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2018/06/29 18:31

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朝ドラ出演女優・奈緒も輩出 野島伸司総合監修の俳優養成所『ポーラスター東京アカデミー』で育成の女優の卵にインタビュー

『ポーラスター東京アカデミー』にて。愛尋さん(左)、田中里歩さん(右)にインタビュー。後ろの棚には野島伸司氏が脚本を手掛けた作品が並ぶ(C)Deview
『ポーラスター東京アカデミー』にて。愛尋さん(左)、田中里歩さん(右)にインタビュー。後ろの棚には野島伸司氏が脚本を手掛けた作品が並ぶ(C)Deview

 脚本家・野島伸司が総合監修を務めるアクターズスクール『ポーラスター東京アカデミー』が、続々とドラマ出演を果たす生徒を輩出している。ここで特待生として学んだ奈緒が、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』で、ヒロイン・永野芽郁演じる楡野鈴愛の親友・木田原菜生役として注目を集めているが、7月11日スタートの野島伸司脚本ドラマ『高嶺の花』にも生徒たちが出演を果たしている。現場に直結した俳優育成の実績が業界内でも注目される『ポーラスター東京アカデミー』で、現在学んでいる2人の生徒に話を聞いた。

■『ポーラスター東京アカデミー』田中里歩(たなか・りほ)さん&愛尋(まひろ)さんインタビュー

――ポーラスター東京アカデミーに通い始めたきっかけは?

田中「元々お芝居に興味があって、高校時代は演劇部に入ったんですが、初めてハマるものが出来て“お芝居楽しいなぁ”って思っていました。大学に進学して、卒業後もお仕事としてお芝居を続けたくて、ちゃんと勉強したいと思って色々なワークショップに行ってみたんですが、しっくりこなくて。“このままじゃ普通に就職して終わっちゃう”って焦って、夜中に『役者・オーディション』って検索してたら、トップにポーラスターのオーディションが出てきて、そのときに奈緒さんのインタビューを観て、勢いでエントリーしました」

愛尋「私は小学5年生から8年ぐらいダンスを続けていて、ステージで踊っていることが楽しかったんですが、ダンスのほかでも表舞台で表現することをやってみたいと思って、ここを見つけました」

――入所オーディションの時を振り返ってもらえますか?

田中「私、どんどん最悪の状態を考えていくクセがあるので、当日は死ぬほど緊張して、赤坂の駅に着いたときに気持ち悪くなっちゃって、でもここに来たら、スタッフさんや、オーディションの審査をされた方々がすごく優しくしてくださって。リラックスできる雰囲気だったので、オーディション自体は自然と楽しくできました」

――手ごたえはありましたか?

田中「短い台本を元にしたエチュードの審査では、結果審査員の方に笑っていただけたのでよかったなと思いました。台本は、二人の人物がお昼ご飯にカレー屋さんに行くかスパゲティ屋さんに行くか迷っているという設定だったんですが、“会いたくない人がいるから”とか“パスタアレルギーで”とか理由を付けてカレー屋さんに連れていこうとして。いろいろヘンなことを思いついて演じたら、審査員の方がウケてくれたので楽しくなって」

愛尋「演技を学んでダンスにつなげられればと思っていて“受かればいいな”ぐらいの気持ちだったので、当日になるまであまり緊張していなかったんです。でも控室に入った瞬間、みんなシーンとしてたので緊張してしまって。ダンスなら身体を動かすこともできるんですけど…。オーディション中も緊張が止まらず、芝居の経験もなかったので、最後まで自分何をやってるんだろうっていう感じでした。でも面接では、ダンスをずっとやってきて、ダンスには体で表現する楽しさがあるので、それを演技でも表現できればと、アピールしました」

――2人とも見事オーディションに合格し、ここに通って約半年。成長できたことはありますか?

田中「“可もなく不可もなく安全圏にいる”と先生に言われて、今まで見て見ぬふりしてきたことを指摘されたのが心に残ってます。私は、ひねくれて捉えちゃうクセがあって、褒められたとしても、自分が絶対傷つかないようにバリアを張って、全部跳ね返してたんです。先生はそんな私に“素直でいることが一番大事だよ”って言ってくれて。そういう部分を直せば、新しいことが得られるかもしれない。まだ完全にできているかはわからないんですけど、意識の面は変えられた、変わり始めてるんじゃないかって思っています」

愛尋「演技するには声が大事なんですが、私は演技に対して声量が足りていないということを指摘されました。逆に自分の中ではダメだと思っていた部分を、周りから見たらそこがいいよとか、好きだよみたいに気づかせてもらえることも多かったです。自分は立ち振る舞いがすました感じで、態度がデカいように見られることがあったんですが、でもそれが大人っぽいとか、実際は緊張していても堂々としているように見えると言われて、プラスに考えられるようになってきた感じです」

――レッスンを受けていて印象に残っていることは?

