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2018/07/04 19:57
2年目のピーターパン・14歳の吉柳咲良、フック船長ISSAとウェンディ河西智美のサポートに涙
「第41回ホリプロタレントスカウトキャラバン PURE GIRL2016」でグランプリを獲得しデビューした女優の吉柳咲良が4日、2年目の主演舞台、ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』の制作発表会見に登壇した。
ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』は、日本初演から今年で37年目を迎えた人気ミュージカル。初代の榊原郁恵に始まり沖本美智代・冨美代姉妹、相原勇、宮本裕子、笹本玲奈、中村美貴、宮地真緒、高畑充希、唯月ふうかが演じてきたピーターパンは、吉柳が10代目。今年2年目の主演を務める。
会見のオープニングで、作品の象徴的なナンバー『アイム・フライング』を歌って登場した吉柳。「今年で2年目になり、去年とは違ったプレッシャーだったり、座長の重みというものを感じています。去年は自分のことでいっぱいいっぱいになってしまったんですけど、今年は、技術面やセリフの読み解き方も変わって来たと思うので、そういう面も含めて頑張りたいと思います」としっかりと挨拶し、成長の跡を見せた。
今回はフック船長/ダーリング氏役のISSA、ウェンディ役の河西智美と初の顔合わせ。ISSAは吉柳について「一言で言うと頑張り屋さん」と評しながら、「自分がやらなきゃやらなきゃって考えているし。どんな場面でも一生懸命な子なので…そこまで気張んなくていいんじゃない?って。もっと子供でいい」と気遣う。
そして「僕は稽古場で隣にいるんですけど、ちょいちょい遊びながら、楽しく。なるべく咲良が一人で考えないようにするのが僕の仕事かな…と思いながら。座長と言うと荷が重すぎるんじゃないかと思うんですが、責任感の強い子なので、そればっかりに行くんじゃなく、みんなにちゃんと頼れるようにしていければなって」と、バックアップしていくことを約束した。
一方ウェンディ役の河西は「去年、咲良ちゃんのピーターパンをお客さんとして観に行かせてもらって、本当にそこにピーターパンという男の子がいるなぁって感じて。そして今年歌稽古で会った時、去年より歌やお芝居が成長していて、私自身も勉強になることが多くて。1年間たくさん努力したんだなって思いました」と、その存在感と、そこに至る努力を思いやる。
そして「ちょうど今の咲良ちゃんの年が、自分が芸能界に入った年なので、こんなふうに責任感を強く持つというのは、なかなか普通の子ができることではないし。私も近くでセンターに立つ重圧を感じている子たちを見てきたつもりではあるので」と、自身がグループで経験した感覚を思い起こした様子で「できる限りウエンディとして、ピーターパンの咲良ちゃんを横で支えられたらいいなって思いましたし、そう思わせてくれる女の子であり、ピーターパンという少年なのかなって思います」と語った。
二人からの愛情に満ちた言葉を聞いた吉柳は、目に涙をいっぱいため「これ以上、聞くと(涙が)止まらなくなりそう…。本当にありがたいです、期待に応えられるように頑張ります」と答えた。
吉柳は2年目の舞台に向けて「演出家の藤田さんが『ピーターパンは永遠に少年のままだけど、子供のまま成長している』とおっしゃっていて、確かにそうだなって思います。それこそが、1年間を通して成長した私が、今回見せるべきところじゃないかと思っています」と意気込みを語った。
ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』は22日から8月1日まで東京国際フォーラム ホールCにて東京公演を行う。その後、大阪公演が8月12日に梅田芸術劇場メインホールで、金沢公演が8月22日、23日に金沢歌舞伎座で、名古屋公演が8月25日、26日に御園座で上演される。
なお現在、吉柳咲良のデビューのきっかけとなった『ホリプロタレントスカウトキャラバン』の第43回大会『43rd HORIPRO TALENT SCOUT CARAVAN ホリプロスターオーディション −好きになってもいいですか?−』のエントリーを受付中。応募の方法はオーディション情報サイト「デビュー」に掲載中。