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2019/02/26 22:01

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松坂桃李主演の『娼年』を手がけた三浦大輔が3月にワークショップを開催、現場で目を惹く役者の条件とは!?

演劇ユニット「ポツドール」の主宰で、劇作家・映画監督とマルチに活躍する三浦大輔(C)Deview
演劇ユニット「ポツドール」の主宰で、劇作家・映画監督とマルチに活躍する三浦大輔(C)Deview

 演劇ユニット「ポツドール」の主宰で、劇作家・映画監督とマルチに活躍する三浦大輔が、3月に銀座九劇アカデミアにて、俳優向けのワークショップ【『映像』『舞台』両方できる役者になる】を開催。それに伴い、ワークショップ受講者の募集を行っている。

 「銀座九劇アカデミア」とは、女優の長谷川京子や新垣結衣らが所属する「レプロエンタテインメント」が新設したワークショップスタジオ。“プロフェッショナル”を育む場として、これまで長塚圭史や蓬莱竜太などによる上質なワークショップやイベントを多数開催している。

 今回のワークショップでは、「映像を前提とした演技」と「舞台を前提とした演技」の違いと共通点を考え、それぞれの基礎体力をしっかりつけるというもの。三浦作品の台本を使い、実際にカメラの前と観客の前での意識の違いを体感しながら演じ、同時にその過程において自身と向き合い、映像、舞台、それぞれの分野で、個々が役者として生き抜く術を見つけることを目指す。

 オーディションサイト『Deview/デビュー』では、『愛の渦』『娼年』など、舞台と映像の両方の分野で活躍している三浦に、同ワークショップの狙い、目を惹く役者の条件、応募者へのメッセージなどを聞いた。

■「欲張って、舞台も映像も両方できる役者を目指しましょう!」

――今回のワークショップで、【『映像』と『舞台』両方できる役者になる】というテーマを掲げられた狙いとは?

【三浦大輔】「今までもワークショップはやってきたんですが、今回のようなテーマでやるのは初めてで。自分なりに『映像』『舞台』とその分野ごとで役者に伝える演技の方法論みたいなものを確立してきたんですが、僕自身、映像と舞台の両方の分野を偏りなくやっているけど、役者さん側も『映像』『舞台』両方やりたいという人たちが増えている。じゃあ、両方をテーマとしてワークショップがあってもいいんじゃないかと。僕が確立してきた両方の方法論を伝えつつ、“『映像』と『舞台』の違いとは何なのか?”というのを明確にして、両方の分野にチャレンジしてくれる人が増えてくれたらいいなという思いもあって、今回こういったテーマにしました。このテーマでワークショップをやったことがないので、自分なりにも新しい発見があるのかなという期待も持っています」

――『映像』『舞台』両方の分野で活躍されている三浦さんならではのワークショップになると。

【三浦大輔】『映像だからこうやる』『舞台だからこうする』っていうのを同じワークショップ内で比較することって、今までやってなかったので、僕的にもすごく楽しみです。ワークショップという場でその違いを明確にすることによって、自分の仕事にも反映できるでしょうし、受ける人にとっても映像と舞台のそれぞれのコツや自分自身を考え直すきっかけになってくれたらなと思います」

■「『映像』と『舞台』の違いや共通点を体感してもらえたら」

――具体的にはどんな内容のワークショップになるんでしょう?

【三浦大輔】「僕の作品は、舞台化して映像化するというパターンが多いので、その時の台本を使って、舞台と映像でそれぞれどういう演出をしたのか、その違いとは何か?というのを実際に演じてもらってその違いというのを体感してもらえたらなと。題材となるものが舞台化も映像化もされている同じ作品なので、やる目的・やる場所の違いによって演技を変えるということを体感してほしいなと思っています」

――舞台化も映像化もされている作品で、それぞれの芝居の違いや共通点を体感するというのは、とても貴重な体験になりそうです。

【三浦大輔】「自分が演じてみることで感じることもあるでしょうし、他の人が演じているものをお客さんの目線から観て、“なるほど!”と感じることもあると思いますし、実際にその違いや共通点を体感して明確にしてもらえたらと。あとはこのワークショップを通じて、映像と舞台、両方に対応できる基礎技術を身につけてもらえたらと思います。最終目標というか、理想としては、それぞれの違いやコツをしっかりと掴んだ上で、結局、本質は一緒なんだなという意識まで辿り着けたらいいなと。技術的な面でそれぞれ求められることは違うんですけど、演技することの本質は一緒なので」

――今回のワークショップで参加者に求めるものは?

【三浦大輔】「舞台と映像に隔たりなく活動したいという人はもちろん、職業として役者を志したいという本気な人とやりたいなと思っています。ワークショップって、僕にとっても普段出会えない人と出会える場でもあるし、将来自分の作品に出てほしいなという人を探すきっかけでもあると思うので。お互いにとっていい出逢いの場になったらいいなと思います。この場で勉強するというよりは、実践的で現場で使えるためのものなので、その技術を使って、現場で活躍したい!という人を求めています」

■「一番自分が惹かれるのは、自分の価値観を共有してくれる人」

――普段、三浦さんがワークショップや現場で、「この人と一緒にやりたい」と惹かれる役者さんってどんな方でしょうか?

