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2019/04/06 07:01

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映画『二ノ国』声優オーディション合格の女子高生TikToker・水瀬遥「自信のなかった自分が人生変えました」

映画『二ノ国』声優オーディションに合格した水瀬遥(C)Deview
映画『二ノ国』声優オーディションに合格した水瀬遥(C)Deview

 動画投稿アプリ「TikTok」で中高生の人気を集めるTikToker・水瀬遥(みなせ・はるか)。オーディションを勝ち抜き、今夏全国公開の山崎賢人主演アニメ大作『二ノ国』で声優デビューが決定した彼女は、元々オーディション情報サイト「デビュー」掲載の募集をきっかけに芸能界入りしたばかりの現役女子高生。憧れの声優との共演、TikTokの反響、声優を目指してオタクを極めた経緯、そして体重70キロから減量して自分を変えた過去など、今後の活躍が楽しみな17歳の逸材に話を聞いた。

 映画『二ノ国』は『妖怪ウォッチ』や『レイトン』シリーズなどで知られるレベルファイブ・日野晃博氏が製作総指揮、原案、脚本を手掛け、人気俳優・山崎賢人が声優初挑戦にして主演。さらに豪華スタッフと声優陣が早くも話題となっているアニメーション大作だ。水瀬はLINE LIVEで行われた『ニノ国』声優オーディションに合格し、声優デビューのチャンスを獲得。3月23日・東京ビッグサイトで行われた「AnimeJapan 2019」の映画『二ノ国』のステージに、出演者の宮野真守、梶裕貴らとともに登壇している。

■水瀬遥インタビュー

――『ニノ国』スペシャルステージに登壇した感想は?

【水瀬】「宮野真守さん、梶裕貴さんは小学生のときから憧れていた声優さんで。小学校の卒業アルバムに、『将来共演したい声優さん』として名前を書いていた二人だったので、本当に緊張しましたし、嬉しかったです。声優になりたいと思い始めたころ、梶さんは『進撃の巨人』とか、宮野さんは『デスノート』や『東京喰種』に出ていらして、演技力がすごいと思って憧れていました」

――とても大きなチャンスを勝ち取りましたね。

【水瀬】「初めての声優のお仕事で、憧れの声優の方々と共演できるなんて思ってもみなくて。ある意味、小学校のときの夢が叶っちゃいました。宮野さんは“演出はしてもらえるだろうから、自分の自然体でやればいいよ”ってアドバイスしてくださって、優しかったです。大きなステージに立たせていただいて、声優としての一歩を踏み出したことを実感しました。頑張ります!」

――『ニノ国声優オーディション』でアピールしたことは?

【水瀬】「LINE LIVEの配信で応援アイテムランキング3位以内に入ると最終オーディションに進めるので、“絶対1位を獲ってやる”って頑張ったんですけど、2位ですごく悔しかったので、オーディションでは今まで以上の力を出し切ってやろうと思いました。緊張しないように心掛けたんですが、審査員の方が優しく話してやり易い雰囲気を作ってくださったのがありがたかったです。自己PRでは、TikTokでどんなことをしているかアピールしたり、今までアップしたアフレコの動画を見せたり…応援してくれた方々の気持ちを絶対に無駄にしちゃいけない、絶対に恩を返そうって思いました」

――『ニノ国』ではどんな役柄を演じるんですか?

【水瀬】「林奈々子(はやし・ななこ)という女の子で、山崎賢人さんが演じる主人公が居候しているお花屋さんの娘という、可愛らしい感じのキャラクターです。声優として初めてのお仕事が、こんなに大きな作品ですごく光栄です」

――水瀬さんが声優を目指したきっかけは?

【水瀬】「小さい頃からアニメを観るのが大好きで、特に『おジャ魔女どれみ』が好きでずっと観ていて、よく真似したりしていました。小学校2年生ぐらいのときには、お母さんにも“大人になったら声を当てる人になりたい”って話してましたね。実は昔すごく太っていて、自分の顔にコンプレックスがあったんですけど、“アニメ声だね”って声を褒められることが多かったので、声だけで勝負したいなと考えてて…。でも今の声優さんは皆さん顔が可愛いので、“うわーっ”てなってますけど(苦笑)。中学生の時には放送委員会に入って、原稿読みを練習して、運動会や行事のアナウンスをしていたんですけど、それが好評で。塾に行くと後輩が“すっごい声がきれいでした”って言ってくれて、モチベーションを上げてました」

――では、小さい時からずっと声優の道まっしぐら?

【水瀬】「小学校のころに仲が良かった子はみんなアニメオタクで。声優の話とかで盛り上がってたんです。中学でもアニメが好きで、コスプレもしていたんですけど、それが原因でいじめられたことがあって。“こんなブスがコスプレしてんじゃねえよ!”みたいに言われて…。それでアニメのグッズを全部剥がしたり、しまったりして、一度は“アニメを観るのやめよう”っていうところまで行って。でも高校に入ったら周りはみんないい人ばっかりで。それから“もう一回アニメを観よう!”“やっぱり声優になりたい!”って思いました」

――そういうことがあったら、反動がすごいのでは?

