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2019/03/18 22:34
才木玲佳、W-1所属第1戦で同期・木村花とタッグで対戦「プロレスラー人生の第2章がスタート」
2月13日の後楽園ホール大会でW-1の所属選手となることが発表された才木玲佳。W-1のリングではCheer1として活動していたが、こちらも3月10日の後楽園大会をもって卒業となった。これからW-1のリングで見せていくのはプロレスラーとしての才木玲佳のみ。所属第1戦となる3.21大田区総合体育館大会ではプロレス総合学院の同期のライバルである木村花とタッグで対戦する。プロレス人生第2章をスタートさせようとしている才木に話を聞いた。
■才木玲佳インタビュー
【才木】改めまして、筋肉担当! 元気! やる気! 才木玲佳です。
──ご丁寧なご挨拶ありがとうございます(笑)。早速なんですが、2月13日の後楽園大会でW-1の所属になることが発表されました。改めてそのお気持ちをお聞かせいただけますか?
【才木】プロレスラーとしてデビューして、3月30日で丸3年になるんですけど、これまでは主に東京女子プロレスのリングに上がっていたんですね。そこで闘っていてより外の世界を見てみたくなったというか、より成長したいなと思うようになったんです。そう考えた時に、やっぱり私はW-1でプロレスに出会ったし、レスラーにもなった。本当に自分の原点なので、一度原点回帰というか、ここで高みを目指したいと思った次第です。
──ここからさらに成長するためにはより強い刺激が欲しくなったということですかね?
【才木】東京女子ではシングルのベルトもタッグのベルトも巻きましたし、今年の1.4後楽園大会では里村明衣子選手と闘わせていただきました。東京女子では東京女子のおもしろさや刺激を感じさせていただいたんですが、それ以外のプロレスにも興味が出てきたという感じでしょうか? やっぱり里村さんと闘ったことはもの凄く大きかったです。東京女子の外の選手と闘ってみて、その刺激を知ってしまったんですよね。あとはコマンド・ボリショイさんと組んで、W-1のリングで木村花ちゃんと朱崇花さんのタッグと闘ったことがあるじゃないですか?
──昨年の10月24日の後楽園大会ですよね。
【才木】その時、私が直接花ちゃんに負けてしまったんですけど、それも凄く悔しかった。花ちゃんも朱崇花さんも東京女子の外の選手だし、もっともっと強くなりたいなと思うきっかけになりましたね。
──特に里村選手は女子プロレス界の横綱みたいな存在ですもんね。
【才木】今までにないぐらいズタボロにやられた試合だったんですよ。でも、だからと言って私はそこで心が折れるような精神ではないし、いつか里村選手を倒せるぐらい強くなりたいと思った。そう思ったらW-1に行き着きましたね。
──なるほど。でも、才木選手はタレントとしての活動もされているわけじゃないですか? 里村選手にズタボロにやられて、もうプロレスはいいやとは思わなかったんですか?
【才木】私、自分の中ではタレントも100%だし、プロレスラーも100%でやってるんです。だから、タレントが片手間にプロレスやってるとか、結局タレントがやるプロレスみたいに思われるのも嫌なんです。私はプロレスやってる時はプロレスラーとしてやってるし、その本気度みたいなのをもっともっと見てほしいっていうのはありますね。
──逆にプロレスラーとしての本能を覚醒させられてしまったと。
【才木】それはあります。だから、私はどっちかって選べません。凄くわがままな性格で、やりたいことは全部やりたい。タレントもやりたいからやるし、プロレスラーもやりたいからやる。両方同じぐらいやりたいから選べないんです。
──なるほど。そこでプロレスラーとしてより成長するなら原点であるW-1という選択肢になったわけですね。
【才木】そうなんです。Cheer1に入る前はプロレスを観たことがなかったんですけど、毎月観るようになって凄くおもしろいと思ったし、デビューして試合を重ねるごとにプロレスって楽しいなって思わせてくれた場所なんですよね。それに女子選手は花ちゃんしかいませんけど、武藤さんをはじめとして所属している選手の方々はみなさん尊敬できる存在なんです。私は特に男子プロレスが好きで、自分も男子のようなプロレスをしたいと思っているんですよ。それも大きいかもしれないですね。
──男子のようなプロレスがしたい!
【才木】私、筋肉アイドルとしても活動しているんですけど、女性らしい筋肉というよりどっちかって言うと、男性的な筋肉になりたいんですよ。もちろん可愛いものも好きっていう女子らしい部分もあるんですが、プロレスは男性みたいなプロレスをしたい。
──性分が男寄りだ、と(笑)。
【才木】そう! だから、アイドルやってるのに全然可愛げがないと思います(笑)。でも、そうなんですよ。
──それだったら、男子だらけのW-1はうってつけですよね。
【才木】実際に練習も総合学院出身の男の子たちと一緒に練習させていただいているんですけど、男子の中に入ると余計に自分はまだまだだと感じる。それが成長するための伸びしろだと思うんですよね。
──ただ、根本的に男子と女子とでは生物的な違いってあるじゃないですか?
