのかを重視して、現時点での実力より、これから上手くなるかの可能性を見て選びました」と明かし、「他のゲーミングチームとの差別化したくて、なんかひとクセある子、一芸に秀でている子がいたら面白いなって思いました。薬剤師とか、英語が喋れますとか、絵がメチャクチャ上手いとか、ダンスが出来ますとか、特技がある子を優先して選びました」と語った。

　まずは第一歩を踏み出した「G-STAR Gaming」。今後の展開について「他のガチガチのチームみたいに海外大会を毎週のように回るというよりは、日本国内のイベントに顔を出して、ゲーマーの方々にまず知ってもらいたい。『ああ、この子たちは本当にゲームが好きなんだな』って思ってもらえるような活動から始めて、大会やイベントのリポーターとか、英語ができる子がいるのでeスポーツ通訳の活動とか、バラエティとか、ゲームに関わるいろんなことに展開したいです。ゲームが好きなタレント集団みたいな感じで成長していければなと思います」と語る。

　そして具体的には「定期配信をしていきますので、定期配信でのレベルアップ、ランクアップはめざしますし、せっかく女子チームなので、いろんなタイトルの女子大会を運営したいなと思っています。私は、スペシャルサポーターに入ってくださっている「ふ〜ど」さんと一緒に、中野のRed Bull Gaming Sphere Tokyoで『ジコケン女子部』という女子の対戦会を開催しているので、そういう草の根活動で女子プレイヤーを増やして、女子限定の大会を開きたいという想いがあります」と構想を明かす。

　そう語るのも、女子eスポーツ界を盛り上げたいという想いから。「現在女子プロプレイヤーの方もいらっしゃるんですけど、なかなか大会で優勝だったりベスト８というのは厳しい状況なので、女子プレイヤーが輝ける場所を創りたいなって思っています。このチームはもちろん、女子ゲーマー全体の地位を上げたり、盛り上げていくということに注力していきたいなって思っています」と大きな夢を語った。