2008年にAKB48のメンバーとしてデビューし、ユニット「フレンチ・キス」のメンバーとしても活躍した高城亜樹が、デビュー10周年を迎えて初のフォトエッセイ『これまで歩んできた道／これから歩む道』を発売。その完成記念記者会見を13日、ラドンナ原宿で開催した。

　AKB48卒業後、映画や舞台に活動の場を広げている高城。昨年は舞台の中心に活動し、今冬は元AKB48の前田亜美、藤江れいなと共にトリプル主演を務めるオムニバス映画『アニメ女子・外伝〜藍の翼・カーレッジ』（2018年冬公開予定）の出演。もう1作品の映画の撮影にも入るなど、女優活動も軌道に乗り始めた。

　今年デビュー10周年を迎えた心境について「日比谷野音でAKB48の研究生として初お披露目されたときは、アイドルは5年ぐらいでやめると思ってました。母が私を産んだのが23歳だったので、そのぐらいの年には結婚してると思ってました。でも全然違いましたね（笑）。今10周年を迎えられているのが不思議でもありますし、これからどうなるんだろうっていうワクワク感もあります」と語る。

　高城は、初のフォトエッセイについて「生まれてきてから、どうして芸能界に憧れたか、どうしてAKB48に入ったかなどを話す機会がなかったので、生まれてから、AKB48入って、卒業するまで、ほぼほぼ未公開の話が詰まっています。そしてどうしてこんなふうな高城亜樹になったのかが分かる、ファンの方にも新鮮で濃厚な内容になっています」と解説。本著の作成のために、家族にも改めて話を聞いたという。

　「家族と思い出話をたくさんしました。VHSテープで撮った昔のビデオを見るためにリサイクルショップでデッキを買ってきたり。一番下の妹が今年の春ハタチになったので、お母さんも『娘3人を育て終えた』という感じで昔話スイッチが入っちゃって、延々と語るという（笑）。高城家にとっても節目の年になったのかなって思います」

　文章のほかにも写真にもかなり力を入れた本作。幼い頃を過ごした北九州でロケを行ったという。「お父さんの親戚も住んでいて、ちっちゃい頃の記憶が多い北九州で撮影を行いました。写真もルーツを辿って、原点に戻るという感じでした」。またこだわりは衣装にも及び「今回は衣装のスタイリングを自分でやりました。自分なりに10年やってきて、魅力の出し方を試行錯誤しました。今回の本の推しの部分です」と、自信を見せた。

　10月3日に27歳の誕生日を迎えた高城は「AKB48を卒業してから年齢をいう機会がないので、『27』という口の動きが初めてで。20歳ぐらいで感覚が止まっていて、自分の感覚で23ぐらいだったので、『27』というろうそくに驚くという」と笑う。27歳という年齢については「27歳らしい女性になりたい。精神面で成長したいですね」と語る。

　早婚だったという母親から『結婚しなさい』というプレッシャーはないのかと聞かれると、「お母さんとお父さんは、3姉妹とも自分で決めたことを後押ししてくれる親なので、自由に伸び伸びとやらせてもらってます。でも30歳を過ぎたところで焦るんですかね？『○〇ちゃんが結婚したみたいね』とか言われるのかな…」と語った。

　この先も芸能界で仕事を続けることを希望しているという高城。「いつまで、というのは考えたこともなくて。最初は不安もあったけれど、たくさんの人に支えられながらこのお仕事が出来ていますので」と語る。「今は演技のお仕事が楽しい」というが、「AKB48時代に、本当にいろんなジャンルのお仕事をさせてもらったので、これからも『絶対に女優』とは決め込まずに、柔軟性のある人になっていきたい」と抱負を語った。

　最後にファンに向けて「グループを卒業したので注目度は低いかなと思ったけど、卒業してからも応援してくれるファンの方もたくさんいるのが嬉しいです。何故このような高城が出来上がっているのかを知っていただき、好きでよかったと思っていただける本になっています」とメッセージを送った。