【三浦大輔】「価値観が共有できることですね。一番自分が惹かれるのは、僕はだいたい自分のオリジナル作品でワークショップをやることが多いので、その時に僕が書いた脚本の意図をいち早く読み取れる人。多少の説明はするけど、僕の伝えたいことを本を読んだだけで読み取ってこっちに提示してくれる人、自分の価値観を共有してくれる人を見ると“一緒にやりたいな”って思います。自分の中では、技術的に芝居が上手いとか、容姿が良いという人よりも、そういう方のほうが惹かれますね」

――ちなみに。そもそも三浦さんが芝居の世界に興味をもったきっかけって何だったんですか?

【三浦大輔】「最初は、学生時代にテレビドラマがとても好きで、そういうものを作りたいと思って大学に進学して、演劇サークルに出会ったことがきっかけです。それまではテレビドラマばかり観ていて、映画も演劇もあまり観てこなかったんですが、演劇と出会って、それをやる場が出来て、その後映像に繋がっていったというような感じです。今は、原作ものもやりますが、自分が考えて作った話を具現化できれば、ジャンルは問わないという姿勢ではいます」

――テレビドラマに憧れて、演劇サークルに入ったというとですが、最初から役者志望ではなかったんですか?

【三浦大輔】「実はサークルに入ったとき、1年だけ役者もやっていたんです。でも、1年やってみて役者は自分には向いてないなとすぐに悟って。演技が上手い下手というより、正直に言うと、演じることがやっていて楽しくなかったんです(笑)。でも、モノ作りはしたいという想いはあったので、裏方にまわりました」

――舞台・映像、両方で活躍されている三浦さんが思う、この業界の魅力とは?

【三浦大輔】「いろんな職業があると思うんですが、努力したり自分がやった成果に対して、周りからの称賛だったり跳ね返りが普通の職業よりも大きいのかなと。人から一目置かれたり、特別な存在として見られるという快感……って言ったらちょっといやらしいですけど(笑)。役者さんって普通の人にはできない特殊能力だと思うし、競争率も高いし大変だけど、そこで頑張って成果を出せれば、他の仕事では味わうことのできない達成感や承認欲求、自己顕示欲だったり、そういうものが一番満たされる職業なのかなと思います」

――『デビュー』読者には10代〜20代の若い世代のユーザーが多いのですが、そういった世代に向けて、やっておいたほうがいいというようなアドバイスがあれば。

【三浦大輔】「そういう若い世代の方で、自分の価値観に迷っていたり、出来上がってない段階のときに、いろんなワークショップに行って、講師の価値観やいろんな生徒の演技とかを体感することって大事なんじゃないかなと思います。若いってことはそれだけ選択肢の余地もある。自分の価値観を決めるという上で、たとえば『このワークショップはつまらなかった』とか、『これは私には合わないかも』と思うだけでも身になると思うので、いろんなところに飛び込んでみたらいいんじゃないかなと思います。ワークショップは、実践できる場でもあるし、経験を積める場でもある。それに、部活やサークル感覚のような感じではなく、みんな真剣にやっていて、思っているよりも緩い場ではないと思いますし、若いうちにそういうところにどんどん参加していってほしいなと思います」

――では最後に、改めて同ワークショップのアピールをお願いします。

【三浦大輔】「僕が普段求めているのは、人前で面白いことが出来るとか、目立てるということではなく、その人の本質的なところを見たいという欲求が強いので、僕のワークショップでは、けっこう普段地味な人だったり、劣等生だった人が花開くことが多いんです。なので、いろいろと迷っている人が“自分のこういうところが役者としての魅力になるのか”とか、行き詰っている人が一歩踏み出すきっかけになるようなものになればと思います。それと、映像と舞台、両方を同時にやるワークショップってなかなかないですし、普段、映像・舞台をやっている人でもその違いを比較して体感したり、自分の中でちゃんと考えたりすることってないと思うので、それを考える良いきっかけになったらいいなと思います。欲張って、舞台も映像も両方できる役者を目指しましょう!」

 三浦大輔ワークショップin銀座九劇アカデミア「『映像』『舞台』、両方できる役者になる」は、3月18日(月)、20日(水)、22日(金)、24日(日)【各12:00〜16:00/17:00〜21:00】の全4回(2クラス制)。応募資格は、18歳以上の男女で、応募締切は3月3日までとなっている。同ワークショップへの応募詳細は、銀座九劇アカデミア公式サイト(https://asakusa-kokono.com/academia/)および、オーディションサイト『デビュー』(下記リンク参照)にて掲載中。

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  • 三浦大輔が3月に銀座九劇アカデミアにて、俳優向けのワークショップを開催(C)Deview

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  • 『デビュー』の取材に応じる三浦大輔(C)Deview

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  • 銀座九劇アカデミア

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