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2018/10/31 18:41
3度目のロミオ役を演じる古川雄大「よりパワーアップしたものを」と決意、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』制作発表
2019年2月より上演される、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の制作発表が、30日に都内で行われ、ロミオ役を演じる古川雄大&大野拓朗らキャスト陣が出席した。
2001年にフランスで生まれ、その後世界中で500万人以上を動員した世界的大ヒットミュージカル『ロミオ&ジュリエット』。日本では2010年に宝塚歌劇団星組で初演され、その後も雪組・月組と相次いで上演。2011年秋には宝塚歌劇弾での上演を成功に導いた、日本ミュージカル界をけん引する演出家・小池修一郎氏により、日本オリジナルバージョンとして上演され、注目を集めた。その後、2013年にも再演し、計16万人を動員。2017年には、振付・美術・衣裳などを一新した新演出版として上演。失われた世界に燃え上がるひとすじの恋と情熱をパワフルなパフォーマンスで描き出し、好評を博した。
そして、2019年2月より、新キャストを加え、2017年の新演出版の再演が決定。この日の制作発表には、古川と大野のほか、葵わかな、木下晴香、生田絵梨花(乃木坂46)、三浦涼介、木村達成、平間壮一、黒羽麻璃央、渡辺大輔、廣瀬友祐、大貫勇輔、宮尾俊太郎、演出を手掛ける小池修一郎が出席。
制作発表では、同作でお馴染みの楽曲の歌唱披露からスタート。ロミオ役の古川&大野、ベンヴォーリオ役の三浦&木村、マキューシオ役の平間&木村の6人による『世界の王』、葵、木下、生田のジュリエット3人による『バルコニー』、ティボルトを演じる渡辺と廣瀬による『今日こそその日』、そして最後に、ロミオとジュリエットを演じる古川、大野、葵、木下、生田の5人による『エメ』が披露された。
今作で3度目のロミオ役となる古川は、「僕自身、前回が最後のロミオ役だと思い、悔いが残らないようと挑んでいたので、今回またお話しをいただいたときは正直びっくりしました。でも、チャンスをいただけるなら、またロミオに挑みたいと思いました」と明かし、「今回は新演出の再演ということで、よりパワーアップしたものをお見せしなければいけないというプレッシャーを今から感じておりますが、みなさんと共に素敵な作品を目指して稽古を取り組んでまいりたいと思います」と意気込みを語る。
そして、新キャストも加わった新しいカンパニーに対し、「昨日、制作発表のリハーサルをやったんですが、この環境、この作品、このカンパニー、この仲間が大好きだなと心から思い、とても心落ち着く場所だなと思いました」と述べ、「新キャストのみなさんもステキな人達だなと感じましたし、きっといい空気感の中で稽古に臨んで、より良いものを目指していけるんじゃないかと期待しております」とコメント。
「本作が世界で一番好きなミュージカル」と話していた大野は、「2011年の初演を拝見したときにすごく痺れて、ただただ憧れの舞台でした。“いつかロミオの役をやりたい”という想いで、歌の稽古を4年間ずっとやってきて、去年晴れてロミオをやらせていただきました。2度目のミュージカルということで、ゼロから全てをさらけ出して挑もうと思ってやったのが、昨日のことのように思い出せます」と前回の公演を振り返り、「観に来てくださったみなさんにとって、一生の思い出に残るようなステキな舞台を、必ずや作り上げたいと思っております」と決意を新たにする。
ジュリエット役をオーディションで勝ち取った葵は、本作が初舞台・初ミュージカルということで、「本当に緊張しています」と明かしつつも、「ファンの方や小池先生、そしてキャストのみなさんにも、誰にも負けない強い愛情を注ぎながら、ジュリエットとして成長していけたらなと思います」と吐露。さらに「わからないことが本当に多く、知っていることが一つも通用しないような世界なのかなと思います。でも、怖がらずにみなさんを信じて、自分の力もできる限り新して、ジュリエット役に取り組んでいきたいです」と意気込んだ。
前回に引き続き、ジュリエットを演じる木下は「ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は、デビューさせていただいた特別な思い入れのある作品です。いよいよ2019年の『ロミオ&ジュリエット』が指導するんだなということを感じて、すごくワクワクしています」と声を弾ませ、同じく2度目のジュリエットを演じる生田は「またこうしてジュリエットに巡り会えたことに感謝しています」と語り、「今回は全8公演という短い日程しか参加できないのですが、その中で、“前回よりどれくらい成長できるのか”であったり、もっともっと広い視野を持ってみなさんと向き合っていきたいと思います」と明かした。
本作より新キャストとして、ロミオの親友・ベンヴォーリオ役に挑む三浦と木村。本作について三浦は、「パワーがあって、今の若い人たちが観ても楽しいと思える作品です」と述べ、「新キャストとしてどこまでできるかわかりませんが、初演のみなさんに負けないように、一生懸命頑張りたいと思います」と決意表明。木村は「ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』を演じる役者の一人として、ここに立てていることを光栄に思います。自分は歌もダンスも芝居もまだまだですが、公演によって役者が変わる中、芝居を固定せず、柔軟な気持ちで日々ぶつかっていけたらと思います」と力強く語る。
前作に引き続き、マキューシオ役を演じる平間は「若者のパワーや熱意を持って、この作品に挑みたいと想いますし、一生懸命頑張って楽しんで、これからもこの作品が続いていくように頑張っていきたいです」とコメント。新キャストとしてマキューシオ役に挑む黒羽は「脇汗が止まらないくらいめちゃくちゃ緊張しています」と苦笑いを見せながらも、「偉大な先輩方から学び、盗めるものはどんどん盗んで自分の力に代えていこうと思っています。男性キャストでは、僕と(木村)達成が最年少になるので、最年少らしく舞台上で存分に暴れたいです」と身を引き締めた。
ロミオと敵対するティボルト役は、渡辺と廣瀬が前回より続投。渡辺は「素晴らしい先輩たちの中で、先輩方に頼らず自分たちの熱を届けられるよう、しっかりと務めていきたいと思っているので、みなさん楽しみに待っていてください」と期待を寄せ、廣瀬も「再演にあたって、喜びや感謝、恐怖や不安、いろんな感情が今ありますが、新キャストを迎えての新しいカンパニーでしかできない『ロミオ&ジュリエット』の仲で、ティボルトとしてステージ上で人生を全うできたらと思うので、ぜひご期待ください!」と呼びかけた。
初演から死のダンサーを演じている大貫は、「ダンサーでありながらも、最近では歌やお芝居もやらせていただいていて。4回目にして、また新しい死のダンサーを見つけられるんじゃないかなという予感がしています」と明かし、同じく死のダンサーを演じる宮尾は「これだけお客様に愛されて再演を繰り返すことができ、興行的にも成功しているというのは、小池先生をはじめ、キャスト・スタッフが一丸となった結果だと思っています。今回もその一員として皆様に愛を届けられるよう頑張りたいと思います」とコメント。
演出を手がける小池は、「昨年は新しいバージョンを作るということで、いろいろと試行錯誤して、手探り状態でやっていたと思います。今回は、前やったことを踏まえて、未消化だった部分をクリアにして、完成を目指したい。新キャストが加わり、新たな力を得て、さらに活性化させ、より熱さと激しさを舞台に乗せられればと思っています」とアピールした。
ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は、2019年2月23日(土)〜3月10日(日)まで東京国際フォーラム ホールCにて上演される。その後、愛知公演が2019年3月22日(金)〜24日(日)まで刈谷市総合文化センター、大阪公演が2019年3月30日(土)〜4月14日(日)まで梅田芸術劇場メインホールにて上演される。