【才木】それが嫌なんですよ! 張り合っちゃうんですよね。負けず嫌いなんです。この間も男性ボディビルダーの方と対談をさせていただいたんですけど、その方は全国の大会でも優勝したりするような人なんです。その方の隣でポージングするってなった時に比べられちゃうと嫌だなと思っちゃって(笑)。
──その方はめちゃくちゃごついんですよね?
【才木】はい。でも、負けず嫌いが出ちゃうのが私なんですよね。凄く面倒くさいですね(笑)。女であるが故に「女の子なんだから」と見られるみたいなのが凄く嫌なんです。でも、その負けず嫌いなところはプロレスでも活きているんじゃないかなとは思いますね。
──とてもプロレスラー向きの性格だと思います。そして所属としてのデビュー戦が大田区総合体育館大会で行われることになったことについてはいかがですか?
【才木】W-1の春のビッグマッチでプロレスラー人生の第2章がスタートなわけですよ。凄く光栄です。ただ、だからと言って気負わず、いつもの才木玲佳のプロレスを見せられたらいいなと思います。相手がまた花ちゃんと朱崇花選手ですし、自分としては1回負けているタッグですからね。今回は堀田祐美子選手がタッグパートナーとして一緒に闘ってくださるんですけど、もちろんベテランの大大大先輩だから心強いです。ただ、その力に頼ってはいけないなと。ここは自分の腕で勝利を掴みにいかなきゃいけないなと思っています。
──なるほど。この花選手と朱崇花選手のFloUrishというタッグチームについてはどのような印象を受けていますか?
【才木】やっぱりでかいですね。私はプロレスラーの中でも特に小柄で、身長が150cmしかない。それに対して花ちゃんと朱崇花さんは160cm、170cmあるじゃないですか? 体格では既に負けている。で、お母さん譲りのビッグブーツにも結構やられてきました。でも、花ちゃんとはプロレス総合学院の同期だし、良き友であり良きライバルだと思っているんですよ。だからこそ、花ちゃんには特に負けたくない。10月の大会では直接ピンを獲られていて、それも凄い悔しかった。ただ、所属する前に先輩レスラーとお話をしたんですけど、「キャリアというのは年月じゃない。同じ期間でもどれだけの経験をしてきたかがキャリアになるんだ」と言われたんですね。花ちゃんとは同じ日にデビューしているし、同じ年月やっていますけど、向こうのほうが試合数も多いし、経験値は上だと思います。でも、私は私でやってきたプロレス人生があるし、そこで負けたくないですね。
──経験の密度の部分では負けてはいないかなという思いがあるんですか?
【才木】その定義は難しいですが…。試合数だったら負けてるので。ただ、私だって東京女子プロレスでやってきたキャリアがあるし、そこには誇りを持っています。
──パートナーの朱崇花選手についてはどのように思われているんですか?
【才木】身体能力が凄いですよね。ただ、私だってトレーニングをしているし、パワーという部分では負けたくない。だから、自分が負けているって思っているのは身体の大きさだけです。
──他は全く負けてない。
【才木】うん! 負けてない!
──ちなみにパートナーの堀田選手とは接点はあるんですか?
【才木】いえ、今回初めて関わらせていただきます。
──大レジェンドなんですけど、試合とかご覧になったことはあります?
【才木】過去の映像等は観ました。一度も引退せずに現役を続けている女子レスラーの中では一番キャリアが長いとウィキペディアにも書いてあったんですよ。
──なるほど。そういうベテランの人とのタッグになりますけど、今回は自分が所属しているW-1のリングですし、自分が試合を引っ張っていきたいというお気持ちはありますか?
【才木】私は私のプロレスをやるのみですね。大先輩と組んでどう振る舞ったらいいのかわからないんですけど、やっぱり気負わずにやるのが一番だと思います。大きい会場でも、レジェンドレスラーが隣にいても、才木玲佳は才木玲佳のままでいる。難しいけど、それが一番大事かな? とにかく自分の腕で勝利を飾って、レスラー人生の第2章の幕開けを幸先良いスタートにしたいですね。
【大会名】
「WRESTLE WARS」3.21東京・大田区総合体育館大会
【日時】
2019年3月21日(木・祝)15時試合開始/14時開場
【場所】
東京・大田区総合体育館