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2018/11/24 19:07
全国中高生の声の祭典『第七回 声優魂』 大阪府の高2・山岡琳さんが優秀賞受賞
全国の高校生・中学生と、世界中の“声優”を目指す若者が集う“声の祭典”「第七回 国際声優コンテスト『声優魂』」が18日、ゲートシティ大崎ホールにて開催された。1,210通のエントリーの中から、ファイナリスト22名(3名欠場)が最終審査に挑み、優秀賞に、大阪府出身の高校2年生・山岡琳(やまおか・りん)さんが選ばれた。
一般社団法人 国際声優育成協会が、声優プロダクション、アニメ製作会社、メディアなどの協力を得て、『声の祭典』として声優の世界をめざす若い才能を応援するために開催している『声優魂』。今年は、書類選考を通過した全国の中高生と、鳥取大会、近畿(京都)大会、九州(熊本)大会の各地区大会代表、そして世界中からのエントリー「インターナショナルカテゴリー」の代表を合わせたファイナリストが最終審査のステージに上がった。
最終審査は、AT-Xで放送中のサイドカー・レースをテーマにしたアニメ『つうかあ』の映像を使用。ステージ上で3人一組のアフレコレッスン形式で行なう『アフレコ審査』、そしてボイスドラマの台本を3人一組で演じる『掛け合い台詞審査』という2つの実技審査を実施。現役の声優や音響監督(声の演出の責任者)、アニメプロデューサーらが審査を行なった。審査では台本の読み込み方、キャラ付け、相手との距離感やモノローグなどでの演技の変化など、具体的なアドバイスが飛び、全員が1回目の演技より2回目の演技が飛躍的な向上を見せ、短い時間の中で急成長を遂げていた。
山岡さんは、アイドル性の高い自己紹介と「良く通る声」で自己PR。衣装やヘアメイクも含めてしっかり自己プロデュースをして審査に臨んだ。そして審査について「私、アドリブを入れた時に、みんなが笑ってくれるのが好きなんです。審査員の方がアドバイスで『もっとアドリブをいれてほしい』とおっしゃっていたので、自分を出すことが出来ました」と手ごたえを感じていたようだ。
優秀賞受賞の感想について「声優だけじゃなくて、舞台でもお歌でも活動したいと思っていたので、今回の受賞が自分に自信をつけるきっかけになりました」と語り、「また『声優魂』さんに応募したいと思いました」と、最優秀賞を目指して再チャレンジすることを宣言した。
声優を目指したきっかけについて「小学2年生のころに声優というお仕事を意識しました。そのときに放送していた『鋼の錬金術師』がすっごく大好きで、主人公のエドワード・エルリック役の朴路美(※路は正しくは王へん)さんに、“女の人なのにこんなにカッコいい声を出せるんだ!”って魅了されてしまって」という山岡さん。「体験授業で朴さんの講演を聴く機会があって、もうオーラから何から何まで違って、どっしりしていて、私の中の革命を起こしてくれた人物だなって思いました」と心酔している様子だ。
将来の目標について「マルチに活躍できる声優」を挙げ「『私みたいな声優になりたい』と夢を持って目指してくれる人を育てられるような声優さんになりたいです。声のお仕事だけじゃなくて、歌、舞台とマルチに活躍したいです」と夢を語った。
なお第七回 国際声優コンテスト『声優魂』では、最優秀賞に大阪府出身の高校3年生・籔根歩美(やぶね・あゆみ)さん、優秀賞に神奈川県出身の高校3年生・田中しおりさん(たなか・しおり)、特別賞に鹿児島県出身の高校2年生・寺原成美さん(てらはら・なるみ)、インターナショナルカテゴリー入賞に李相根さん(韓国/日本在住)、デレピアネ・ミゲルさん(Dellepiane Miguel/アルゼンチン/日本在住)、洪羽函さん(本日出場せず)がそれぞれ選ばれた。