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2019/03/25 20:24

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万感を込めた「釣った魚にエサをやれ!」でWアンコール つりビット、6年間のアイドル活動を終え新たな航海へ

「つりビットラストライブ〜Sail Away〜」より(24日・マイナビBLITZ赤坂)(C)Deview
「つりビットラストライブ〜Sail Away〜」より(24日・マイナビBLITZ赤坂)(C)Deview

 5人組アイドルグループ・つりビットが24日、マイナビBLITZ赤坂にて「つりビットラストライブ〜Sail Away〜」を開催。約6年間におよぶアイドル活動に幕を閉じた

 「いつか世界を釣り上げます!」のキャッチフレーズを掲げて活動する、聞間彩、安藤咲桜、長谷川瑞、竹内夏紀、小西杏優の5人組アイドルグループ・つりビット。2012年12月12日の結成以来、この5人で、一度もメンバーチェンジすることなく6年間の活動を続けてきた。2013年に赤坂GENKI劇場で初のステージを開催している彼女たち。その何倍も大きなマイナビBLITZ赤坂にて行うラストライブには、二階立見席まで満員になるほどのファンが、最後の瞬間を見届けるために集まった。

 「Sail Away」のタイトルに合わせて、錨のマークがついたセーラーの新衣装で登場した5人は、オープニングナンバーとして、全ての始まりの配信デビュー曲「スタートダッシュ!」を披露。続けてファーストシングル「真夏の天体観測」を歌唱し、一気に会場を一つにする。

 そこからはつりビットの活動を彩った多彩な楽曲を、テーマごとの構成で披露。「Blue Ocean Fishing Cruise」「踊ろよ、フィッシュ」などの海、夏、潮風を感じさせる爽やかな楽曲、「ウロコ雲とオリオン座」「不思議な旅は続くのさ」などのメルヘンチックな楽曲、「TOKYO WONDER GIRL」「Get Ready Get a Chance」などのクールでスタイリッシュな楽曲…。すべてのクオリティの高い楽曲群を、6年間磨きぬいたパフォーマンスで表情豊かに魅せていく。

 そしてもちろんつりビットにしかできない「Go! Go! Fishing」「爆釣御礼」などの釣り&お魚ソングのコーナーも忘れない。メンバーはサイン入りのお寿司のおもちゃをフロアに投げ込み、釣り竿“ロッドくん”でお魚のぬいぐるみを見事にフロア後方にキャスト。5つのお立ち台の上でタオルを全力で振り回し、ラストライブの切なさを一瞬忘れさせる、つりビットのライブでしか味わえない楽しさを、ファンの心に刻み付けた。

 そして終盤、「私たちの出航の時がやってきました…」と「旅立ちキラリ」「桜じゅうたん」「ラムネ色のスケッチ」と旅立ち・別れの曲を曲を想いを込めて聴かせ、5人が明日からそれぞれの道を歩んでいく強い決意を込めた「1010〜とと〜」「My Victory」を歌い上げた。

 終わりの時が近づき、マイクを取った5人は、ファン、スタッフ、関係者、家族、友人への感謝を伝えながら、ひとりずつ最後の挨拶へ…。

【安藤咲桜】「6年前の結成の時は小学校6年生で、芸能界に入ったばかりだったので歌もダンスもMCも出来なくて、みんなに迷惑をかけました。4人が軽々と乗り越える壁を、私一人で立ち止まっているのが辛くて…。そういう時にアイドルが力をくれたんです。アイドルって辛いこともあるはずなのに、いつも笑顔でキラキラしている。私はデビュー前で心折れそうだったのに…。だから私もそうなりたいと思って、今ここに立っています。そんな私を、メンバーのみんなが支えてくれました。ほんとにミスしてばっかりで、いっつもフォローしてもらいました。本当にありがとう。こういう時しかいえないから。

