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2019/02/06 08:41
詞・曲・歌声全てが高評価の王道シンガーソングライター・あいみょんが首位 『2019年 ネクストブレイクランキング〜アーティスト編〜』
音源リリースの形式も多岐にわたり、動画配信、ライブ等ヒットの形も多様化している現在。オーディション&エンタメ情報サイト「デビュー」では、今年さらなる飛躍が期待される『2019年 ネクストブレイクランキング』を発表。アーティスト編では、昨年の紅白歌合戦に出演したあいみょんが、37%という圧倒的な得票率で1位を獲得した。
◆歌詞、曲、歌声…全ての評価が高い王道シンガーソングライター。紅白出場で全世代の支持を受ける。
1位を獲得したのはシンガーソングライターの【あいみょん】。2018年には軒並み配信チャートの1位を独占し、「配信で人気。10代、20代の方の“デジタルネイティブ”と言われている世代に人気で、今年の活躍が顕著」という選考理由で昨年『第69回NHK紅白歌合戦』への出場を果たした。今回、「もうブレイクしている」という投票コメントが非常に多かったが、候補は「オリコンシングル及びアルバム週間ランキングで1位を獲得していないアーティストから」という基準で選出されているためで、アーティストのブレイク、ヒットの形が変化していることを、はっきりと示しているのかもしれない。
そもそも音楽配信を利用する若い世代から絶大な支持を得ていたが、「紅白歌合戦に出場していたので、知名度が上がったと思うから。初めて楽曲を聞いて興味を持った人がいるかもしれないので」(千葉/50代/女性)「去年に引き続き、若者世代から今年は40代50代への知名度も増すのではないかと思うから」(愛知/10代/女性)と、今回アンケート調査した全世代にわたって支持が拡大。アコースティックギターを手に、ちょっとハスキーな心地よい低音で、純度の高い生身の想いを胸を突き刺す独特の歌詞で歌い上げる姿は、“古き良き”フォークシンガーの佇まい。コメントにも「歌が良い」「曲が良い」「歌詞が良い」という言葉が並び、そのアーティスト名やヒットの経緯から受ける印象よりもずっと「王道」を行くシンガーソングライターだと言えるだろう。
また『獣になれない私たち』(NTV)の主題歌「今夜このまま」や、アニメ映画『あした世界が終わるとしても』の主題歌「あした世界が終わるとしても」のほか、テレビ番組、CMなどのタイアップが多数あることに加え、芸能人やアーティストにファンが多く口コミで魅力が拡散しているのも特徴。「CMやドラマへの起用が増えているため。芸能人にファンが多く、口コミで広がってるため」(静岡/20代/女性)「ロックを好きでない友達から名前を聞いたりするので。ドラマの主題歌などの影響が大きいように思う」(大阪/20代/女性)「どの曲も注目作品のタイアップで、歌詞も深いしメロディーも中毒性がある。『けもなれ』の主題歌が一番好きです」(岡山/30代/男性)と、昨年からの注目度の上昇は群を抜いている。「もうブレイクしてると思うけど、次のアルバムはめっっちゃ売れると思う」(北海道/30代/女性)と、2月13日に発売予定のアルバム『瞬間的シックスセンス』のセールスの伸びも大いに期待できそうだ。
◆第2位はセンスあふれる楽曲が武器のピアノポップバンド。
第2位に選ばれたのは【Official髭男dism】(オフィシャルヒゲダンディズム)。2012年6月7日、島根大学と松江高専の卒業生で結成された彼ら。「髭の似合う歳になっても、誰もがワクワクするような音楽をこのメンバーでずっと続けて行きたい」(公式サイトより)というのがそのバンド名の理由。ブラックミュージックをルーツにしつつ、ヴォーカル・藤原聡のピアノが印象に残る都会的でセンスあふれるアレンジが特徴だ。「個性的、なおかつおしゃれ。刺さる人は多そう」(神奈川/20代/女性)「あまり邦楽を聴かない私が、Official髭男dismの『Tell Me Baby』という曲をきっかけに沢山聴いたから。本当に落ち着く声で、歌詞が響いてきます」(兵庫/10代/女性)と、音楽通も唸らせる音楽性が注目されている。