田中「『嘘のない範囲でお芝居をする』という言葉がすごくしっくりきました。以前、『嘘のない範囲で演技をするためにはどうすればいいか』ということを、レッスンが終わった後に、1〜2時間先生にお時間をいただいて話しあったんです。同じクラスの子はそのことを思い詰めて泣きだしてしまったりして。自分はそれまで、なんとなくふわふわと意志がないまま演じていたんですが、もっと深く考えて掘り下げていくことを今の課題にしています」

愛尋「演技のレッスンを始める前に、相手から言葉をしっかり受け取って相手に返す、言葉のキャッチボールをするエクササイズがあるんです。今までドラマや映画を観ているときは、台本の流れはもう決まっているから、その通りに演じているイメージでした。でもレッスンでは、台本で先を知っていると、相手から言葉や想いを受け取る前から身体が先を読んで動いてしまうから、そうではなくて、ちゃんと相手から渡されたものを受け取ってから次に渡すということをトレーニングするんです。はじめはゲームみたいに遊び感覚でやっていたんですが、回を重ねてセリフが多くなっていくごとに、そういうエクササイズが演技のために大事なんだなと思いました。そういうことを知って、ますます女優のお仕事への興味が強くなりました」

――田中さんはドラマ『高嶺の花』への出演が決まったそうですね。

田中「野島先生とドラマのプロデューサーに来ていただいて、校内オーディションを受けたんです。今回のオーディションでは、緊張せずにその場の空気を楽しむことが出来ました。ここで教わったことが大きな自信になっていたので、気持ちに少し余裕がありました」

――すでに撮影にも参加したそうですが。

「はじめての映像系の現場だったんですが、現場にすごくたくさんのスタッフさんやキャストさんがいらっしゃって、ちょっとしたシーン一つでも、たくさんの方がすごく時間をかけて一生懸命にやってるんだなということを純粋に感じました。改めて現場で撮影のスピード感や現場でのコミュニケーションなどを肌で感じることができました」

――アカデミーで学んだことは活かせましたか?

田中「おどおどして自信無さそうに見えると散々言われてきたので、目線が下を向いたり、肩をすくめたりしないように気をつけました。事前の顔のエクササイズとか、役作りの方法とか学んだことを思い出して、それが自信になったので良かったなって思っています。現場では自分からメイクさんに話しかけたり、積極的に絡んでコミュニケーションを取っていて、今までの自分だったら、天地がひっくり返ってもしないようなこと(笑)をしながら、勉強させてもらってます」

愛尋「里歩をドラマで観られるのが本当に楽しみです。一緒にレッスンをしていて思うんですが、普段おどおどしている印象があっても、セリフのある稽古になると、めっちゃ声も大きくなるし、雰囲気が変わるんですよ。それを生で見ているから、映像で観るのもすごく楽しみだなって思ってます」

――今後の目標や夢を教えていただけますか。

田中「初めてのドラマの撮影に臨んでも、やっぱりどこかで皮を被ってカッコつけちゃうところがあるので、振り切って演じて、そこにヒビぐらい入れて、あわよくば破っちゃうぐらいの勢いで頑張りたいです。大きい目標は、どのチャンネルを観ても出ている、自然に目に入ってくるぐらいの役者さんになりたい。元々小劇場の舞台が好きなんですが、映像・舞台関係なく、いろんな場所でお芝居がしたいです。園子温監督が日本の監督で一番好きなので、園監督の映画にでたいですし、朝ドラも大好きで、堀北真希さんの『梅ちゃん先生』から全部観ているので、先輩の奈緒さんに続いて、私も出るつもりで進んでいきたいです」

愛尋「まずは役柄やセリフのある役を持ちたいです。そして下積みを経験してでも、表舞台で活躍している女優さんのようになるのが目標です。憧れているのは門脇麦さん、ドラマ『探偵の探偵』で、門脇さんがラストで豹変したときの演技が自分の中では衝撃的でした。そんな演技を自分ができるようになれたらと思っています」

――これから演技を学びたいと考えている人へのメッセージをお願いします。

田中「私は元々友達が多いほうじゃなくて、自分に自信が無くて“卑屈人間”みたいな感じだったんですけど、素直になったり気持ちが変化することで、普段歩く時もちょっと前を向いて歩こうかなとか、自分に自信が持てるようになりました。お芝居だけじゃなくて、アルバイト先や学校での普段のコミュニケーションでも、ここで教えてもらったことが活きてきて、見え方が変わってどんな場所も楽しいと思えるようになりました。ここの先生方はすごく親身になって話を聞いてくれるので、『居場所』って感じもするし。フラッと応募しちゃったんですけど、自分が変われる場所なんじゃないかと思います」

愛尋「自分の良いところも悪いところも気付かせてくれて、自分を知ることもできる場所ですし、演技に興味がなかったとしても、演技以外のことやドラマや映画の裏側を知ることが出来るので、学べることがいっぱいあるんじゃないかと思います。ちょっとでも目に止まったら応募してほしいです」

 現在『ポーラスター東京アカデミー』は特待生オーディションの募集を行なっている。7月6日〜7月29日東京校でオーディションを開催予定。参加希望者は、公式サイトの応募フォーム(http://psta.co.jp/201807/form/)からエントリーできる。

関連写真

  • 『ポーラスター東京アカデミー』にて。愛尋さん(左)、田中里歩さん(右)にインタビュー。後ろの棚には野島伸司氏が脚本を手掛けた作品が並ぶ(C)Deview

  • 『ポーラスター東京アカデミー』のレッスン場(C)Deview

  • 『ポーラスター東京アカデミー』のレッスン風景(C)Deview

  • 『ポーラスター東京アカデミー』にてエチュードのレッスン(C)Deview

  

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