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2019/07/24 19:12
2019年上半期オーディション&コンテスト振り返り 雑誌主催のミスコンテスト花盛りの理由
オーディション情報サイト「デビュー」は毎月多数のオーディションおよびコンテストの募集情報が掲載され、その選考結果の情報も掲載されている。2019年も後半戦に差し掛かった現在、上半期のオーディション、コンテストにはどのような傾向があり、どのような人材が発掘されたのか振り返ってみたい。ここでは、青年漫画誌やエンタメ誌など、雑誌編集部が主催するミスコンテストにスポットを当てていく。
1月7日には、光文社の写真週刊誌『FLASH』主催のオーディション『ミスFLASH2019』のグランプリが発表された。グランプリに輝いたのは現役レースクイーンの沙倉しずか(32歳)、元「NMB48」のタレント・山岸奈津美(24歳)、舞台などで活躍する阿南萌花(24歳)の3人。
1月17日には、徳間書店のファッション誌『LARME』とアイドルグラビア誌『月刊ENTAME』の両誌が共催、モデルとグラビアの両方で活躍する女性タレントを発掘するコンテスト『モグラ女子を探そう!ENTAME Genic 2018 Supported by Christian & Co.』のグランプリが発表された。グランプリには、自動車ライターとしても活動中の今泉史(27歳)、準グランプリにはアイドルユニット「エレクトリックリボン」のメンバー・Azumi(25歳)、そして『ミスiD2016』で個人賞を受賞した堀井柚奈(19歳)、『LARME』賞に御子柴かな(21歳)が、『月刊ENTAME』賞に水川華奈(23歳)がそれぞれ選ばれている。
2月13日には、青年漫画誌『ヤングアニマル』(白泉社)の表紙を飾るグラビア界の“次世代プリンセス”を決めるオーディション『YA グラ姫 2019』がお披露目。グランプリには、アイドルユニット「東京flavor」を卒業・移籍した星ゆりか(16歳)、準グランプリにアイドルユニット「Very Very Red Berry」の櫻井まい、.yell plus賞にダンスアイドルグループ「AIBECK」ニーナ・ショコラ、編集部特別賞に、佐賀県の鉄工所から事務所未所属で参加した、ちとせよしのが選ばれた。
なお7月に入り、22日には秋田書店「ヤングチャンピオン」主催『第10回2019ミスヤングチャンピオン』グランプリが発表された。グランプリはグラビアアイドルの青科まき、元NMB48・肥川彩愛が受賞。そして翌23日には講談社『ヤングマガジン』『週刊少年マガジン』の2誌が合同開催した「ミスマガジン2019」にて豊田ルナ(17歳)がグランプリに輝いている。
これらの各コンテストに共通しているのは、ファン投票が導入されていること。アイドルやタレントにとって、現在も紙の媒体のグラビアに登場することは大きな目標。さらに写真集の出版などは、出版不況と言われ続けている昨今、大きな夢の一つでもある。そんなタレントたちの夢を実現する可能性のある雑誌のミスコンテストは、ファンの力が試される場所でもある。そんななか、現役アイドルや元アイドルは基礎票を持っているので、こうしたレースで強みを発揮、それが結果にも反映されている。
なお、投票には昔ながらの雑誌付録のはがきによる投票のほか、今はネットのサービスで交流することによる応援(SHOWROOM、マシェバラ、.yell plus)や、撮影会での集客など、多くのポイントが用意されている。競争が激しくなれば、ファンの負担が大きくなってしまう一面もある。しかし、ステップアップを目指すタレントを、現実的な形で応援できる機会は、ファンとしても求めているものであるのも事実。そうしたエネルギーを追い風に、現在このように多くのタイトルが生まれているようだ。
タイトル獲得時には多くのニュースで取り上げられるが、それを次のステップへの足掛かりにできるかどうかは、各受賞者のポテンシャル次第。今年生まれたグランプリたちの今後の活躍を見守りたい。