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2019/07/29 19:48
満島ひかり「ドキっとして欲しい」、坂口健太郎らと挑むシェイクスピアの恋愛喜劇 舞台「お気に召すまま」フォトコール
シェイクスピアの恋愛喜劇、舞台「お気に召すまま」が7月30日より東京芸術劇場 プレイハウスにて開幕する。それに先駆け、前日の29日にフォトコールが行われ、満島ひかり、坂口健太郎、そして演出の熊林弘高からコメントが到着した。
本作で演出を手がける熊林は、2010年の「おそるべき親たち」、2015年の「狂人なおもて往生をとぐ」、2016年の「かもめ」など、作品を生み出すごとに高い評価を得てきた気鋭の演出家。今作で、自身初のシェイクスピア作品に挑む。一般的には牧歌的なユートピアとされている物語の舞台・アーデンの森を、熊林は"人間のあらゆる性的欲望がうごめく暗闇"と解釈。厳格な規範に縛られた宮廷生活から離れた森は、官能と性のカオスと化する。
そして、演出・熊林の構想を体現するに相応しいキャストが集結。「かもめ」に続いて、満島ひかり、坂口健太郎、中嶋朋子、 山路和弘、小林勝也と人気実力充実の面々、そして、満島真之介、中村蒼と、熊林が信頼をおく若手男優陣も顔を揃える。また、温水洋一、広岡由里子ら存在感ある個性派や、萩原利久、碓井将大らのフレッシュなメンバーが加わり、存在感ある多彩なキャストで贈る、これまでに見たことのない「お気に召すまま」になっているという。性差を超えて燃え上がる様々な恋模様を、いくつもの名セリフで紡ぎだす。
満島ひかり、坂口健太郎、演出の熊林弘高のコメントは以下の通り。
【ロザリンド 役/満島ひかり】
「これだけ永く愛され、たくさんの国で上演されている戯曲の言葉には、霊感が宿っているのを感じます。自分の内側からのエネルギーが、私たちを刺激している毎日です。 劇中ではかなり明け透けに、性的なことや恋することが語られますが、見て聞いている方それぞれにもきっと、違ったドキドキがあると思います(ドキっとして欲しい)」
【オーランド 役/坂口健太郎】
「3年ぶり2度目の舞台に、再び 熊林さんの演出で立てることをとても嬉しく思います。「かもめ」は初舞台で、何も持たぬまま無邪気に飛び込んでいけましたが、「お気に召すまま」は3年分の変化や成長も見せなければと思っています。性差を超えてさまざまな愛のカタチが描かれる今作、混沌としたアーデンの森で、自分が持っている肉体を、性的に純粋に駆使しながら、オーランドとして生まれてくる感情を大切に演じています」
【演出/熊林弘高】
「僕が演出を考える前提には、『役者の肉体』が大きくあり、作品と役に正しくはまる役者があって初めてスタートが切れるんです。シェイクスピアを演出するのは初めてです。シェイクスピアは、プロテスタントの時代に、カトリックの生まれなうえ、ゲイだったという説もある、つまり仮面をかぶって生きていた人なんですよね。だからこそ、作中で幾度も「自分とは何者か」と登場人物たちに自問させる。シェイクスピアのどこまでも続く問いかけに、いま われわれが何を感じ考えたかを提示し、あとは観て下さる方々に委ねるしかありません。お客様には存分に(舞台となっている アーデンの)森の混沌を味わっていただければと思っています」
舞台「お気に召すまま」は、7月30日(火)〜8月18日(日)東京芸術劇場 プレイハウスにて上演。その後9月15日(日)まで、豊橋・新潟・兵庫・熊本・北九州にて上演される。なお、オーディションサイト『Deview/デビュー』では、本作がシェイクスピア作品初挑戦となる萩原利久のインタビューを掲載中。