【水瀬】「ぶり返しました(笑)。もともと少年ジャンプ系のアニメとか、『ニノ国』みたいなファンタジー系が好きだったんですけど、高校に入ってからは『プリキュア』みたいなカワイイ系に憧れて、プリキュアのコスプレをし始めるようになりました」

――高校に入って相当なダイエットをしたとか?

【水瀬】「中学3年生から高校1年生の春ぐらいに一番太っていて、65から70キロぐらいあって…。さすがにヤバいなと思って、頑張って体重を落としました。結構過酷なダイエットでしたが、人生変えようと思って、耐えて耐えて、オススメできませんが絶食もしました。高1の夏休み中にダイエットしていたので、夏休み明けたらみんなめちゃくちゃビックリしてました(笑)。顔つきも変わって、メイクも覚えたので、モチベーションが上がりました」

――高校に入って周りの環境も良くなって、気持ちもポジティブになったんですね。

【水瀬】「ダイエットをしてから自分に自信が出てきたので、デビューさんに登録してオーディションに挑戦し始めました。以前お母さんがお兄ちゃんの子役オーディションを探すのにデビューを使っていたので、お母さんに“声優になりたい”って相談したら、“じゃあデビューに登録しなよ”って言われたんです(笑)。“500円コースだと音声も載せられるようになるから、遥は声に自信があるんだったらそれにしなさい”って。だから応募するときにいっぱい歌とかも載せました」

――実際デビュー掲載の情報を見て応募したことが、事務所所属のきっかけになったんですよね。

【水瀬】「BS-TBSの情報番組『ツギクル・リサーチ』のリポーターオーディションに応募して、そのオーディションを担当していた芸能プロダクションに所属させていただきました。実は面接の日に予定が合わなくて、もう諦めようと断りを入れた時に、家に来てくださることになって。それがデビューのきっかけになりました」

――『ツギクル・リサーチ』ではどんな取材をしたんですか?

【水瀬】「アイドルさんのライブの現場に行きました。高校に入ってからオタクを極めていて、地下アイドルさんのライブにもいっぱい行ってたんです。だからレポートでもテンション上がりましたね。オーディションの時にもオタク的な趣味のこともアピールしていたのがつながりました」

――TikTokを始めてからはすごくファンも増えたようですね。

【水瀬】「TikTokをきっかけにたくさんの人に知っていただきました。プライベートでもやっているコスプレを披露する場所が欲しいなと思って、TikTokに上げはじめたんです。それで約23万人のファンの方が出来たなんてビックリしています。最初はコスプレだけだったんですけど、声を出し始めたらすごくいっぱい“いいね”をもらえて、いろんな動画にチャレンジするようになって、ファンの方も増えました」

――反響が大きかった動画は?

【水瀬】「すっぴんからプリキュアに変身するっていうコスプレのメイク動画ですね。あとはモノマネとかネタ系も伸びて、アニメキャラのモノマネでは『ワンピース』の女の子のキャラのモノマネが評判良かったです。Siriのモノマネで『こんなSiriはイヤだ』とかやっていたんですが、原点にして頂点がSiriなので、そこからファンになってくれた方が多いですね」

――昔の太っていた自分のダンスと今の自分のダンスをシンクロさせた動画は驚きました。そこも公開しちゃうんだ!って。

【水瀬】「昔の自分とのコラボダンスはすごい反響で、2万いいねぐらい行きました。“仰天!”とか“ビックリした”という声が多かったですし、“どうやって痩せたんですか?”とか“私も頑張ろう!”っていう女の子たちのコメントもあって、嬉しいなあって思いました。女子人気が増えました! これからもっとネタ系も出したいし、アフレコ動画もどんどん出して、オタク仲間を増やしていきたいです!」

――声優のお仕事に一歩を踏み出した今、これから実現したい夢を教えてください。

【水瀬】「まずは『ニノ国』で声優のお仕事を頑張って、憧れている声優さんと共演できるように頑張りたいです。その先では声優だけじゃなくて、いろんなことをできるタレントになりたいです。女優としてドラマには出てみたいですし、高校時代にバンドをやっていたので、音楽活動もしたいです」

――「デビュー」をきっかけにデビューした“先輩”として、エールをお願いします。

【水瀬】「私も以前は自分に自信が無かったんですけど、努力して痩せたり、お化粧を覚えたりして、自分にちょっとだけ自信が持てるようになって変ったので、自分に自信をつけてチャレンジしてほしいです。一歩踏み出すことが大事だと思います」

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  • 「AnimeJapan 2019」の『ニノ国』スペシャルステージに登壇した水瀬遥。

  

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