月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』(CX)の主題歌に、メジャーデビュー前でありながら「ノーダウト」が抜擢されたことも、彼らが奏でるピアノポップのメジャー感を物語る。「ドラマの主題歌に選ばれることが増えそうな曲調だから」(滋賀/10代/女性)「最近ドラマやCMで使われるようになったし、曲がおしゃれだから大人に見つかったら早いと思う」(埼玉/20代/女性)「テレビでの起用が多く、曲調が少し星野源やsumikaに似ていて万人受けすると思うから」(静岡/20代/女性)と、今後ますます様々なフィールドでその曲を耳にする機会が増えそうだ。そして「紅白予備軍。一気に火がつけば今年の出場もありえると思う」(神奈川/30代/女性)「実力がすごい。今年の紅白に出てもおかしくないくらい」(神奈川/20代/女性)と、今年1年間を通じての活躍も期待されている。
◆キャッチ―な楽曲で10代からの圧倒的支持を受ける才能の塊。
第3位にランクインしたのは、男女5人組ロックバンド【Mrs. GREEN APPLE】。10代が中心のリスナーを持つ『SCHOOL OF LOCK』(TOKYO FMほか)で「超現代史の講師」としてコーナーレギュラーを持ち、昨夏は映画『青夏 きみに恋した30日』主題歌&挿入歌を担当、2019年1月9日にリリースされたばかりの8thシングル「僕のこと」は第97回全国高校サッカー選手権大会応援歌に決定と、中高生の心を確実に掴んでいる。「SEKAI NO OWARIと同じように若者を巻き込んでいきそうな気がする」(大阪/20代/女性)と、主に若年層からの支持が強みだ。
「NHKに出演してカバー曲を歌っていたが、なかなかよかったから」(三重/30代/男性)「歌番組で見て好印象だったから」(千葉/10代/女性)「バンド名にそぐわず?なかなかキャッチーな曲が多い(アニメの主題歌のイメージが強い)」(愛知/50代/男性)と、個性的でありながら親しみやすいキャラクターと、高度なテクニックとキャッチ―な楽曲を併せ持つ彼ら。「同世代とは思えない才能がある」(岡山/20代/女性)「若手で1番勢いのあるバンドだと思うから」(東京/20代/女性)「次世代の国民的バンドになりえる」(福岡/30代/男性)というように、これからの本格的なブレイクを確実視する声も多い。
◆出自もスタイルも多彩なブレイク候補のアーティストたち。
4位にランクインした【Aqours】は『ラブライブ!サンシャイン!!』から生まれた女性声優ユニット。昨年末の紅白の企画ステージに登場し、アニメのファン以外にも一気に知名度を拡大。「『ラブライブ!サンシャイン!!』のファンはもちろん日本文化を愛する外国の方にも愛されそうだから」(千葉/10代/女性)「最近音楽番組で見かけることが多くなってきた。アニメ系で自分とは無関係と思っていたが 楽曲も良くてファン層が広がっていると思えるから」(千葉/40代/女性)と、アニメの枠を飛び出して、活躍の場を広げそうだ。
6位の【緑黄色社会】は女性2人、男性2人の混合バンド。2013年に10代音楽フェス「閃光ライオット」で準グランプリを獲得、昨年メジャーデビューを果たした。「インディーズの時から好きなんですが、去年ようやくメジャーデビューをしたので今年は頑張って欲しい。古坂大魔王や松井玲奈も絶賛している」(岩手/30代/男性)と、その特徴的な名前がじわじわ浸透中。「バンドが脱皮してキラキラになった。飛び立ちそう」(大阪/50代/男性)「ボーカルのビジュアルが良い」(埼玉/40代/男性)という、テレビでも目を引く輝きで、今後新しい支持層を開拓してくだろう。
「performanceの完成度、ボーカル力、トータルで観て華があるしもっと見てみたいと思ったので」(静岡/10代/女性)「『PRINCE OF LEGEND』や音楽番組などの露出が増えて来たから。みんなイケメンだし、パフォーマンスがカッコイイから」(神奈川/50代/女性)と広い世代の女性票を集める7位の【THE RAMPAGE from EXILE TRIBE】。「暗い歌詞、メロディと相反した澄んだ歌声、かっこいいルックスと最強です」(福島/10代/女性)「中二病の人の支持が強そうだけれども、歌声はやはり唯一無二」(神奈川/20代/女性)と、歌声への賛辞が集まる9位の覆面グループ【神様、僕は気づいてしまった】。出てきた環境も、そのスタイルもバラエティに富んだランキング。個性的なネクストブレイク候補はまだまだ音楽シーンに溢れている。
【調査概要】
集計期間:2019年1月5日(土)〜2019年1月11日(金)
調査対象:合計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代〜50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
※2014年メジャーデビュー以降で、オリコンシングル及びアルバム週間ランキングで1位を獲得していないアーティストから選出。