私、プライドの塊で頑固者なだけで、家ではずっと泣いてるんです。そんなふうに正解が分からなくなった時、支えてくれたのがファンの皆さんです。こんな私でも応援してくれる人がいる、正解が分からなくても認めて応援してくれる、どんな場所でもどんな時でもライブを観て感想を言って、愛を伝えてくれる。ファンの人ってあたたかい。こういう人を大事にしようと思ったんです。だから解散を発表してからの時間、リリースイベント、そしてラストライブをしている今、胸が苦しいです…。

私は最後までアイドルでいられたでしょうか? ここにいて支えてくださる皆さんが、メンバーが、つりビットが大好きです。いつまでも愛してます」

【聞間彩】「横で(安藤の言葉を)聞いてるだけで涙が止まんないです…。約6年間メンバーとして活動してきて、つらい事や悲しい事があったけど、でも振り返るとそれ以上に楽しい事、嬉しいこと、感動することがあって、すごく充実した6年間だったなって思います。赤坂のライブハウスでデビューして、解散ライブを同じ赤坂の地でできたことに感謝しています。

これまでライブはもちろん楽しかったんですけど、釣り関係のイベントに出演させてもらったり、ファンミーティングで一緒に釣りを楽しんだり、メンバーとご飯を食べたり、楽しいおしゃべりをしたり、いろんなことが思い出に残っています…。もう釣り関係のイベントに出演することはできないんですけど、これからは普通のお客さんとして楽しく参加できたらいいなって思っています。

最近のアイドルで、5年以上メンバーが変わらないで活動しているグループってあまりいないと思うんですけど、そんななかで約6年間同じメンバーで活動できたというのはすごいことなんだなって。6年間活動できたのも、この4人の個性あふれる素敵なメンバーと出会えたからなのかなって思います。本当にありがとう。最後に今まで応援してくださったファンの皆さん、本当にありがとうございました」

【小西杏優】「私は小学生から高校まで青春の全てをつりビットに捧げてきたんですけど、その選択は間違ってなかったなって思います。でも、もっと素敵な景色を皆さんに見せてあげたかったなっていう悔いは正直残っています。もっともっといろんなところにみんなを連れて行ってあげたかったという思いはあるんですけど、つりビットがここに生きていたという足跡はつけられたんじゃないかなって思います。これから私たちがいなくても、みなさんにはつりビットの曲とたくさんの想い出と共に、笑顔で生きていてもらいたいなって思います。みんなが笑顔でいてくれることが本当に私の最後の願いです。メンバーにも、スタッフにも、ファンの皆さんにも笑顔でいて欲しいです。

悩んだこともあったけど、歌って踊ることが大好きなので、アイドルが出来てすごく楽しかったです。友達に『アイドル楽しい?』って聞かれると、『楽しい!』しかに出てこなくて。みんなは優しいし、ファンの皆さんも優しいし、スタッフさんも優しいし、メンバーも面白いし優しいし本当に『楽しいよ!』って言えます。アイドルやっていなかったら、きっと私の青春の1ページは真っ白なままでした。たくさん色を付けてくださって皆さん、ありがとうございました」


【長谷川瑞】「正直自分に自信も無くて、ふがいない姿ばっかりみんなに見せてしまって、こんなんでリーダー大丈夫か?って思わせてしまったんですけど、それでもこうやって応援してくれる皆さんが『大丈夫だよ』って言ってくれるから、6年間頑張ってこれました。こうやって皆さんの前で、歌って踊ることが出来て、そのおかげで、少し自分に自信がついたかなって思います。皆さんはこんな私をいつも認めて、温かく迎えてくれて。私、ここにいていいんだなって思わせてくれました。つりビットは本当に私の居場所でした。

全ての人との出会いに感謝しています。そしてなんといっても、こんなに素敵なメンバーに出会えました! 最年少でしっかりしてて、でも、この4人の中に入ると子供っぽいところがあって、そんなところも無邪気でカワイイ『あゆちゃん(小西)』。私なんかよりリーダーっぽく引っ張ってくれた『なつ(竹内)』。自分の理想のアイドル像がしっかりあって、ホントにアイドルだなって思わせてくれた『さく(安藤)』。センターとして重圧もきっとあったけど、それを見せずに明るく振舞ってくれた『あやちゃん(聞間)』。こんな素敵なメンバーの仲間になることが出来て嬉しかったです、一緒に活動出来た6年間は一生の宝物だし、おばあちゃんになっても忘れません。ファンの皆さんとも離れ離れになってしまうけど、同じ空の下だから、一緒にいると思って、ずっとずっとずっとずっと笑顔で過ごしていてください。ライブを観てくれる時のキラキラした笑顔が大好きで。した!」

【竹内夏紀】「解散の日が来るのが凄く嫌で。『私からつりビットを取ったら何が残るんだろう?』って思うぐらい、ずっとつりビットのことを考えて生活していた6年間なので、ほんとに怖かったです。でもステージに立った瞬間に、たくさんの皆さんの笑顔と気持ちが感じられて、この場所でこの空気を皆さんと共有できたこと、本当に幸せだったなって思います。すごく楽しい時間でした。

6年間の活動の中で、本当に人に恵まれていました。イベントに行ってステージに立ったら皆さんの顔が見えて、運営さんも温かく見守ってくれて、本当にいろいろな方に支えられてきた6年間だったなって思います。つりビットになれてすごく良かったなって今思っています。解散が発表された日から、とにかくこの航海を楽しいものにして、笑顔で見送るしかないって思って数ヵ月やってきました。今、私はとっても満足しています。

でも、本当ならもっと上に行けたと思いますし、もっと上に行きたかったです。皆さんといろんな海を渡って、いろんなところに行ってみたかったです。でも、そんなことを言っても仕方がないので、つりビットにはたくさんの想いが詰まったとっても素敵な曲があるので、その曲を皆さんに授けます。それを聴き続けてくれれば、つりビットはずっと生き続けます。つりビットの曲は皆さんの傍にあるもので、皆さんの生活に溶け込むものだと思って歌ってきました。明日以降は5人はつりビットではなくなってしまいますが、次の夏も、次の秋も、次の冬も、皆さんといっしょに私たちの気持ちと曲は傍にいるので、聴いてあげてください。

エンターテイナーにさせてくれてありがとうございました」

 本編を締めくくったのは、ファンやメンバーへの感謝と絆、そして別離を想起させる「プリマステラ」。メンバーが去り暗くなった場内に、ファンからのメッセージと「皆さんの笑顔と想いを、つりビットだけのアンコールで贈りましょう!」の呼びかけと共に、つりビットオリジナルのコール「釣った魚にエサをやれ」が発動。すると暗闇の中でアカペラによる「'Cause you make me happy」が響き、再びメンバーが登場。最後の「終わらないSummer Breeze」を歌い終え、ステージを去るとすぐさまダブルアンコールまで発動。「大切にしている曲」として「真夏の天体観測」を全力でパフォーマンスした。

 最後にリーダーの長谷川は「私たちは、アイドルのことをあまりわからないけど、この5人で一丸となって、全力でがむしゃらに走り続けてきました。そのなかでつりビットのことを好きだって言ってくれて、応援してくださるたくさんの皆さんに支えていただけて、頑張って来れました。こんな素敵な景色を私たちに見せてくれて本当にありがとうございました。5人の道は違えど、まだまだ歩き続けていきます。だから皆さん笑顔で過ごしてください、皆さんの未来がずっとずっと輝き続けて、明るいものになることを私たちは願っています。今日は本当にありがとうございました」とメッセージを贈る。そして、最後となる「いつか世界を釣り上げます、つりビットでした」という挨拶で、約6年間のアイドル活動に終止符を打った。

 自分らしさを失うことなく、最後の瞬間までファンを笑顔にし、5人なりのアイドルエンターテインメントを貫き通したつりビット。これからの5人それぞれの航海が幸せに満ちたものになることを祈りたい。

関連写真

  • 「つりビットラストライブ〜Sail Away〜」より(24日・マイナビBLITZ赤坂)(C)Deview

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